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2016年8月26日 (金)

・日本イタリア国交150周年の綺麗な記念切手が昨日売り出されていました

最近は特に暑い日が続くので、極力外出を控えています。久しぶりに銀行と郵便局に通帳の記帳に行き、郵便局で綺麗な切手が並んでいるのに気が付きました。25日に売り出された記念切手とかで82円切手だけでしたが、夕日を浴びたコロッセオがバックに描かれた「日本イタリア国交150周年の記念切手でした。私たちはコロッセウムという言い方で言い慣れていますが、コロッセウムはラテン語で古代ローマの円形競技場を意味していました。最近は現地読みが一般化し、イタリア語のコロッセオと呼ばれるようになったようです。イタリア南部のポンペイに灰を降らせた山はベスビオス火山と覚えていましたが、これは英語読みのヴェスヴィアスからきており、最近ではイタリア語のヴェスヴィオ山と呼ばれています。

 

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日本イタリア国交150周年

1866(慶応2)年825日に日伊修好通商条約が署名され、日本とイタリアの間で蚕卵紙(さんらんし)などの貿易が始まると、蚕の病気で養蚕業が危機に陥っていたイタリアも日本から導入した新しい蚕で絹織物が再び盛んになり、貿易で利益を得て産業を発展させたい日本も共に大きな利益を得ました。

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(1)桑と繭、(2)繭と絹布

左に桑の葉、中央にちょっと分かり難いですが蚕の繭、それに右に絹の布が描かれています。イタリアにはシルクロードを通り古くから蚕がもたらされており、特にミラノでは絹織物が作られていました。その絹はまたフランスにもたらされ、リヨンでも絹織物が盛んでした。

 私も子供のころ蚕を育てていましたが近所に桑の木が少なく、葉を集めるのに

苦労した覚えがあります。

 

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(3)「糸巻きの聖母」、(4)「マリア・デ・メディチの肖像」

左の「糸巻きの聖母」はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519年)の作品で、人間観察や自然研究によって真理に近づこうとした彼の円熟期の傑作です。これには2バージョンあり、今回の図案はそのうちの「バクルーの聖母」と呼ばれる作品です。屋外に座る聖母マリアが、かせとり棒と呼ばれる糸車の糸巻きを見つめている幼児キリストを抱いている構図です。十字のかせとり棒はマリアの家庭生活の象徴であるとともに、将来キリストが磔刑に処せられる聖十字架の暗示となっているとされています。

右の絵「マリア・デ・メディチの肖像」はブロンズィーノ(1503-1572年)の作品で、初代トスカーナ大公となったコジモ1世と妻でスペイン貴族のエレオノーラ・ディ・トレドの長女、マリア・デ・メディチの肖像画で、ブロンズィーノ作品特有の滑らかな肌の質感の美しさが光ります。

 

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(5)バジリコとモッツァレラ、(6)モッツァレラとトマト

左にバジリコ、中央にモッツアレラチーズ、右にトマトが描かれています。

いずれもイタリアを代表する食品で、バジリコはイタリア語で、英名ではバジルです。

イタリアではピザ、パスタ以外のあらゆる食材によく利用され、日本でもバジルとその仲間の消費が伸びて来ていることを先に紹介しました

 モッツレラチーズはイタリアを代表するチーズの一つです。くせの無い味わいで、独特の弾力ある歯ごたえが特徴で、熟成工程を経ないためフレッシュチーズに分類されます。本来の原料は水牛の乳を使いますが、日本で手に入るのはたぶん牛乳で代用したものでしょう。

 

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(7)「聖母子(書物の聖母)」、(8)「果物籠を持つ少年」

 左の「聖母子(書物の聖母)」はイタリア・ルネサンス期を代表する画家、ボッティチェリ(1444/45-1510年)の円熟期の傑作です。聖母のひざに抱かれた幼子イエスは、愛らしい表情で聖母を仰ぎ見ています。聖母子の右手は書物の上で重ねられ、親密さが表現されていますが、伏し目がちの聖母の表情は愁いをたたえ、受難を予感させています。

 右の通称『果物売り』とも呼ばれる「果物籠を持つ少年」は、カラヴァッジョ(1571-1610年)の初期の代表作です。やや陰鬱で虚ろげな表情のおそらく自身をモデルとした青年が、溢れんばかりの果実の入る籠を抱える姿を描いたもので、極めて写実的に描かれる果実と籠の描写は、まさに圧巻です。

 

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(9)ヴァル・ドルチャとアルベロベッロ、(10)アルベロベッロとフィレンツェ

左のヴァル・ドルチャはトスカーナ地方のシエナ南東部に広がる一帯で、1011世紀頃から交通の要衝として人が住み始め、絵のような美しい景観が保全されてきました。2004(平成16)年に世界遺産に登録されています。

真ん中はアルベロベッロで、白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が特徴的です。バリ大学に行った際、ビアンコ先生の奥様に案内されて行きましたが、この幻想的なたたずまいに魅せられました。この地方特有の一風変わったトゥルッリと呼ばれる建物の、モルタルなど接合剤を使わない先史時代から伝わる建築方法で造られた建物が、現在も生活に使用されています。1996(平成8)年に世界遺産に登録されています。

右は私の大好きなフィレンツエのシンボルであるドゥオーモです。英名ではフローレンスになりますが、最近ではイタリア語のフレンツエが一般的になりました。イタリア・フレンツェで買った大理石象嵌細工のドゥオーモの絵とカメオ、それにイタリア・フレンツェで買ったマーブル紙のペーパーホルダーは先に紹介 しています。

(日本郵便株の説明を参考にさせてもらいました)

 

少し大きな写真特性などは、右サイドの マイコレクションの紹介  載せますでそちらもご覧下さい

 

関連記事が マイコレクション  にもありますので、ご覧ください。

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