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2017年8月11日 (金)

・植物園のハス池ではハスの横に半夏生が、また林にはヒロハコンロンカの白い葉がみられました

7月中旬に京都府立植物園のハス池でハスの花を見ましたが,そのすぐ横にはハンゲショウ(半夏生)の花が咲き、葉の一部が白く色づいていました。先に初夏には白い花が綺麗だと、タイサンボク、ハスやオリーブについて、またその後にもヤマボウシ、ユッカ、キョウチクトウについて紹介 しています。ハンゲショウの場合には花穂のすぐ下の苞葉が基部から白く色づき、授粉昆虫を誘引しているのではないかとされています。ハス池の反対側には林があり、緑の葉の中に白っぽい葉が見えるので近寄って見ると、ヒロハコンロンカの木がありました。この木では花のガクの1枚が白い花弁状になっています。遠くから見るとヤマボウシほどではないですが、かなりその白い葉が印象的に鮮やかに見えます。ハンゲショウもヒロハコンロンカの葉の白化も、訪花昆虫を誘引しているのではないかとされ、多くの蝶などが群がっています。

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ハンゲショウとヒロハコンロンカ

上段の2枚がハンゲショウで、下の2枚がヒロハコンロンカです。

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ハンゲショウ

 ハンゲショウは緑色の葉の間から、白く色づいた葉が広がり爽やかな感じのする花です。ハンゲショウ半夏生、半化粧)の学名は Saururus chinensis、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年性落葉性多年草です。葉の表面だけ白くなることから、片白草の別名もあります。日本の本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの亜熱帯性湿地に分布し、日の当たる湿地などで太い地下茎の分布を広げて群生しています。

 

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ハンゲショウ

夏至から数えて11日目の日を半夏生と呼びますが、その頃に花が咲くことからハンゲショウと呼ばれます。また半夏生とは、花が咲く頃に葉っぱが半ば白く色づく様子が、化粧をしているように見えることに由来します。

 

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ハンゲショウ

高さ50100cmほどに生長し、長さ515cmほどの葉は互生しています。葉は卵形で、基部がハート形の細長い形状をしています。夏至を過ぎた頃、茎の頂点から15cm前後の花穂を伸ばし、花弁を持たない白い小花をたくさん咲かせます。花が咲く頃、花穂のすぐ下の葉(正確には苞葉)の付け根に近い部分から白く変化した葉が広がり、苞葉の先端だけは緑色に残ります。全ての葉が白くなるのではなく、花の直下にある苞葉で、しかも花が出てから白く色づきます。開花期にはドクダミに似た独特の、あまり有り難くない匂いを出します。

 

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ハンゲショウの花

白くなった葉の裏面を見ると緑色をしており、表面では葉緑素の形成が遅れて発達するようです。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分でも葉緑素が形成され、ふつうの緑色になってきます。

 

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ハンゲショウ

 このように1本の花穂の元の苞葉3枚が、白く色づいています。開花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために虫を誘う必要から、このように進化したのではないかとされています。

 

 

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ヒロハコンロンカ

ヒロハコンロンカ(広葉崑崙花)はアカネ科コンロンカ属で、木の高さは2mくらいの落葉低木です。学名はMussaenda shikokiana Makinoで、牧野博士が高知県で発見して命名しています。コンロンカ属には数種あり、中国、日本に分布しているようです。

 

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ヒロハコンロンカ

本州(静岡、三重、和歌山)、四国、九州の山地の樹林内や渓流沿いに生えています。葉は対生に着き、葉身は広卵形で、先は尖り、基部はくさび形をしています、葉脈が目立ち、葉の縁に切れ込みのない全縁の形になっています。

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ヒロハコンロンカの花

6~7月に枝先に集散花序をだし、黄色の花が数個咲きます。花序の外側につくそれぞれの花のガクの1枚が、白い花弁状になります。やはり白い葉を見つけて、蝶などが寄ってくるようです。直径8mmほどの球形の果実が付き、冬に黒緑色に熟します。

 

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。

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