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2018年2月16日 (金)

・ラナンキュラスのリビエラ系統という珍しい形態の花を頂きました

1月末に家人が、友人宅からお土産に花束を貰って帰宅しました。すぐ花瓶に生けていましたが、その花が変わっていました。その花はラナンキュラスだと思いましたが、たくさんある白色の花弁の内側から、緑色の葉が多数突き出ています。その形があまりに興味を引いたので写真に撮って調べてみました。するとラナンキュラスのなかでも特異な、リビエラという系統のようでした。

ラナンキュラスはキンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性球根です。学名はRanunculus asiatics で、別名はハナキンポウゲで、原産地はヨーロッパ、西アジアです。キンポウゲ属の植物は世界中に500種以上が分布します。園芸でラナンキュラスの名前で出回っているのはそのうちの1種、ラナンキュラス・アシアティクスの改良品種が多くを占めています。名前はラテン語でカエルを意味する「ラナ」に由来しており、ラナンキュラスの仲間の多くが、カエルが住むような湿地に自生することにちなみます。

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ラナンキュラス

左が普通のラナンキュラスの品種で、真中がリビエラ、右端がリビエラの塊根です。

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リビエラ

頂いた花束はこのように、バラ、スイートピー、カーネションに交じり、白色のラナンキュラスの花が入っていました。

 ラナンキュラスは早春~春の切り花あるいは鉢花として出回る球根植物で、紙のように薄い花びらが幾重にも重なった姿が美しい草花です。園芸では秋植え球根として扱われますが、実際には球根ではなくダリアのように塊根を作ります。乾燥した塊根はそのまま植えると腐りやすいので、ゆっくりと吸水させて十分に膨らんでからから秋に花壇に植えます。塊根は太くてごく短い根が、何本もくっついた形をしており、とがった方を下にして植えます。塊根の頂点に芽の出る箇所が複数あるためで、芽は短い毛で被われています。

 

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リビエラ

 ラナンキュラスの1本は大きく開花しており、周囲は白色の花弁で内側ほどやや緑色をしていました。更に内側が変わっていて、雄しべがあると思われるあたりに雄しべではなく、緑色の葉が多数突き出ていました。その緑色の葉の縁はやや黒みを帯びています。そのため蕾の時には開花した花の上にある2本の蕾のように、中心部は黒くてまるで目玉のように見えます。

 草丈は20cm60cmになり、葉の裂片は鋸歯をもつか、あるいは3深裂しています。花の花床はキンポウゲのように突出し、球形ないし楕円形をしています。花弁は5枚より多く、カルフルになります。花床には1個の蜜腺があり、雄しべと雌しべは多数あります。花色は赤、ピンク、オレンジ、白、黄色など豊富で、大輪種では直径15cmにもなります。秋に芽を出して春に芽を出し、夏の高温期には茎葉が枯れて球根の状態で休眠します。

 

 

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リビエラ

 ラナンキュラのスリビエラは開花が進むとこの写真のように、花の中心が緑色になる品種です。花色は明るいパステルカラーで、花の中央が葉の色に変化する時期は見ごたえがあります。生長すると緑色の部分が大きくなりユニークな花姿になることが特徴です。 育て方は一般的なラナンキュラスとほぼ同じです。

 

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リビエラ

 花の中から出る葉の形を見るため、拡大して見ました。花弁と雄しべは分化したとき同じ原基から発達するため、ツバキなどでも雄しべが花弁に変わり八重化する傾向があります。リビエラではおしべが花弁化したものの、花弁も葉が変形してできており、この中央部の花弁は緑の葉に先祖返りをしているようです。よく見るとその縁には2,3の切れ込みがあるようです。

 

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ラナンキュラス

 ちょっと時期は過ぎているものの、売れ残りのリビエラがないものかと園芸店に見に行きました。あいにくリビエラはなく、このような普通の花型の品種だけでした。

 

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ラナンキュラス

 この品種ではいくら花を拡大して見ても、多数の赤色の花弁があるだけです。

 

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リビエラ塊根

 お店の人にリビエラの花の形状を言って、こんな品種の球根はないかと尋ねてみました。さすがに専門家です、こんな品種の塊根ならあると探してくれました。品種の袋に開花した花の写真があり、品種名もリビエラ混合とありました。

 

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リビエラ塊根

 禍根を拡大して見ました。植え付けの時期には遅れていますが、今年は幸いまだまだ寒い日が続きそうで、なんとか栽培できそうです。急激に塊根に吸水させると、水分をためこんで腐りやすい状態になります。そこで、濡らした新聞やクッキングペーパーの上で徐々に給水させてから植えつけ、育てようと思います。春にうまく開花して、中央部から葉ができるようでしたら、また紹介します。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

プロフユキ先生
 こんにちは。
ラナンキュラスでこのようなリビエラというのがあるのですね。
珍しいと思います。
昔、入院中に頂いたのが真っ赤なラナンキュラスで
それまで知らないお花でしたよ。
 リビエラ、咲くとよろしいですね。お楽しみくださいませ。

投稿: マコママ | 2018年2月16日 (金) 14時46分

こんにちは マコママさん 

ラナンキュラスはビロードのような薄い花弁が何枚も包んでいて、
綺麗な花ですね。

でもこのリビエラは花が好きな人にはちょっとグロテスクかもしれませんね
。綺麗な花弁の中から緑色の葉がにょきにょき出てくるので。

花弁などの形の変化が不思議で、ついついこのリビエラに興味を持ってしまい、
咲かせてみようと思っています。

投稿: プロフユキ | 2018年2月16日 (金) 16時31分

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