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2017年6月 9日 (金)

・4月中旬の京都植物園ではいろんな変わった形のチューリップとホットリップスの花とエキウムを見てきました

先に京都府立植物園でいつも春になると、入場者を迎えてくれるチューリップの花 を紹介しました。紹介したのはオーソドックスな一重のカラフルなタイプでしたが、それ以外のユリ咲き(花びらの先がとがっている)のチューリップ花壇も、南の正門から入ったところに咲いています。ユリ咲きでもいろんな色の品種が、たくさん植えられていて、満開でした。

普通のチューリップは6月に入った今では、もう咲き終わったことでしょう。翌年用に球を育てるためには花びらが散ったら花の部分を折り取り、花茎は残して光合成をさせます。花の下の膨らんだ部分は子房で、その中にタネができますのでこれも必ず取ります。葉と花茎は自然に枯れるまで放任します。6月中下旬頃に葉が枯れてきたら晴れた日に掘りあげ、球の表面についた泥を落として陰干します。目の粗い袋状のネットに入れ、風通しの良い日陰で貯蔵します。翌年には小さくてもまた咲いてくれることでしょう。

 

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変わった花たち

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チューリップ花壇

正面花壇です。色とりどりのユリ咲きチューリップが、入場者を迎えています。

 

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チューリップ

チューリップの種類には、一重咲き、八重咲、ユリ咲き(花被片の先がとがっている)、フリンジ咲き(花びらの縁に細かい切れ込みが入っている)、ウィリディフロラ咲き(花びらの中央に緑色の縦じまが入る)、パーロット咲き(花びらの縁が切れ込み、フリル状に波打っている)、ジョーゼット咲き(枝咲き)があります。前回紹介したのは一重咲きで、今回のはユリ咲きタイプです。

 

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チューリップ

 前回の花と同じく、花弁(内花被)とガク片(外花被)に形と色の違いがなく、同じ花びら状をしています。花びらの先端は黄色、で中央は赤色、また基部が黄色で雄しべも黄色をしていて、非常にカラフルです。

 

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チューリップ

 これはシックな薄いピンクの色合いで、花びらの中央に先端からうっすら白い筋があります。花びらの基部は白色で、雄しべは花糸も葯も黄色です。

 

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チューリップ

 これは斬新な色合いで花びら全体は白色ですが、中央基部から先端にかけて赤い筋模様があります。花びらの先端にはわずかに切れ込みがあります。雄しべは黄色です。

 

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チューリップ

 これは全体が黄色ずくめの花びらです。雌しべの柱頭も、雄しべもしっかりと黄色をしています。

 

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エキウム・ウィルドプレッテイー

 温室外には植物園の御シンボル的存在の、雪男のような奇妙な形をしたエキウム・ウィルドプレッテイーがあります。

 

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エキウム

スペインカナリア諸島原産の多年性植物です。ムラサキ科シャゼンムラサキ属の植物で、乾燥にも寒さにも強くて高さ3mになり、宝石の塔と呼ばれる淡紅色の花穂を以前植物園でも着けたことがあります。

 

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エキウム

 拡大したところですが、葉っぱだらけでしかもそれが見事に密に生えており、毛むくじゃらの雪男のように見えます。

 

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エキウムの花(京都府立植物園)

 20075月に数えたところ、1本あたり16,000個の花をつけていました。平均的な個体の高さが1.6~2メートルありました。まさに、宝石の塔と呼ばれる値打ちはあります。

 

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ホットリップス

 これは4月に温室で見たホットリップスです。まさにホットリップスで、納得します。

アカネ科ボチョウジ属の植物で、和名はサイコトリア・ペピギアナで、別名がホット・リップス(熱い唇)です。原産地はコロンビア、コスタリカなどの中南米諸国の熱帯雨林です。開花時期が近づくと苞が緑色から口紅のような濃赤色に変化し、あたかも人の唇を連想させる外観となります。

 

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ホットリップス

 本来の蕾は苞の中にあり、開花が始まると、唇を開くように赤い苞の間から白や黄色の筒状花が現われます。

 

それでは youtube から、世界絶景の旅オランダ編-2キユーケンホフ公園をご覧ください。

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。

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コメント

ホットリップス。。。。
いや~
こんなお花があるなんて、ちょっとびっくり。
名前どおりですね。

赤もちょっと朱色がかった鮮やかなお色ですね。緑色の苞からどんな感じでこの色に変化するのか見てみたい気がします。

中に咲いた小さな星型のお花。。。。かわいらしい~
見ていて飽きないお花です。
緑の葉の中に1つの赤い花(苞)色のバランスもいいですね。

投稿: 野花 | 2017年6月11日 (日) 10時56分

こんにちは 野花さん

ホットリップス ! 驚かれるでしょう、こんな形の花があるなんて。

グロテスクに見えるくらい生々しい色と形です。神様も何も思ってこんな形
を作ったのか不思議です。

なにか特定の虫を誘引するためでしょうか? それにしても中の星型の小さな
花は可愛いく見えますね。

生えている場所が分かりましたので、今度は赤く色づく前の色と
形を見てみたいですね。

投稿: プロフユキ | 2017年6月11日 (日) 21時53分

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