・秋に室内に移動したバジルは元気に生長し、今も良い香りがして花盛りです
気温が低下してきた11月頃、プランター植えのバジルを鉢上げして、室内に移動しました。その後に雪が降ったりして、室内に移動して正解でした。バジルは毎年ベランダで育て、スパゲッティやパスタ、スープなどにトッピングして利用してきて家人にも好評です。ベランダでは世話の合間に葉に触れるたびに良い香りがして、ローズマリーと共にリフレッシュになります。
バジルの栽培と利用、特にシソ代わりに葉や花も天ぷらに使えることを紹介 しました。また普通のスイートバジルとも呼ばれる種類以外に、シナモンバジル、ダークオパールバジル、ブッシュバジルなどの種類もあり、クッキーにも使えることを紹介しました。
今回は特にたくさん咲いている白い花と、タネ播きしてくらんだタネを紹介します。
バジル
左上の写真はバジルのタネを播いた後、水を吸って膨らんできた様子で、このことからメボウキの名前が付きました。
バジルタネ播き
バジルのタネを数粒ずつ、ウレタンの播種ベッドに播きました。穴にタネを播き、底から給水させます。
バジルタネ播き(拡大)
バジルの種子はグルコマンナンを多く含みます。このグルコマンナンは水溶性の多糖類で、水分を含むと乾燥状態の約30倍にも膨張してゼリー状の物質で覆われます。この膨らんだゼリー状の物質により、目の汚れを取り去る目薬とされ、メボウキ(目箒)の名前が付きました。
バジル3鉢
室内に持ち込んだバジルは、このように大小様々な3鉢でした。バジルはシソ科メボウキ属の多年草で、熱帯アジア・アフリカ・太平洋諸島などに広く分布します。日本では冬に枯れるので1年草として扱われています。別名にはスイートバジル、バジリコ(イタリア語)、メボウキなどがあります。
バジル1
これは最も大きな株で、古い枝は木のように茶褐色で太くなって、そこから分枝が伸びています。
中世以来ヨーロッパでは普通に用いられてきたハーブで、現代ではトマト料理によく用いられ、チョウジのような芳香が尊重されます。
バジル2
これは中くらいの株で、枝が伸び放題になっていますので、あとで整理してやりました。
もともとあった葉は気温の低下と共に硬くなるので、さきの2/3くらいは切り戻し、わき芽から分枝を出させでた若い葉を利用した方が良いようです。
バジル3
もっともこじんまりした株です。綺麗な白い花が良く咲いています。バジルの葉や花に触れると良い香りがしますが、香りの主成分はメチルカビコール(エストラゴール)、リナロール、シネオール、オイゲノールで、刺激性は低く生食でも食べられます。
バジル花穂1
花は各枝の先端につき,各節に6花ずつ輪生して花穂となります。花穂の長さは15~25cmにもなります。
バジル花穂2
花はシソ科特有の唇形で上と下の2弁に分かれ、上の弁は4個の切れ込みがあります。花で白色,長さ約1cmで、雄しべは4本あります。一つの花にタネが4個入っています。
タネはたくさん採れますので、空き缶などに保存しておくと良いですね。
バジル花穂3
バジルの花言葉は好意、好感、神聖、高貴、良い望み、強壮、憎しみ、なんという幸運などがあります。
バジル花穂拡大1
上の唇弁に4裂あるのが良く見えます。雄しべは2本ずつ、左右に分かれています。
バジル花穂拡大2
少し近くに寄ってみました。
バジル花拡大1
近ずき過ぎると、ちょっと見にくいですね。
バジル花拡大2
これくらいの近さが良いようで、唇弁の切れ込みと雄しべが良く観察されます。
キク科?
一株の鉢には何か、キク科の草が一緒に生えていました。
ツルナ
この鉢にはツルナのタネがこぼれていたのか、元気に伸びてきました。
風船カズラ
この鉢には風船カズラのタネが入っていたみたいで、2本の茎が伸びてきました。長くなると支柱をしてやらなければなりそうです。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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