・京都府立植物園では桜の花と共に、リキュウバイ、ハナモモ(キクモモ)とハナズオウの花が満開でした
4月も上旬になると京都府立植物園では、いろんな花がどっと開花の時期を迎えていました。先に、南の正門横に咲く、赤、白、黄色の色とりどりの満開のチューリップと、その横では艶やかに咲き誇っている西洋シャクナゲの大型の花が紹介しました。その折に見た大温室北側では多くの人がのんびりと染井吉野や枝垂れ桜の花見を楽しんでんでいました。またその周辺では、リキュウバイ、ハナモモ(キクモモ)、ハナズオウなども真っ盛りでした。
桜と共に咲く花々
リキュウバイだけが白花で、他のサクラ、ハナモモ、ハナズオウはいずれも赤色系の花でした。
満開の桜
サクラの花見頃にはよく学生たちと花見に出かけたものですが、最近はもっぱら家人と見ることが多くなりました。
枝垂れ桜
見事な枝垂れ桜で、その下でも多くの人が家族連れで弁当を広げていました。
染井吉野の花
バラ科の花ではよくこんな風に、幹から直接こんな可愛い花が咲いているのを見かけます。
リキュウバイ
リキュウバイはバラ科の花で、学名はExochorda racemosaです。別名はバイカシモツケあるいはマルバヤナギザクラとも言います。花の雰囲気からか、茶人の千利休に因んでリキュウバイと呼ばれます。
リキュウバイの花
中国の北中部に分布する落葉性低木で、4~5月頃、径4cmほどの梅に似た形の白花が、たくさん咲きます。満開時期でも他のバラ科の花のような豪華さや派手さをあまりなく、どちらかと言えば控えめな花で、何となく品があります。
リキュウバイの花の拡大
拡大して正面から見ると、花弁基部に黄緑色の模様が見え、そこから雄しべ、めしべが伸びているようです。
ハナモモ(キクモモ)
バラ科の花木で、学名はAmygdalus persica (= Prunus persica) 、実を食べる桃と同じ種類です。原産地は中国で、樹高はおよそ3~5mで、開花期は3~4月です。観賞用の種類を特にハナモモと呼び、別名はキクモモです。
ハナモモ(キクモモ)の花
上のリキュウバイとは全く異なり、艶やかで赤い花を群生してつけています。古くから人々に親しまれ、ひな祭りの花として現在でもよく知られています。
ハナモモ(キクモモ)の花の拡大
春に葉の出る前に、枝いっぱいにびっしりと花を着けます。花色はピンク、白、紅などがあり、基本は5枚の花びらをもち、多くの園芸品種はほぼ八重咲きです。
ハナズオウ
ハナズオウの科名はマメ科で、学名はCercis chinensisです。原産地は中国で、樹高はおよそ3~5mで、主な開花期は4~5月です。別名は花蘇芳です。
ハナズオウの花
葉の出る前に枝に蝶型の花が着き、数輪まとまって咲きます。花は赤紫色で、大きさは約2cmです。ハナズオウの名前は、花色がスオウ(マメ科ジャケツイバラ属)の材を煮出した液(染色に用いられる)に似ているためそう呼ばれます。
ハナズオウの花の拡大
花茎が極端に短いため、花が枝に直接くっついてるように見えます。満開期には枝を覆うように花が密生しています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
京都府立植物園には、あらゆる種類の春の花。。。。
樹木の花はお見事ですね。
こんなにいろんな種類の赤やピンク、白の木が。。。。
中でも、リキュウバイは本当に上品ですばらしいです。
一つ一つのお花も清楚で可愛らしい。
最近は、白い花に惹かれることが多くて、、、、
以前は存在感のあるピンクに惹かれていたのですが、、、
最近は白い花に目がいきます。
年令が行くと、好みも変わってくるんでしょうか。。。。。
リキュウバイが薄い新緑の葉と一緒にでてくるのもバランスが良くていいですね。
投稿: 野花 | 2016年4月28日 (木) 10時03分
こんにちは 野花さん
京都植物園はいつ行っても、何か咲いているのでいつも癒されます。
リキュウバイは本当に清楚な花で、緑と白のコントラストもきれいで、いつまで見て
いても飽きません。花に近寄ってその中を覗き込むと緑の可愛い丸があります。
野生の花には白色と黄色が多いのですが、園芸的には赤い花や青い花が多いですが、

やはり白色は欠かせない色ですね。
葉が緑色だから、白色が素直に生えますね。
投稿: プロフユキ | 2016年4月28日 (木) 23時00分