・今年も北野天満宮の紅梅・白梅を見に行きました
もう早咲きの桜便りを聞く頃になりましたが、ここ京都の金閣寺あたりではまだ桜のつぼみはかたいようです。そこで少し遅くなりましたが、3月初めに北野天満宮に行ってみた紅梅と白梅を紹介します。北野天満宮について先に紹介しており、またここ天神さんの梅についてもすでに紹介していますので、今回は梅の花中心に紹介します。
天神さんの梅の花
文子天満宮の梅
北野天満宮の境内の東北角に、文子(あやこ)天満宮があります。文子天満宮は北野天満宮の発祥になる神社です。菅原道真が大宰府で亡くなって40年後、道真の乳母であった多冶比文子(たじひのあやこ、巫女であったとの説もある:北野天満宮)の夢枕に「われを北野の右近の馬場に祀れ」との道真のお告げがあった。しかし、文子の家は貧しく、とりあえず西京七条二坊の自宅の庭に祠を建てて道真を祀りました。その後この祠は北野に移され、北野天満宮となりました。東本願寺の東側にも文子天満宮があり、そのことは先に紹介しています。
文子天神の梅
灯篭のわきにはこのように、紅梅が色鮮やかに咲いていました。
牛と梅
天神さまのお使いとして、境内には神牛の像や彫刻が数多くみられますが、これは大宰府に左遷されてわずか2年後に菅原道真が亡くなられた際、「人にひかせず牛の行くところにとどめよ」との遺言から御遺骸を牛車でお運びする途中で車を曳く牛が座り込んで動かなくなり、付近の安楽寺に埋葬したという故事に由来しています。
紅梅A
紅梅A2
紅梅A3
楼門を入ってすぐの手水舎の前にあった、紅梅と白梅です。丁度満開の見頃でした。
紅梅B1
本殿を背景にした紅梅と白梅で、本殿の妻部の檜皮葺(ひわだぶき)の茶色、貼ってある金箔の金色と調和して一層美しくなっています。
紅梅C1
紅梅C2
紅梅C3
社務所を背景に紅梅と白梅が見事で、拡大して詳しくその形と色を拝見しました。
枝垂れ梅
これは見事な枝垂れ梅の芽接ぎされた源平仕立てで、紅梅と白梅が同時に咲くように仕立てられています。
紅梅D1
紅梅D2
紅梅D3
本殿を背景にした紅梅で、本殿の建物の黒っぽい色と、吊り灯篭の金色との配色が一層紅梅の鮮やかさを際立たせています。
白梅1
白梅2
白梅3
三光門手前の摂社を背景にした白梅で、花は小ぶりでしたがたくさんの花が満開でした。3人の庭師さんだけで、これらのすべての梅を管理されているとのことでした。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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