2016.11.01・北海道の函館にある「天使の聖母トラピスチヌ修道院」は何か心惹かれる所です
北海道には連絡船の時代から何度か旅行に訪れ、特に函館にはエキゾチックな雰囲気を残す函館ハリストス正教会、五稜郭などがあり、特にトラピスチヌ修道院には何度か訪れました。子供の頃に母に連れられ、巡回牧師が来られる日曜学校に行っており、讃美歌や聖書の話には何度か触れていました。そんなことから海外でもよく教会を訪れていまして、海外の修道院にも行ったことがあり、なんとなく修道院は気になるところでした。特に、幼友達のEさんが病魔に侵され、キリスト教に助けを求め、トラピスチヌに行きたいと言っていたことを思い出します。現在の進んだ医学でも、中々完全治癒のできない病気がり、精神的拠り所をどこに得られるかは大きな問題です。
トラピスチヌ修道院
右は聖母マリア像、左は読書をしている修道女。
沈黙と祈り
修道女の生活は厳しい聖ベネディクトの戒律に従って行われています。
厳律シトー修道女の生活を志す方、あるいは修道生活を知りたいと思っている方の要望に応える編集された「厳律シトー修道会(トラピスチヌ)--修道女の生活--」から、その内容の抜粋を紹介します。
天使園・ピロティ
西洋によく見かけるピロティ(中庭)です。静かに散策したり読書をする安らぎの場所です。
天使の聖母トラピスチヌ修道院の本部・厳律シトー修道会はフランスにあり、カトリック教会の中で、祈りと労働を主要な手段として神と人々に奉仕する隠世共住修道会です。1098年20名ほどの修道者によって、フランスのシトーという荒野で始められました。
司祭館・聖テレジア像
左に牧師館があり、聖堂の前庭を挟んで右に聖テレジアの像があります。この聖テレジア像は昭和11年にフランスから送られたものです。聖テレジアはフランス生まれの修道女で、15歳から修道院に入り一生を教会のため、罪人の回心のため、宣教師のために絶えず祈りました。聖テレジアは今も宣教の保護者として、多くの人々の心の支えとなっています。
慈しみの聖母マリア像
この像はフランスのマリー・ベルナルド神父によって作られたものです。両腕をゆったりと広げ、すべての人々を優しく迎え入れる姿から「慈しみの聖母マリア」と呼ばれ、親しまれています。
天使の聖母トラピスチヌ修道院は明治31年(1898)に、函館市上湯川町に創立されました。聖母トラピスチヌ修道院は名前の通り修道女の修道院で、この2年前の明治29年に修道士(トラピスト)の男子修道院が上磯に創立されています。
聖堂内部・祈り
トラピスチヌ修道院は当初フランスのウプシー・トラピスチヌ修道院から派遣された8名の修道女によって創立されました。極度の貧しさと言語・習慣の相違、その他のあらゆる種類の困難と戦いながら、伝統的な隠世共住修道院生活を始めました。
聖堂内部・鐘を打つ
その後、彼女たちによって蒔かれた隠世修道院生活の種は時とともに生長し、会員数も120名近くに達したため1935年に「西宮の聖母」修道院を、1953年に九州に「伊万里の聖母」修道院を創立しています。
ロザリオ
これは売店で買ったロザリオです。
更に1987年に韓国に「水晶の聖母」修道院を創立しています。また「西宮の聖母」修道院も1954年に栃木県に「那須の聖母」修道院、1981年に宮古島に「安心院の聖母」修道院を創立しています。
キーホルダー1
これと次のキーホルダーも売店で買ったものです。
戦後の混乱の中で修道院は、精神的な支えを求める人々の大きな拠り所となりました。お祈りに加わることを願う訪問者だけでなく、修道院の前庭の静けさを求めて立ち寄る旅行者も急増しました。そうした人々のために、1950年に小さな売店が開かれ、改造を重ねながら1997年に今の形となりました。
キーホルダー2
アーチの門を入ったところに、大天使ミカエル像が、更に進むと聖母マリア像、3大奇跡の地のフランス・ルルドの洞窟を摸した洞窟、聖テレジアの像などが置かれています。
クッキー
これは最近頂いた、トラピスチヌ修道院へ行った人からのお土産です。修道女の生活は厳しい聖ベネディクトの戒律に従って行われていますが、それについては次回に紹介します。
Youtubeから藤山一郎による「長崎の鐘」をお聴きください。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 日本の街角 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 日本の街角 にもありますので、ご覧ください。
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