・ヨルガオが毎晩いくつか咲くようになりましたが、蟻も咲くのを待ちかねています
今年もベランダにグリーンカーテンを作るため、風船カズラに加え、アサガオとヨルガオを育てています。 ベランダの壁の上にはプランターが乗っており、そこにはすでにハーブ類やチャイブなどが植わっています。そこで風船カズラは育てても大丈夫ですが、アサガオなどはどうも土の量が足らず、元気に育ってくれません。そこで昨年から大型のポット4個でそれぞれにアサガオとヨルガオを7月初めころから育て、そのポットを金属のスタンド枠の上に乗せ、日光に当たるようにして育てています。今年もグリーンカーテンは完成し、暑い日差しを防げるようになったのですが、アサガオもヨルガオも外に向かって咲くので、今年もバックシャンを見ることになりそうです。昨年にユウガオと書いていましたが、正確にはユウガオではなくヨルガオなのでその違いを後に示します。今年はヨルガオのつぼみがたくさんついていますが、よく見ると蟻が群がってヨルガオの茎をよじのぼり、花まで列を作っているので、その様子を観察してみました。
ヨルガオと蟻
ヨルガオと風船カズラ
ヨルガオのつぼみの横には風船カズラがもはや風船をぶら下げており、その下にはレースラベンダーの花がちょっぴり覗いています。
ヨルガオのつぼみ
3つあったヨルガオのつぼみが、下から順に咲いてきました。
ヨルガオ(夜顔)とはヒルガオ科の植物の一種。学名はIpomoea albaで、熱帯アメリカ原産のつる性植物。原産地においては多年草ですが、日本では春まきの一年草として扱われています。4~5月頃にタネをまくと、7月から10月頃にロート形の白花を開花します。花は夕方から咲き始め芳香を放ち、翌朝にはしぼみます。
ヨルガオ
一番下のヨルガオが咲いてきました。これは幸いネットの内側に咲いていましたので、ちょっと横を向いてもらい写真を撮りました。
ヨルガオのことをユウガオということもありますが、標準和名のユウガオ(学名Lagenaria siceraria var. hispida)はウリ科の野菜で干ぴょうの原料となります。お互いに花が似てはいますがユウガオはウリ科で、ヨルガオはヒルガオ科で別の種(分類)です。
ヨルガオ
ヨルガオは写真のように、葉は心臓型で互生しています。花は細長い筒型で先端は平らに開き、白色あるいは紫色をしています。夜に開花し、芳香を放ちます。
ヨルガオが日本に観賞用として入ったのは明治なので、源氏物語に出てくるユウガオはウリ科の繊細な花の方です。
ユウガオ
これがユウガオの花です。ヨルガオとはかなり違うでしょう。葉には深い切れ込みがあります。雄花と雌花がありますが雌雄花共に、柔らかい花弁の先端部は5枚に分かれています。花は夕方開き、朝にはしぼみます。
ヨルガオ(外側)に群がる蟻
夕方咲いてきたヨルガオを見ていると、なんとたくさんの蟻が群がっています。みんな一列になって花弁を登っています。蟻はアブラムシとは共生関係にありますが、それ以外の普通では葉をかじる虫を退治してくれる益虫です。
ヨルガオ(外側)に群がる蟻
横から見ると蟻たちは自由気ままに登っているのではなく、一列になって最短距離を一目散に登っていました。
ヨルガオ(内側)に群がる蟻
裏から花弁の上まで登った蟻は、今度はまた一列になって決まった道を、おしべとその下の奥にある蜜を集めに向かっているようでした。
ヨルガオ(裏側)に群がる蟻
裏側に集まっている蟻を接写してみると、何かシグナルを交換しているようでした。
ヨルガオ(裏側)に群がる蟻
シグナルを受け取った蟻は、一目散に道を進んでいくようです。
ヨルガオ(裏側)に群がる蟻
よく見ると、別の道に探検に行く、わが道を行くへそ曲がりもいるようです。
では「おつかいありさん」を歌った童謡をyoutubeからお聞きください。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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