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2016年11月20日 (日)

・菊のドーム作りや遅咲きの嵯峨菊の展示を植物園で見てきました(その1)

 

先日京都府立植物園で切り花の審査に行った際に、園芸会館の玄関には小菊のドーム作りが所狭しと展示されていました。また植物園の正面入り口を入ったところには、遅咲きの嵯峨菊の展示もされていました。先に鉢植え菊の審査基準を書きましたが、それは三本仕立て盆養でそれはそれで厳しい審査基準で、菊作りの夫婦仲は悪いと聞きました。なぜなら日がさしても雨が降っても慌ててキクの管理に追われる毎日で、ろくろく家庭サービスも旅行もできないかららしいです。出品するには一組12鉢の菊が必要で、審査会出品にはその何十倍もの鉢植え菊が必要だから、おちおちする暇はないでしょう。その審査基準とは異なり嵯峨菊の審査は全く異なり、それはまたそれでまた違った難しさがありそうです。

 

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大沢の池の横にたたずむ大覚寺と嵯峨菊

大覚寺は平安のはじめ、嵯峨天皇の離宮として建立されて1200有余年。正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺と称し、嵯峨御所とも呼ばれます。明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院です。いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)でもあります。時代劇・各種ドラマのロケ地としてもよく利用されています。

 

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嵯峨菊展

私が植物園で見た嵯峨菊は、大覚寺で嵯峨菊展があることの紹介展示でした。11月いっぱい展示されているので、改めて見に行こうと思っています。嵯峨菊は嵯峨天皇の御代、大沢池の菊ヶ島に自生していた嵯峨野独特の野菊です。様々な風情ある嵯峨菊を、大覚寺境内の中で一般公開しています。

 

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嵯峨キク

嵯峨菊は嵯峨天皇の御代、大沢池の菊ヶ島に自生していた嵯峨野独特の野菊を、永年にわたって王朝の気品ある感覚をもって洗練し、「天・地・人」の微妙な配置に仕立て上げた、格調高い菊と言われています。古典菊の精華、嵯峨菊は一鉢に三本仕立てにします。草丈は殿上から鑑賞するのにちょうどよい、高さの約2メートルに仕立てます。花は先端が三輪、中程に五輪、下手に七輪と、七、五、三に咲かせます。葉は下部を黄色、中程には緑、上の方は淡緑というように仕立て、春夏秋冬をあらわすことになっています。

 

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御所の秋

以下には植物園で見た嵯峨菊の先端部の花だけを紹介します。

 

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御所の雪

京都府右京区嵯峨で育成された鑑賞の品種群で、およそ160年ほどの歴史があります。直径9~18センチの中菊で、ふつうの「キク」よりも遅く、11月ごろに咲きます。糸のように細い管弁が特徴です。

 

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御所錦

嵯峨菊の花弁は平弁で、五十四弁。長さは約10センチが理想とされ、色は御所の雪()、御所の秋()、御所綿()、御所の春(ピンク)などの単色が多く、あまり混植しません。

 

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御所の春

大覚寺では風情ある嵯峨菊を毎秋11月に一般公開し、訪れた多くの参拝者の目を楽しませています。また嵯峨菊以外に大覚寺は、いけばな発祥の花の寺であり「嵯峨御流」の総司所(家元)であり、生け花の展示もあります。

 

 

少し大きな写真特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介  載せます

でそちらもご覧下さい

関連記事が 園芸植物・園芸事情  にもありますので、ご覧ください。

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コメント

こんにちは。
 昨日は私の拙いブログの読者登録をして頂き、ありがとうございました。
日々、詰まらない記事でお眼ざわりかとも思いますが、
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
 大覚寺へはその昔、妹たちと立ち寄りました。
お玄関に立派な生け花があったと思いましたが・・・?
残念ながら菊の時期ではございませんでしたので、
このような珍しい菊があるとは存ぜず・・・。
お写真拝見できて本当に良かったです!

投稿: マコママ | 2016年11月20日 (日) 13時41分

こんにちは、お久し振りです。
「嵯峨菊」という菊とその仕立て方、初めて拝見しました。
花弁の様子・咲き方も珍しいと思いますが、3本仕立てで
天地人を表し七五三輪の花数というのも難しそうですね。
とてもすっきりとしていて、これまで他の菊花展で見たものとは
印象が違いました。 一般的な菊花展の菊は、実は個人的には
あまり関心を持てずにいましたが、今回は心にスッと入ってきた
感じです。 拝見できて嬉しかったです(^^)

投稿: ポージィ | 2016年11月20日 (日) 14時47分

こんにちは マコママさん 

いろんなところほぼ世界中を旅行されていますね。またじっくり読ませて
もらおうと思っています。

またちぎり絵をされたり多趣味な楽しみをお持ちですね。私もいろいろしたい事が
ありながら、なかなか手を出せずにいます。

大覚寺は京都の奥で、ひっそりしていますが、格調ある寺でとても落ち着ける所です。
嵯峨菊の発祥の地で、嵯峨御流の家元でもありまた書道も盛んなお寺です。

また機会がありましたらご夫婦で横の仁和寺、竜安寺にもお寄りください。

投稿: プロフユキ | 2016年11月20日 (日) 16時57分

こんにちは ポージイさん 

本当に私もご無沙汰してしまいました。今年の夏は暑く、ベランダの植物のお世話も大変でした。
乾くと思い水をやりすぎるとかえって枯れる種類が出たり、元気づけようと液肥をやると肥料負け
する種類があったりで、今年はいろいろ勉強になりました。

今回の嵯峨菊には驚きました。今まで見た豪華絢爛な多少過剰保護気味の厚化粧の菊に比べ、
気品ある咲き方、洗練された育て方にはポージイさんも書かれているように、私も直ぐに好きに
なりました。

でも結構2mも伸ばすのは大変だし、しかも7・5・3に咲かせるのは、これまた並大抵では
ないでしょうね。たまたま今日、また見に行く機会があり見てきましたが、ほぼ規格通りに
咲いていたのにはまたまた驚きました。

投稿: プロフユキ | 2016年11月20日 (日) 17時10分

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