・長崎のハウステンボスのホテル庭園に植えられた多くのユリの花を見てきました
先にはハウステンボスのホテル内で飾られた、豪華なユリのアーチを見てきました。ホテル前の庭園にはこれまた見事なユリの鉢植えが、ぎっしりと並べられていました。地植えかと思ってよく見ると、半球形に形作られた花壇にポットを差し込む穴が開いており、その穴に鉢植えのユリが植えこまれていました。開花時期とそれぞれの茎の高さが同じで良くそろっており、花の位置が揃って半球状に並んで素敵なユリ花壇になっていました。日差しがきつく温度も高いためか,伸びすぎた個体があればすぐ適度の高さのユリ苗に交換されているようでした。
先にも少し書きましたが、ユリの花は日本特産の花です。東洋ではユリは食用や薬用として使用されてきており、わが国でもヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されています。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、雑煮、茶碗蒸しやガンモドキなどに用いられています。先に紹介したシーボルトは日本原産のユリの球根をヨーロッパに持ち帰りました。 ヨーロッパでは純白のユリの花は古くから聖母マリアの象徴とされ、教会花として用いられており、バチカン市国の国花にもなっています。そんなヨーロッパに持ち帰られたテッポウユリ(琉球列島原産)はマドンナリリーとも近い種類であり、復活祭に用いられるイースターリリーとして大流行しました。明治時代には絹と共にユリの球根が日本の重要な輸出品として、外貨を稼いだようです。テッポウユリは日本の南にある琉球列島、そして沖縄、奄美、永良部の島々が原産地です。
パレス・ハウステンボスへのアプローチ ハウステンボスの最北側に、パレス・ハウステンボスがあります。遊覧バスでホテルに向かいました。緑に囲まれたアプローチには、両側にユリの鉢植えが並べられています。
パレスハウステンボス
堂々たる建物で壁は白色とレンガ色に統一され、屋上には円形のドーム構造があります。
白色のユリ花壇
建物前の花壇にはこのような、各色で統一されたユリが半球状に配置されています。
ピンク色のユリ花壇
これはピンク色のユリ花壇で、右奥に白色あるいは黄色の花壇が見えます。
オレンジ色のユリ花壇
これはオレンジ色のユリ花壇です。
黄色のユリ花壇
これは黄色のユリ花壇です。
デキシー・ジャズ(スカシユリ)
デキシージャズの花(スカシユリ)
これからは鉢植えで並べられていたもので、品種名はデキシー・ジャズです。花弁の基部は濃赤色で先端部は白色のツートンカラーになっています。
コラッロビーチ(LAハイブリッド系)
コラッロビーチの花(LAハイブリッド系)
スカシユリの様に、花弁がやや短めのコラッロビーチの花です。花弁基部にはヤマユリの様に赤褐色の斑点があります。LAハイブリッド系はロンギフローラム系(L)とアジアティック系(A)との交配種です。
エンターティナーの花(オリエンタル系統)
色鮮やかな、エンターティナーの花です。赤桃色の花弁に基部には白色になり中央に緑の線が入っています。花弁の中央部より基部には、この花にも赤褐色の斑点が入っています。
タイニーゴーストの花(スカシユリ)
鮮やかな赤色の花です。花弁の基部が離れていて、スカシユリの特長が見えます。
タイニーダブルユーの花(スカシユリ)
この品種は香りが無く、そのため食卓に並べるのに適しているようです。初夏に映えるオレンジ色の八重の花です。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の街角 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 日本の街角 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
プロフユキ先生
おはようございます。
凄いですね?見事な百合!ゆり!ユリ!
圧倒されました。
一度は行ってみたいと思いましたが、叶いますかしら?
お写真、拝見できただけでも幸せを頂きました。
ありがとうございます。
投稿: マコママ | 2017年9月 7日 (木) 10時40分
こんにちは マコママさん
前回のユリのアーチも素敵ですが、屋外のユリの球形花壇も素敵でした。
色とりどりでたくさんの品種が使われていました。背丈もそろっていて、
栽培するのも大変気を使ったことと感心しました。
矮性で背丈の低い品種もあり、また八重のユリもありで素晴らしかったです。
また秋に涼しくなってからでも出かけられたら良いですね。
投稿: プロフユキ | 2017年9月 7日 (木) 15時44分
こんばんは☆
先日のアーチも 素晴らしかったですが、今回のユリの花畑も 素晴らしいですね。
半球状になっていると言うのは、花壇が半球状になっているんでしょうかね。
ステキなものを見せて頂き ありがとうございました
投稿: 花mame | 2017年9月 7日 (木) 23時13分
こんにちは 花mameさん
ユリの花は日本のイメージで定着しているのか、海外での花博でもユリがよく
日本コーナーに飾られています。
半球状の花壇の説明が分かって貰えるか不安でしたが、花mameさんのコメントで
安心いたしました。
最近の花の展示では、四角の柱のすべての面にポットの差し込む穴が用意されていたり
、今回の様に半球状の花壇にポットの差し込む穴が準備されていたりと、美しく
見えるように工夫が凝らされていますね。
投稿: プロフユキ | 2017年9月 8日 (金) 15時13分