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2017年3月15日 (水)

・促成されて咲いてきた冬ボタンの花を京都府立植物園で見てきました

弥生3月になり時折寒い風の吹くことがありますが、日差しは強くまた日長も長くなってきました。ちょうど植物園に行くことがあり、植物園会館の前には冬ボタンの鉢植えが展示されていました。冬ボタンとは咲き品種のボタンを、温室を利用して人工的に春の状態にして咲かせたものです。そしてシーズンが近づくと温室から取り出し、鉢ごと埋め込んだのが「冬牡丹」です。春のつもりで蕾(つぼみ)が膨らんだもので、青い長い茎と大きな緑の葉があるのが特徴です。

本来の「寒牡丹」は人手に寄らないで、自然の状態で時期が来れば自然に花を咲かせたものです。ただデリケートな品種ですから、気候の状態によって敏感に反応して開花せずに終わってしまうこともあるようです。

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冬ボタン

右上の写真のようにワラなどで北側からの寒風を防ぎ、保温して育てます。

寒牡丹ではこの冬牡丹と異なり、ひとたび咲けばその姿はいかにも冬の花らしくなります。牡丹は落葉樹ですですから、寒牡丹では茎が細くて短く、葉がほとんど出ていません。

 

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新国色

ボタンはボタン科ボタン属の落葉低木です。中国原産で2世紀には既に薬用として使用され、その後5世紀頃から観賞用として栽培され、花の王様とも呼ばれます。春から梅雨の時期にかけて、バラのような美しく、大きな花を咲かせます。花色はこのように赤色から、桃色、黒赤色、白色、黄色など多様です。

 

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稀世紅

 咲き始めは赤色ですが、その後やや色は薄く変わっています。原種より園芸種では花弁数は増して、八重化が進んでいます。

 

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島の輝

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、女性の美しさを表す言葉として有名です。芍薬の花は茎が高くなって咲くことから「立てば芍薬」と言われ、一方昔の牡丹品種は草丈が低くて葉の上に花が座っているように見えたことから、「座れば牡丹」と言われたようです。

 

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黒芳

この品種から、花弁の色がやや黒みを帯びています。

 ボタンとシャクヤクは同じボタン属で、花色や咲き方が似ていることもあり、よく混同されます。牡丹と芍薬の違いは、次の通りです。

 

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写楽

ボタンは木本で茎が太くなりますが、シャクヤクは草本で細い茎になり毎年新芽が伸びてきます。ボタンの葉には切れ込みがありますが、シャクヤクにはありません。ボタンのつぼみの先はとがっていますが、シャクヤクでは丸くなります。

 

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不借金

この品種名である不借金(ふしゃっきん)は妙な名前ですが、花弁に可愛い斑紋があるようです。

 

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墨流

黒味を帯びた、綺麗な赤色の花弁です。

 

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黒芳

残念ながらやや開花盛期を過ぎていました。

 

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春霞

今までの黒赤色と異なり、やや桃色を帯びた赤色花弁です。

 

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八千代椿

綺麗な桃赤色の花で、八重の花弁も良く伸びています。

 

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明日香

防風囲いで育てられた花です。

 

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花の里

桃赤色でやや平たい花です。

 

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黄冠

黄色で柔らかな花弁の、美しい花です。

 

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玉天集

まだ堅い蕾だったため、どんな花になるか見たいものです。

 

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暁の雪

これも先ほどの玉天集と同様に柔らかで、純白の花です。

 

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白木蓮

これも白色の綺麗な花で、この花弁の先端はいくつかの切れ込みがあるようです。

 

少し大きな写真特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  載せます

でそちらもご覧下さい

関連記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。

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コメント

こんばんは。
 見事な牡丹ですね。
以前、上野東照宮の冬牡丹を観に言った事がございます。
藁の三角屋根?の中でひっそりと咲いていましたね。
これほど種類があるとは思いませんでした。
「白木蓮」がいいですね。

投稿: マコママ | 2017年3月15日 (水) 17時57分

こんにちは マコママさん 

丹精を込めて藁の三角屋根で育てて開花した、冬牡丹を私も初めてまとめ見せてもらいました。
春咲きに比べて花数は少なく、花も小振りですが、これだけ3月に見られれば素晴らしいですね。

色も形も様々ですが、「白木蓮」が良かったですか。 
牡丹というと柔らかな桃赤色の花が中々豪華で良いですが、黄色の「黄王冠」や白色の
「暁の雪」も中々素敵ですね。 

投稿: プロフユキ | 2017年3月15日 (水) 22時46分

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