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2018年5月 8日 (火)

・今年も卯月4月に京都府立植物園で艶やかに咲いた鉢植えのボタンの花を観賞しました

牡丹は、ボタン科ボタン属の落葉低木です。学名はPaeonia suffruticosaです。別名はフウキソウ(富貴草)。原産地は中国で、開花期:4月~6月で春から梅雨の時期にかけて、バラのような美しく、大きな花を咲かせます。大きな花びらは、薄く絹のようにも見えますが、実際手で触ると分厚くしっかりしているのが特徴です。

牡丹の原産地は中国で、根皮には鎮痛や鎮静、消炎効果があることから婦人病の治療薬として西暦2世紀頃から栽培されていました。その後中国では5世紀頃から花の鑑賞がされるようになります。牡丹は花王、花神などの異名を持ち、最も艶やかな花として古くから絵画に描かれてきました。中国では国花として愛され、かの玄宗皇帝が長安の庭園に植え楊貴妃と花見を楽しんだようです。

日本へは真言宗の始祖空海によって平安時代にもたらされたとされ、枕草子や蜻蛉日記にも登場しています。江戸時代には、家紋の柄としても人気が高く、富貴や華麗さの象徴とみなされていました。

先に促成で早く咲かせたボタンを紹介しました、今回は卯月に咲いてきた、京都府立植物園展示の鉢植えのボタンを紹介します。

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新日月,聖代、架け橋、島の輝き

ボタンとシャクヤクは同じボタン属で、花や咲き方も似ておりよく混同されますが、次のような違いがあります。牡丹は木本で、冬に葉が落葉しても太い茎が残っています。シャクヤクは草本で茎は細くなり、冬には地上部は枯死します。普通のボタンはシャクヤク台に接木されていますので、台芽が伸びて放置しておくとシャクヤクの花が咲くことになります。ボタンが46月頃先に咲き、シャクヤクはやや遅れて56月に咲きます。

 

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暁の雪

咲き始めは淡いピンク色がのっていて、咲き進むにつれて白くなる品種です。花弁の内側に大きな雌しべの子房と、それを取り巻くたくさんのおしべが見えます。ボタンは開花後、後に大きなタネができます。よくそのままにしているのを見かけますが、必ず早めにタネを取りのぞきましょう。

 

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白木蓮

 白色の綺麗な花で、花弁数は「暁の雪」より多いようです。この花弁の基部にはやや赤味があり、先端にはいくつかの切れ込みがあるようです。

 

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胡蝶の舞

 牡丹では珍しい一重咲の「胡蝶の舞」です。内部のたくさんの雄しべが見えています。これだけの雄しべがあるから、その内いくらかは花弁化するかもしれませんね。白色の花弁の基部は、やや赤味を帯びています。

 

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愛連花

 八重・中輪・中咲きの花です。葉が若緑で、 花と葉のバランスが良い花です。花弁数はかなり多く、先端に切れ込みがあります。花の中心のつぼが赤く、柔らかい色のピンクと良く合う最新品種です。

 

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聖代

 「聖代」(せいだい)は濃桃色の千重・大輪盛り上がり咲きです。樹勢の強い品種です。

 

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八千代椿

 綺麗な桃赤色の花で、八重の花弁も良く伸びて、ボタンらしい整った花です。

 

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島茜

 ピンク色系のボタンで、花弁の大きい上品な花です。庭植えにして大きく育てたい花で、花弁の先が濃い目のピンク色が印象的です。花の基部は柔らかな色合いで、生け花や茶花の切花としても愛されています。

 

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紅輝獅子

「紅輝獅子」(こうきじし)は獅子咲きの千重大輪です。本来は獅子咲きですが、獅子咲きにならない場合があります。蕾の形状がチューリップ型で人気(尖り型となる場合があります)。獅子咲きとは花心部の大小不規則な花弁の中に、雄ずいが見え隠れ散在する咲き方です。側芽でも花付が良く栽培が容易な品種です。

 

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不借金

 品種名である「不借金」(ふしゃっきん)は妙な名前ですが、花弁に可愛い斑紋がでることもあるようです。

 

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常盤津

 「常盤津」(ときわづ)ではピンク色・風車咲きの花が咲きます。桃色の巨大輪で、よじれた花弁が風に揺れる様は風車のように見えます。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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