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2018年1月12日 (金)

・京都ホテルオークラのロビーを飾るフラワーアレンジメント

毎年9月に京都ホテルオークラで行われる、「櫻井よしこさんの文化講演会」に参加しています。2012年に最初に参加して以来、今年で6回目の参加になります。講演会の前にチョイスできる夕食を、今回は「ベルカント」の洋食を選んで家人と頂いた後、1時間30分櫻井さんの軽妙な話口で迫力ある講演を楽しみました。いつもながら感心するのは彼女が原稿なしで、きちんと数字を抑えて話をされ、時間通りにきちんと終わられる点です。その様子は先に、最初に参加した2012年の模様を紹介しています。

 今回はロビニーに飾られていたフラワーアレンジが見事でしたので、それを紹介します。何時もこのホテルではロビーに、素敵なフラワーアレンジメントが飾られていますが、今年は特にビバーナム・コンパクターの艶やかな赤や黄色の果実が美しく、これまた綺麗なリューカデンドロンの葉(苞葉)などと組み合わされていました。

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フラワーアレンジメント

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フラワーアレンジメント

 1階ロビーの中央に飾られていた、見事なフラワーアレンジメントです。艶やかなビバーナム・コンパクターの赤や黄色の果実と、キイチゴの緑の葉とのコントラストが見事です。

 

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フラワーアレンジメント

 2階から違ったアングルで撮ってみました。

 

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リューカデンドロンとヤリケイトウ

 中央にあるのがリューカデンドロンで、その左に小さく見えるのがヤリケイトウです。

丸い縁のリューカデンドロンの赤いカラフルな葉(苞葉)が美しく、それに艶やかなビバーナム・コンパクターの果実、キイチゴの緑の葉がうまく組み合わされています。

 リューカデンドロンはヤマモガシ科リューカデンドロン属の常緑低木。南アフリカ原産で学名はLeucadedron salignum別名はギンヨウジュです。オーストリア産が日本に輸入されています。高さ12mで、花は目立たないが、その下の葉(苞葉)が赤や黄色に色づきカラフルで鑑賞対象になっています。

 ヤリケイトウはヒユ科ケイトウ属の非耐寒性一年草。学名は Celosia cristata。原産地はインド・熱帯アジアで、中国から渡来しました。花と思われている部分は、茎の上部が変形してトサカ状になったものです。花序の形態によって、大きく3つに分けられ、トサカケイトウは扁平な形、ヤリケイトウは槍状、フサけイトウは羽毛状で、中間型もあります。

 

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リューカデンドロン

 中央にリューカデンドロン、その両脇にケイトウを配置しています。

 

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ビバーナム・コンパクター

 見事なカラフルのビバーナム・コンパクターの果実です。ビバーナムは西洋カンボクガマズミの仲間。スイカズラ科ガマズミ属の耐寒性落葉低木で、樹高は1.52mくらいになります。開花期は5月でアジサイやカンボクのような房状の純白の花を咲かせて実の付きが良く、ガマズミの倍くらいの直径約1.51.8cmの円形の実を房状につけます。果実は89月にかけて赤く熟します。葉は手のひら状で浅く切れ込みが入っています。房状の実は秋~冬にかけて、切花のアレンジ材料としても出回ります。

 

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ビバーナム・コンパクター

 赤味の濃いビバーナム・コンパクターの果実です。

 

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ビバーナム・コンパクター

 黄色と赤色の果実を並べてみました。

 

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ケイトウ他

 中央にオレンジ色のケイトウが見えます。

ケイトウはヒユ科の一年生植物。和名は鶏頭で、その形状がニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることからこの名がついています。学名はCelosia argenteaで、英名はplumed cockscomb原産地はアジア、アフリカの熱帯地方とされます。夏から秋にかけ、赤・桃色・黄色などの花穂ができます。花期は6月から9月頃。花と葉はアフリカと東南アジアで食用とされ、日本でも食用植物として栽培されていた時期がありました。

 

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ケイトウとカーネーション

 中央にケイトウ、その右横にブロンズ色のカーネーションが見えます。

カーネーションはナデシコ科ナデシコ属の多年草。別名にオランダナデシコ、ジャコウナデシコ(麝香撫子)、オランダセキチクなど多々あります。英名は carnation、学名は Dianthus caryophyllus L.原産地は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸です。

 

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キイチゴ

キイチゴはキイチゴ属(学名:Rubus L.)で、バラ科の属の1つ。キイチゴ(木苺、Bramble)と総称され、ラズベリー (Raspberry)ブラックベリー (Blackberry) などの栽培種群に代表されます。日本の山野に自生する木苺もあり、カジイチゴ(構苺)は太平洋側の海岸に自生する黄実の木苺で、庭にもよく植えられます。45月に白い花を咲かせ、その後つく実は直径約2cmの大果で味も良く、どんな環境下でも元気に育ちます。

 

 

少し大きな調べてみると、写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますのでそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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