・黄檗山萬福寺には宇治茶の起源を示す栄西禅師と明恵上人の記念碑がたてられています
毎年宇治の黄檗山萬福寺を訪れて、太極拳の奉納演舞をしており、そのことは先に紹介しています。この黄檗山萬福寺は1654年(江戸時代)、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川四代将軍家綱公の崇敬を得て1661年に開創された中国風の寺院です。日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つで、黄檗宗の大本山であり、隠元禅師は日本にインゲンマメを導入しました。萬福寺の建築・仏像などは中国様式で重要文化財も数多く、中国の雰囲気が色濃く残っています。萬福寺では普茶料理も発達しており、毎年秋にはマッタケを使った普茶料理を頂いていることは先に紹介しました。
総門
萬福寺の総門には普度勝会などの記念のお祭りには、このように葵の紋の入った幕が
張られ、徳川将軍からの庇護を受けてきたことがうかがわれます。
駒の足影碑
総門前には「駒の足影碑」が建てられています。説明によれば鎌倉時代の初めころ、宇治の里人が茶のタネの播きかたが分からず困っていたところ、丁度通りがかった栂ノ尾の高山寺の明恵上人が馬を畑に乗り入れ、その蹄(ひずめ)の跡に播くように教えたと伝えられています。この碑は大正15年に、宇治郡茶業組合により建立されています。
建仁寺の栄西禅師は臨済宗の開祖ですが、宋の時代中国で禅宗を学び帰国の際に、茶のタネを日本に持ち帰りました。栄西禅師から茶のタネを贈られた明恵上人は、京都栂ノ尾高山寺に植えるとともに喫茶の効能を認めて、さらに宇治に移し植えこれが宇治茶の起源になります。
碑には、「都賀山(とがやま)の尾上(おのえ)の茶の木分け植えてあとぞ生(お)うべし駒の蹄影(あしかげ)」の歌がきざまれています。
菊舎句碑
江戸時代の寛政2年(1790)尼僧菊舎は芭蕉を慕い諸国行脚の途中萬福寺を訪れ、寺のたたずまいに酔いしれた菊舎が三門を出たところで茶摘み歌を聞き、一瞬我に返った時の句が刻まれています。往時に付近は、茶畑が広がっていたことでしょう。
山門を 出れば日本ぞ 茶摘うた
三門
この三門は江戸期のもので、重要文化財の指定がされています。
天王殿の額(木庵筆)と弥勒菩薩(布袋)坐像
三門の次の天王殿には、布袋様の坐像があります。布袋様は弥勒菩薩の化身といわれ、中国のお坊さんがモデルになったといわれる布袋さんは七福神の中で唯一実在した人物だそうです。
この方は大きな袋をかついで各地を行脚し、訪れた先々でたくさんの貧しい人々に袋の中から必要な物を与えました。また救われた人から御礼にと戴いた物などは袋の中に入れ、再び行脚の旅へでたそうで、いつしか「布袋」と呼ばれるようになりました。
弥勒菩薩(布袋)坐像
何とも福々しい、布袋様です。ここの布袋様は普通に見る仏様とはやや異なり、鋭い眼光をしています。
仏殿(大雄宝殿)
天王殿の次には、この仏殿(大雄宝殿)があります。丁度この時は普度勝会と呼ばれる中国の盆行事で、中国の人々がお祭りの飾りとお供えをしていました。
釈迦如来坐像
大雄宝殿にはこの釈迦如来坐像が祀られています。
雲版(うんぱん)
境内の回廊には雲型した雲版が吊るされていて、時報の合図などとして打ち鳴らされます。
開椰(かいぱん)
これも時報を知らせるものですが「魚ほう」とも言い、腹を打って日常の行事や儀式の時報を告げます。開版が玉をくわえている所以は、玉を食べようとしているのではなく、吐き出そうと努力しているところであるようです。
仏殿(大雄宝殿)
続々とお参りの人が訪れ、線香を立てたり、お供え物を並べていきます。
慶友尊者(けいゆうぞんじゃ)
仏殿の中にはたくさんの仏像が並べられていますが、この慶友尊者は釈迦の滅後800年に出た高僧で、次の賓頭盧尊とともに18羅漢に数えられています。この膝には触るとご利益があるとのことで、膝だけが光っています。
賓頭盧尊者(びんずるぞんしゃ)
この賓頭盧尊者は釈迦のお弟子で通称「おびんずる様」と呼ばれ、よくお寺のお堂の前に置かれています。これも「なで仏」で、病んでいる部位をなでると除病の功徳があるといわれ、膝がピカピカに光っています。
太極拳
大雄宝殿の月台の周りで、毎年このような奉納演舞を行っています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 京の街角 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。
| 固定リンク
「・京の街角 The Hilight of Kyoto」カテゴリの記事
- ・今年も4月に平野神社に行き境内に続いて、特に設けられた有料の桜苑で桜を見てきました(2024.04.26)
- ・今年も4月に平野神社の桜苑に行き、紅枝垂れ桜や寝覚めの桜を境内で見てきました(2024.04.15)
- ・今年も北野天満宮で菅原道真公遺愛の紅梅・白梅を見てきました(後編)(2024.03.31)
- ・今年も北野天満宮で菅原道真公遺愛の紅梅・白梅を見てきました(前編)(2024.03.30)
- ・段飾りにおける内裏雛、三人官女並びに左大臣・右大臣の飾り方について(2024.03.23)





















コメント