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2017年11月21日 (火)

・黒谷の金戒光明寺で開催された洛趣会で、京都の工芸品を拝見し・懐かしいお菓子とお蕎麦を頂きました(1)

「洛趣会」は、昭和3年(1928)の開始から、今年で83回を数える歴史ある展示会です。京都の老舗中の老舗30軒が、毎年文化の日とその翌日の1134日に主に大きいお寺を会場として、自慢の品を展示する園遊会です。今年は黒谷の金戒光明寺で開かれ、平成24年に続き6回目の開催のようです。販売は一切ありませんが、各店それぞれに趣向を凝らした展示がされており、歴史や美意識が詰まった魅力的な展示に目を奪われます。その展示の途中では表千家と裏千家が1日ずつ点(た)てられる一保堂の抹茶を頂き、とらやの菓子を賞味でき、その後にゆっくりと展示を見ることができます。最後には尾張屋の蕎麦を頂き、満足して帰宅するという段取りになります。昨年の仁和寺での洛趣会についても先に紹介 しています。

今年の開催場所の黒谷金戒光明寺の事は、先の紅葉紹介の折にも書いいます。山号は紫雲山で、浄土宗七大本山の一つです。山越阿弥陀図(重文)など数多くの文化財を所蔵しています。光明寺という寺は全国にたくさんありますが、「金戒」の二字が着くのはこの寺だけのようです。後光厳天皇が八世紀の雲空上人について授戒されたことで、「金戒」の二字を賜ったものです。授戒というのは、修行者・信者としての守るべき戒(信者が守るべき戒律)を授けることです。歌舞伎狂言の熊谷直実蓮生坊が出家した物語でも有名であり、春日局や竹内柄鳳の墓所もあります。勿論先に書きましたように、幕末の松平容保(かたもり)公の本陣旧跡や会津藩戦死者たちの会津墓地もあります、

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金戒光明寺での洛趣会

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金戒光明寺大方丈

 洛趣会の受付会場と、そこへ向かう人たちです。

 

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着物での参加者

 京都らしく、参加者には多くの着物姿の人達も見られました。母はよく外出の際には着物を着ていましたが、京都ではわりと着物姿の人達を見かける機会は多いようです。

 

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高級帯地・若松

 帯地の若松さんの帯地と着物です。下の写真にあるように、行司さんの衣装とか相撲力士の化粧まわしにも扱われるようです。

 

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和菓子

途中で抹茶の接待がありました。今回もとらやの菓子を賞味させてもらいました。結構な大きさがあり、堪能します。

 

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お茶席

 人数が多いので、椅子席に案内され、表千家と裏千家が1日ずつ点(た)てられる一保堂の美味しく抹茶を頂きました。抹茶の色も味も素敵でした。着物姿のお弟子さん達が奉仕されています。

 

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一保堂

 一保堂のコーナーでは、人形が抹茶の引く様子を再現してありました。

 

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扇・宮脇賣扇庵

 宮脇賣扇庵さんの扇が展示されていました。和装に似合いそうな、綺麗な花模様が描かれた扇でした。

 

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扇・宮脇賣扇庵

 金色の地に、菊と竹が描かれた重厚感のある扇です。

 

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京寿司・いづう

 京都の寿司と言えば鯖寿司が代表的な京料理の一つであり、古くから京都の家庭では、祭りなどの「晴れ」の日に鯖寿司がつくられてきました。海から遠い、京都の一般家庭では祭りや四季の催し物で食されるご馳走だったことでしょう。福井県若狭でとれた真鯖に一塩をしてから荷車で山を越えて運ばれており、この鯖街道が今に残っています。京都人の家人も大好きな鯖寿司ですが、大阪人の私には鯖の押し寿司のバッテラがまず頭に浮かびます。

 

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京寿司・いづう

 いづうさんの押し寿司と巻き寿司です。私にはサバの皮の方が苦手で、こちらの方が好きです。

 

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京人形・田中彌

 京人形田中彌の晴れ着を着たお人形です。

 

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京人形・田中彌

 こちらも田中彌さんのお人形ですが、ちょっと改まった普段着姿でしょうか。子供の頃にはこんな着物を着ていたこともあったような気がします。

 

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西陣織物・川島

 西陣織物の川島さんの帯でしょうか、菊や撫子の花々が織り込まれています。

 

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西陣織物・川島

 明治天皇が買い上げられた慈母観音を、二分の一に再現して制作された紋織額です。

見事な出来栄えですが二分の一に縮小したため、顔の表情などの再現には色数の制限があり苦労があったようです。

 

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風呂敷・袱紗・宮井

 風呂敷・袱紗の宮井さんの風呂敷です。普段の生活に便利に使っている風呂敷ですが、今日織物らしい綺麗な作品です。外国人のその使い方を説明すると驚かれますが、外国へのお土産にはスカーフや壁掛けとしても良いので重宝します。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 京の街角 に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。 

 

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