・黒谷の金戒光明寺で開催された洛趣会で、京都の工芸品を拝見し・懐かしいお菓子とお蕎麦を頂きました(2)
先には2017年の「洛趣会」で拝見した名店の中から、若松の高級帯地、一保堂の京銘茶、宮脇賣扇庵の扇、いづうの京寿司、田中彌の京人形、川島の西陣織物、宮井の風呂敷・袱紗などを紹介 しました。前回書き忘れましたが、このような神社仏閣での催しなどの場合には、入り口付近にたむろしている京都独特の「配膳さん」と呼ばれる下足番のおじさんのお世話になります。履物を預かってくれ、預かり札を頂いて部屋に上がります。今回家人は後に寄る所があり、キャスター付きのバッグを持っていたため係の女性に頼むと、ここは履物だけなのでと断られてしまいました。それを見ていた配膳さんは「預かってあげます」と声をかけて頂き、途方に暮れていた家人も助かりました。このような配膳さんはここでは履き物係でしたが、あらゆる会や宴席に出張して、お客様の案内、お茶接待、お膳運びなどの運営スタッフとして昔から活躍しています。ここには前回の続きで、拝見した名店の品などを紹介します。
洛趣会
懐石料理・瓢亭
懐石料理・瓢亭さんの料理です。シュンギクと柚子を使った鯛蕪(カブ)です。
懐石料理・瓢亭
これはめでたい夫婦鯛です。結びのし梅と黒豆の松葉刺しが添えられています。
懐石料理・瓢亭
小鯛味噌幽庵けんちん焼きで、伊勢エビと岩茸とワサビ和えが添えられています。
懐石料理・瓢亭
同じブースの壁に掛けてあった、堂本印象の書。知り合いの書道家で以前その著書を紹介した事の有る鎌田さんにお聞きすると、慶というおめでたい字だとのことでした。
京友禅・千總
京友禅・千總さんの綺麗な友禅の振袖で、華やかな花模様が素敵でした。
京友禅・千總
中央の鮮やかな花模様を拡大して見ました。上には琴が下には飾り幕があり、それぞれに紅葉や花が描かれていました。
京友禅・千總
琴の部分を更に拡大して見ましたが、琴にも細やかな花が鮮やかに描かれていました。
京うちわ・阿以波
京うちわ・阿以波さんの作品で、京うちわはうちわ面と柄を別に作り、後から柄を差し込む「差し柄」の構造となっており、宮廷で用いられた「御所うちわ」がルーツになっています。
京うちわ・阿以波
季節の花や絵画のように目で楽しむ、インテリアとしての両透かし(飾り用)のうちわです。90~120本の骨を細かく並べた上に、扇面いっぱいに繊細な切り絵細工が施されたこだわりの逸品です。
薫香・松榮堂
薫香・松榮堂さんの聞香(もんこう)に使う道具類です。
薫香・松榮堂
江戸時代の聞香の名人・米川常白のお人形で、聞香の様子を再現しています。
創作京履物・伊と忠
創作京履物・伊と忠さんの華やかな蝶貝の螺鈿細工の草履です。
創作京履物・伊と忠
同じく草履とお揃いの、蝶貝の螺鈿細工のハンドバッグです。
蕎麦・本家尾張屋
後でお蕎麦をご馳走になる、蕎麦・本家尾張屋さんのコーナーで、ソバの各種見本が並べてあり、後ろにススキと蓮の花の台(花床)が飾られていました。花の台にはタネも入っていました。
蕎麦・本家尾張屋
展示会場の最後には、昨年同様に今年も美味しいお蕎麦を頂きました。
金戒光明寺大方丈
会場の出口で、預かり札を渡して各自の履物を受け取っています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 京の街角 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
プロフユキ先生
こんにちは。
まぁなんと優雅な事でしょう。
私共には想像すらつきません。
ただ有名店のお名前のみ知るばかりですよ。
素晴らしいお時間でしたね。
投稿: マコママ | 2017年11月24日 (金) 13時15分
こんにちは マコママさん
昨年から招待券を頂いて、目の保養をさせてもらっています。最期には美味しい
お蕎麦もありで、何時も満足して帰ります。
京都の老舗は本当に奥が深く、いつも何か伝統を守りながら新しいものも作り出しており、
興味深いです。
それに会場が普段にはなかなか入れないお寺などが多く、素敵な庭や紅葉を見られる
至福の時です。
投稿: プロフユキ | 2017年11月24日 (金) 13時55分