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2016年6月27日 (月)

・園芸好きの友達から貰った八重のドクダミと真っ白な花をびっしりと付けたマンリョウ

今までうまく咲かせられなかったマンリョウが、3年前から毎年たくさんの実を着けるようになってきました。昨年もたくさん着いた実をロックウールのキューブに播き、発芽して着た苗を菜園講座カルチャーの生徒さん達にも進呈しました。ただし開花までには4、5年はかかるので、うまく咲かせられるかどうかは不明ですが。

 またマンションの一階の花壇にも、たくさんのドクダミが毎年顔をのぞかせていました。でも、誰かが嫌な臭いと文句を言ったのか、管理人さんが全部抜いてしまいました。ドクダミは子供の頃から身近に見てきた草で、十薬とも呼ばれ薬草にもなるのになあと、ちょっと残念でした。ただそれは一重のドクダミで惜しいことはなかったのですが、ブロトモさんが八重のドクダミを紹介しているのを見て、育ててみたいなあと思っていました。山野草を集めている人に聞くと持っているというので、今年の春に咲いた株を確認して先日貰いました。結構大きな株で数個の八重の花がしっかり咲き、8枚~20数枚の白い花弁(実際には総苞)がついていました。

 

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八重ドクダミとマンリョウ

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八重ドクダミ1 

 ドクダミ(蕺草)の学名はHouttuynia cordata)で、ドクダミ科ドクダミ属の多年草です。原産地は東アジアで、ベトナムや中国南部ではハーブや野菜として医療しているようです。八重のドクダミもも、かすかに一重ドクダミと同じような臭みがあります。

 

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八重ドクダミ2

 別名はドクダメ(毒溜め)ギョセイソウ(魚腥草、魚のように生臭いから来ている)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)などドクダミの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ているらしい。住宅周辺や道ばたなどの半日陰地に、良く生えています。草全体に強い臭気があり、開花期は57月頃です。

 

 

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第1図 ドクダミの花(園芸植物大事典)

 茎頂に花が付きます。4枚の花弁状に見える白色の総苞の上に棒状の花序をつけ、そこに淡黄色の小花を密生させています。小花には花弁も萼(がく)もなく、雌ずいと雄ずいだけがあります。総苞は花序の下にある切れ込みのない葉で、苞葉は花の下にあるやはり切れ込みのない葉です。

 

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八重ドクダミの花1

 繁殖力は高く、ちぎれた地下茎からでも簡単に繁殖します。普通に見られるのは一重ですが、八重のものは園芸植物となっています。八重と言っても、総苞片が4枚でなくて八重になっています。

 この写真に見られる左の花(花序)では、少なくとも10枚の総苞片とたくさんの小花に着いた雄ずいが見られます。

 

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八重ドクダミの花2

 開花期の地上部を乾燥させたものは十薬(じゅうやく)の名前で生薬として知られています。

 この花(花序)では約20枚の総苞片が付き、上の総苞片は密生した小花の間からも出ているようです。

 

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八重ドクダミの花3

 十薬の煎液には利尿作用、動脈硬化の予防作用などがあります。なお臭気はほとんどありません。 また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けて使います。

 この花(花序)では、極めて多数の多分28枚以上の総苞片が付いていたようです。

 

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マンリョウ2015.5.2

 マンリョウ(万両)の学名は Ardisia crenata)で、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木です東アジア〜インドの温暖な場所に広く分布しています。

 これは2014年から咲きだしたマンリョウの株で、基部の方に多数の赤い実を着け、上には白い花が無数に着いていました。

 

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マンリョウ2015.5.2

 林などに生育し、に真っ赤に熟す果実が美しい。万両は葉の下に実がつき、千両は葉の上に実がつきます。共にめでたい縁起物とされ、正月の飾りによく使われます。

 写真のように、本当に艶やかで真っ赤の丸い実を着けます。

 

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マンリョウ2015.5.3

 高さは1mくらいにもなり、よく似たヤブコウジは10㎝しかないので区別は容易です。白色の花が7月頃に咲き、小枝の先に散形花序をつけます。

 あまり実をいつまでも着けていると、株の養分を使ってしまうため花芽の発達が悪くなるので、タネを繁殖用に使うのでなければ早目に実を取ってやります。

 

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マンリョウ2016.6.26

 果実は10月頃に赤く熟し、翌年2月頃まで枝に見られます。栽培品種には白や黄色の果実もあります。

 写真の株は、今年の冬にたくさんの赤い実を昨年以上にたくさん着けました。5月頃に実を取ってやったところ、このようにたくさんの白い花をびっしりと着けていました。

 

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マンリョウの花1

 昨年実を着けた部位より上の枝の先端に、45花序が付きそれぞれに1020花くらい着いていました。

 

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マンリョウの花2

 花序が分枝を繰り返すには、その茎葉に蓄えられた養分次第のようでした。

 

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マンリョウの花3

 タネまきは45月に実を採って果肉を取り除いて、乾かさないようにすぐにまきます。タネをまいて45年で実のなる大きさの木になります。

 

 

少し大きな写真特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい

 

関連記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。


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コメント

こんにちは♪
つぶをありがとうございました。
ドクダミは一重も八重も好きなのですが、一重は素朴な可愛さ
八重はエレガントな可愛さと、少し趣が違いますね。
わが家の八重は今年は花数が2輪と少なく… なぜかしら?と
首をひねっています。
触ったり切ったりして傷つけるとニオイがきついこともありますが
何もしなければウッと来るようなニオイはしませんのに…
嫌われることが多いのは可哀想に思います~~

投稿: ポージィ | 2016年6月28日 (火) 11時55分

マンリョウのことに触れる前に送信してしまいました
ビッシリと蕾がついていますね!
うちの庭に、鳥の落し物から勝手に生えてきたマンリョウも
ちょうど今このような蕾がついています。
もう少ししたら開花するだろうと待っています(^^)

投稿: ポージィ | 2016年6月28日 (火) 11時58分

こんにちは ポージイさん 

早速ツブヘンを有難うございました。ポージイサンのブログで拝見して以来、欲しい欲しいと
園芸店を覗いて見ましたが、見かけませんでした。
関西ではあまり見かけませんが、山草マニアの人ならと聞いてみると、やはり持っていてラッキー
でした。

ダブルと言っても花ごとに総苞片の数もいろいろで、多いものでは本当にエレガントでバレリーナー
が回転をしているようでとても素敵です。
我が家では鉢植えなのであまり広がる心配はありませんが、一般の人には雑草としか目に入らない
ようですね。
PCで見てもいかに駆除するかばっかり出てきて、本当にかわいそうですね。十薬として薬草効果も
ありますのにね。子供の頃は今ほど薬に頼らず、どこの庭の隅にはドクダミや
オオバコやユキノシタがありましね。

投稿: プロフユキ | 2016年6月28日 (火) 23時30分

こんにちは ポージイさん 

いえいえよく私も名前を書かずに送ったり、それが不思議に届いていたりしました。

マンリョウはしばらくは咲かなかったのですが、今度の株は元気に育ってくれそうです。
我が家の環境にあってきたのでしょうか。
咲き出すとびっしり花が咲くので驚きです。常緑樹なので実が無くても花があったりするので、
観葉樹として飾りに使えそうです。

鳥もたまには良いものを運んできてくれるのですね。どんな花が咲くか楽しみですね。

投稿: プロフユキ | 2016年6月28日 (火) 23時37分

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