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2017年6月14日 (水)

・4月中旬頃、今小路通りの散歩道で見かけレンギョウ、ベニバナトキワマンサク、ツルビンカの花と紅葉

散歩道も時折私の気まぐれで、違った道を取ります。この日は今小路通りを歩いてみました。今小路通りは北野天満宮前から西に少し北に寄りながら西につながる通りです。北野天満宮から歩くと平野神社前の道と交差したあたりに、「平野の家」があります。「平野の家で」は3月の雛祭りの時期には、春の訪れにあわせて「永々棟の雛祭り」が行われ、享保雛、古今雛、有職雛、次郎左衛門雛など江戸時代から現代までのさまざまな雛さまがお座敷に飾ってあり、拝観できます。それから平野神社を経て、さらに西に行くと「櫻谷文庫が」あります。ここは日本画家・木島櫻谷(18771938)の居住していた和館洋館画室などの建造物が保存されています。桜谷作品、習作、写生帳や画材、手紙類など桜谷に関わる資料類、さらに櫻谷の収集した中世から近代にかけての日本画関係書画、詩文集、書籍、典籍など数千点以上の資料類を収蔵しており、時折展示会があります。さらに西に行くと、真如寺を経て立命館大学があり、更に等持院へと続きます。今夏はこの道沿いで見たお花を紹介します。

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今小路通りのお花

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レンギョウ

これは「櫻谷文庫」の庭のレンギョウです。レンギョウはモクセイ科レンギョウ属    落葉性の低木です。学名はForsythia suspense です。 鮮やかな黄色のたくさんの花をつけていました。

 

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レンギョウ

これ以上着けようがないくらい、びっしりとたくさんもお花が着いていました。

原産地は日本、中国、朝鮮半島で、東ヨーロッパに近縁の植物が広がっています。樹高は2m3mほどで、開花期は3月~4月です。

 

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レンギョウの花

細長い枝を地際からたくさん伸ばして茂ります。開花期は春で、枝を埋め尽くすほどたくさんの黄色い花を咲かせます。花弁は基部から深く4つに裂けて、やや斜めに開いています。

 

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ベニバナトキワマンサク

レンギョウの横にひときわ大きくて、赤いひも状の花をつけたベニバナトキワマンサクがありました。

 ベニバナトキワマンサクは、マンサク科トキワマンサク属の常緑性の低木~中高木です。

樹高は3m-4mになります。トキワマンサクの変種にあたり、紅紫色の花を咲かせます。

 

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ベニバナトキワマンサクの花

 花を拡大して見ましたが、かなり綺麗な花です。葉が赤紫になる「銅葉」と緑色の「緑葉」があります。美しい花色で鑑賞価値も高いことから、庭木にも広く利用されています。この木は緑葉系です。後に別の場所で見た銅葉系の、ベニバナトキワマンサクを紹介します。トキワマンサクはベニバナトキワマンサクとは異なり、緑色を帯びた淡クリーム色の花を1カ所に数輪がまとめて付けます。

 

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ベニバナトキワマンサクの花

 鮮紅色の花弁は、短いリボンのような形をしており、たくさんのお花が集合して咲いています。花は長さ25cmの花弁が4枚つく4弁花で、雄しべも4本あります。 35個の花が集合しており、小花序を形成します。花には微香があります。

 

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ベニバナトキワマンサク

 これは北区区役所へ行く道で見かけた、銅葉のベニバナトキワマンサクです。若葉は初めは赤紫色で、生長と共に緑色に変わる青葉と、紅色を保つ銅葉(紅葉)あります。

 

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ベニバナトキワマンサク

 拡大して見ると、緑色の葉と紅色の銅葉があるのが分かります。

 

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ベニバナトキワマンサク

 葉の色は赤紫色でやや暗めの色をしていますが、葉の方は明るいピンクがかった紅色をしています。

 

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ツルビンカ

これは平野神社近くで見かけたツルビンカです。あちこちの家でも見かけました。

 キョウチクトウ科ビンカ属のつる性の亜低木です。学名はVinca major です。

株元に咲いた最初の花は別名のツルギキョウという通り、綺麗な青紫色をしています。少し遅れて出てくる新芽は花をつけないで、長さ1mくらいツル状に伸びてきます。これから先がつる性になっていきます。

 

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ツルビンカの花

原産地は南ヨーロッパ 北アフリカです。花には5枚の花弁があり、スクリューのような形で巴型にまいています。

 

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ツルビンカ

 ビンカ(ニチニチソウ)とは一見似ていますが、ビンカはキョウチクトウ科 ニチニ

チソウ属で、違う属の花です。以前は同じニンカ属に分類されていたため、ビンカと呼

ばれることがありまぎらわしいです。

 

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モミジ

これは北野天満宮横の紙屋川に沿ってに生えていた紅葉です。花が咲き、一部はタネができかけています。

 

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モミジ

薄緑色の葉に対し、花は赤味を帯びています。

 

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モミジ

薄紅い花からおしべが突き出ており、ちょっと小雨が降ったので、水玉も着いているようです。

 

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  に載せますの

でそちらもご覧下さい。

関連の記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

プロフユキ先生
 こんにちは。
綺麗なお花が沢山ですね。
マンサクは黄色だけと思っておりましたが、
このような鮮やかな色のあるのですね?
モミジにお花が咲くとは知らなったです。

投稿: マコママ | 2017年6月14日 (水) 11時53分

こんにちは マコママさん

ベニバナトキワマンサクは結構気鋭な花ですね。花弁がリボンのようにひらひらして。

モミジの花は目立ちませんが、咲いた後に着く実から2枚の羽根が出て、
くるくる回りながら遠くまで飛んでいきます。

その実がついているの意かなと思いましたが、まだ早かったようです。

投稿: プロフユキ | 2017年6月14日 (水) 23時55分

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