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2017年11月17日 (金)

・東山のくろ谷にある金戒光明寺紫雲の庭などの見事な紅葉を見てきました

先に京都府立植物園では、イチョウの木とケヤキの木々の紅葉 半木神社周辺の紅葉を紹介しました。その後何時も参加している京都の名産品の展示会が、今年はくろ谷の金戒光明寺で開かれるとのことで、114日に楽しみに行きました。金戒光明寺は東山の平安神宮の北側に位置します。

金戒光明寺は浄土宗の寺で、開山・宗祖は法然上人です。比叡山での修行を終え、四十三歳の時念仏の教えを広めるために、この東山にある紫雲山山頂の石の上でお念仏をされた時、全山にみなぎり光明があたりを照らしたことからこの地に草庵をむすばれました。これが浄土宗最初の寺院となりました。

金戒光明寺は幕末に、重要な役割を果たしました。幕末の京都は暗殺や強奪が日常化し、手のつけようのない状態になっていました。その頃の勤皇浪士の足跡の一部を先に紹介しています。文久二年(1862年)京都守護職に任命された会津藩主松平公は12月に入洛し、このくろ谷に本陣を構えました。

この金戒光明寺に会津藩士1000名が常駐し、京都守護職本陣に選ばれたのにはそれなりの理由がありました。徳川家康は幕府を盤石なものにする為に、特に京都には力を注ぎました。直轄地として二条城を作ってその横に所司代を置き、何かある時には軍隊が出動できるように黒谷と知恩院をそれとわからないように城構えとしていました。寺に入ろうとすると後の写真にもありますが、かなりの石段に取り囲まれ、堅固な造りになっていて正にお城のようです。上からの眺望は良好で、特に西からやってくる敵に対しては大山崎(天王山)、淀川のあたりまで見渡せます。二つ目の理由として、御所などの重要な場所に近い点があります。御所まで約2㎞、三条大橋東(粟田口)までは1.5㎞の下りで、馬で走れば約5分、人でも急げば15分で到着できる要衝の地でした。更に、千名の軍隊が駐屯できる約4万坪の大きな寺域があり、居住するに十分な宿坊がりました。

その日に家人は大きな荷物を持っていたので、やっとの思いで階段を登りお寺に入りました。帰りには丁度客を載せて来たタクシーがあり、幸いそれで楽に地下鉄の駅まで行けホッとしました。行きには大変な思いをしましたが、洛趣会で見事な工芸品、名産を拝見し、また山の頂だけに色鮮やかな紅葉が見られて満足致しました。ここにはその時に見た見事な紅葉を紹介し、洛趣会の様子は次回に紹介します。

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金戒光明寺

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山門への石段

 まず最初の石段です。このような階段が何か所かあり、簡単には攻めてこられないように堅固な構えになっています。西側には城門のような高麗門があり、そこからは回り道ですが車も入れます。

 

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西側の眺望

 西側の眺望で、眼下に京都御所が見渡され、遠く愛宕山まで望めます。東側の眺望は後にあります。

 

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勅使門・大方丈

 洛趣会会場は大方丈の建物で行われていて、抹茶を頂いて出てきたあたりで南側に、丁度勅使門の内側が見えました。

 

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大方丈・紫雲庭園

大方丈の東側にある紫雲庭園です。中央の木立の中に、紅葉した木々が見られました。手前の石庭には3ヶ所の石組みが見られ、左から「修業時代の比叡山延暦寺」、中央にあるのは「浄土改宗・寺門興隆」と名付けられています。右側に「幼少時代、美作の国(岡山県)」があるのですが、写真ではカットしています。

 

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紫雲庭園の紅葉

紅葉した木々をアップして見ました。山にあるため昼夜の温度較差が大きく、赤色が一層鮮やかに変化しています。

 

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紫雲庭園

右の白い砂の間の道の右側に、幼少時代、美作の国(岡山県)」の石組みがあるのですが一部だけでしか写っていなかったのでカットしました。

 

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金戒光明寺境内

 洛趣会の催し会場を出てきた境内ですが、写真は東側の景色です。常緑樹の間に、見事に紅葉した木々が見渡されます。東側の道にもかなりの高低差があります。

 

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金戒光明寺境内

 紅葉した木々の枝部を拡大して見ました。今までのほかで見た紅葉に比べて、赤色の色が一層鮮やかに変化しているのがよく分かります。

 

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金戒光明寺境内

 他の場所での紅葉です。常緑樹や苔の緑色との、紅葉した葉の色の対比で一層綺麗に見えます。

 

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東側眺望将軍塚

 境内から見た東側の眺望です。紅葉した木々の間から、遠くの東山の頂に、将軍塚の建物と、その下にやや水色の屋根のウエスティン都ホテル京都の建物の一部が見えます。

 

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東側眺望将軍塚青龍殿

 木々の紅葉部分が鮮やかなので拡大してみました。中央上に将軍塚の青龍殿の建物の屋根がくっきり見渡されます。

 

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東側眺望将軍塚青龍殿

 将軍塚の青龍殿をもう少し拡大してみました。

 

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金戒光明寺山門

境内の坂道を下がり、山門に来ました。何段かの坂道が山門までにまだあるのですが、車の見えるあたりでは、回り道になりますが西門へいく道が通じています。山門への途中にも鮮やかな紅葉が見られました。

 

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金戒光明寺山門脇

 山門脇に見事な黄葉と、また色鮮やかな紅葉の木々がありアップして見ました。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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