・弥生3月になりリビング窓際のファレノプシスとデンドロビウムも花盛りです
弥生3月になりました。風は時折寒いものの、日差しはめっきり春の明るい光になりました。前回紹介しましたバジルもすっかり新しい新芽が開き、今日もパスタのトッピングに使われていました。その横には白色のデンドロが咲き、ファレノプシスも花茎に5つの花が満開になりました。
ランの花は普通の花とは形が変わっていて、先に各種ランの花形とデンドロンビウムの花と 、また更にオンシジュウムの花形を紹介 しています。ランの花は3枚のガク(外花被)と3枚の花弁(内花被)が同じ色をしていて、どれも花弁のように見えます。チューリップなどではガク(外花被)と花弁(内花被)が同じ形をしていますが、ラン類ではそれぞれの形は変わっています。とくに花弁のうち下に大きく伸びて目立っている唇弁は、授粉昆虫を招き入れるようにきれいな模様があり、雄しべと雌しべは一緒になりずい柱となり花粉はまとまって花粉塊となり、授粉の際にまとまって運ばれるようになっています。それはランの果実には数万から数十万のタネが入るためです。今回のファレノプシスも6年前に紹介したときには、14か15の花が着いていましたが、株が弱ったためか、今年は5花でした。
ランの花
窓際の花
今花盛りのファレノプシス、ミニシクラメンとデンドロビウムです。
デンドロビウム白1
先に紹介しました赤色のデドロビウムに続き、白色のデンドロビウムが咲いてきました。
デンドロビウム白2
デンドロビウム白3
ちょっと地味な色ですが、3枚のガク片の先端は赤色で、唇弁の先端にも同じ赤色のスポットがあり、その中央部には媒介昆虫の目を引くように黄色模様があります。
デンドロビウムの花器
以前に紹介しました折の、赤色デンドロビウムの花について花器の名前を紹介しています。
ファレノプシスの花
ファレノプシスの花の花器を示しています。前のデンドロビウムとほぼ同じ構成で、1枚の背ガク片と下方に2枚の側ガク片があります。その前に2枚の側花弁と1枚の良く発達した唇弁があります。
ファレノプシスの花(正面)
ファレノプシスの花を正面から見たところです。
ファレノプシスの花(側面)
側面から見たところで、唇弁の先端に2本のひげ状の構造があります。
ファレノプシスの花(唇弁)
唇弁の構造をよく見るために拡大しました。雄しべと雌しべが一緒になったずい柱の周りに側花弁と呼ばれる構造が発達し、中央部には黄色のカルスがあります。もっとも下の中央弁は良く伸び、そのもっとも先にひげ状の構造があります。
ファレノプシス唇弁
ずい柱の先端には葯帽(やくぼう)がおおっていますが、写真ではその隙間から中を見ています。黄橙色の葯が透けて見えています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんにちは。
わ~何と素晴らしい蘭・ラン・らんなのでしょう?
さすがでございますね。
見応え十分でございました。
投稿: マコママ | 2017年3月 7日 (火) 12時24分
こんにちは マコママさん
ランってどの種類でも、複雑な形と面白い模様をしていますね。驚くばかりです
ついつい気になってどんな形な変化しているのか、どんな模様なのか見たくて近寄りたくなります。
見て頂き有難うございます。

投稿: プロフユキ | 2017年3月 7日 (火) 21時32分