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2018年5月21日 (月)

・スイートピーの開花後につく莢を早めに取り除いているとまだ咲き続けています

先にベゴニアセンパフローレンスでは、雌雄異花で雄花と雌花がつき、雌花ではすぐタネができるので雌花は早めに取る方が 、たくさんの花をいつまでも咲かせられることを紹介しました。また更に、たくさんの花をつけるキンギョソウ、ナデシコやパンジー

でも、咲き終わった花がらを取り除くとタネができないで余分な養分の消耗をせずに、

元気に長く花を着けることを紹介しました。また毎年結婚記念日に咲かせているスイートピー、開花後そのままにしておくとすぐ莢が着き、みるみる内に莢の中に大きな丸いタネができてしまいます。開花後の花がらと膨らみだした莢とを早めに取りのぞいてやれば、今月いっぱいくらいはまだ咲いてくれます。

 また、今もベランダで咲いているクリサンセマム・ムルチコーレ、ハナニラ、カランコエも、咲き終わった花をこまめに取り除いてやればまだしばらく咲き続けてくれます。

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スイートピーの花と莢

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スイートピーの花弁

 スイートピーの開花と結実については先にも書きましたが、スイートピーは蝶形花という優雅な形に花弁が変化しています。二つの花を横と正面から見たところですが、上に大きく伸びているのが旗弁です。それとは直角に2枚の翼弁があり、その中に竜骨弁があります。竜骨弁の中に、おしべと雌しべがあり、この花弁は開くことなく、閉花受粉と言って花の中で受粉・受精が起こります。

 

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スイートピーの莢

 花が咲くと間もなく、花弁が落ちる前に子房がふくらみ莢の形になってきます。

丸の中に莢を拡大して示しましたが、仕事を終えた雄しべが突き出ています。莢の先端には雌しべの先端が見えます。莢を透かして見ると、89個の丸いタネが見えます。

 

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スイートピーの莢

 花弁が落花直後のまだ肥大前の莢です。できればこれくらいの時に咲き終わった花を取り除きます。

 

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スウイートピーの莢

 前の写真より少し肥大しかけてきた莢が見えます。

 

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スイートピーの花

 早めに咲き終わった花を取り除きますと、このようにまだまだ咲き続けます。

 

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スイートピーの花

 この朱色と紫色のスイートピーも、花がらを取り除いていれば、旺盛に咲いてくれます。

 

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スイートピーの花

 この株でもまだまだたくさんの朱色の花を咲かせています。採種用にタネを取る場合には23花を残し、莢を発育させます。

 

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スイートピーの花

 このように今年は気温も適度で、元気に咲いていてくれます。

 

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ハナニラの花

 ハナニラのことは先に書きましたがハナニラはセイヨウアマナとも言い、ヒガンバナ科ハナニラ属で、葉を食べる「ニラ」とは別種です。ハナニラは通常1本の茎に花が1つだけ咲き、葉はニラのようには直立しません。原産地はアルゼンチンです。

 咲き終わった花は黄色の矢印で示しましたように、花弁は反転して少し萎れかけてきます。このような花は、根元から花茎ごと取り除きます。

 

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クリサンセマム・ムルチコーレの花

 黄色で丈夫なクリサンセマム・ムルチコーレのことも先に書きました

キク科コリオステフス属の1年草で、アルジェリア原産。学名はColeostephus myconis。株張りで地面を這うように広がります。丈夫で育てやすい植物で、花壇の定番植物です。

ムルチコーレの花の寿命も比較的に短く、黄色の矢印で示しましたように周囲の舌状花がしおれかけ、中央の頭状花から花粉が飛び出して茶褐色になれば、早めに根元から花茎ごと取り除きます。

 

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カランコエの花

 カランコエのことも先に書きましたが、カランコエはベンケイソウ科のカランコエ属で、リュウキュウベンケイ属ともいわれます。原産地はマダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ、ソコトラ島他で、インド、マレー半島、中国などに分布しています。

乾燥した気候を好み、水やりは控えます。たくさんの花が着き、黄色の矢印でしましましたように花序ごとに咲き終わってきますので、周りの蕾を傷つけないように丁寧に取り除きます。花がらは残しておくと葉を傷めて枯れこんだりしますので、早めに取り除けば、新しい花序が伸びてきます。

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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