・先日のNHK「あさイチ」で“カリフラワーを応援”の番組があり、その特性と料理が紹介されました
最近なぜかカリフラワーの紹介番組がテレビでよく企画されるようで、時折電話で取材があります。カリフラワーに比べ遅れて登場してきたブロッコリーの紹介を務めてしてきましたが、最近では以前紹介しました「レインボーカリフラワーはなぜ美味しいのか」など、カラフルなカリフラワーが日本にもやっと一般的になってきたためでしょうか。と言ってもまだまだスーパーなどでは見かけず、レストラン需要などが主体でデパートの野菜売り場に並べられているようですが。ブロッコリーは勿論ビタミン豊富な緑黄色野菜の代表ですが、カリフラワーのビタミンCは調理しても分解は少なく、ブロコリーと同程度含まれており、キシリトールなど虫歯予防効果のある糖分を含んでいて、生食しても甘味があります。またブロッコリーとの雑種のロマネスコやグリーンカリフラワーは、両者の長所を備えた生食もできる野菜で、もっともっと消費が増える将来性を持っています。
ブロッコリーに比べ少し値段の高いカリフラワーは、その食べ方もあまり紹介されないで、いまだに茹でてハンバーグの横に並べられることが多いようです。以前書きました「ブロッコリ-とカリフラワーの絵本」では、家人に手伝ってもらってブロッコリ-・カリフラワーのレシピを幾つか載せましたが、まだまだその食べ方は広がっていないようです。その意味からも、今回の番組企画は時期を得たものでデイレクターの要望に応え、色々アイデアを提供し放送前日は夜遅くまで内容の確認電話が入り、当日も朝早くから再度内容確認の電話があり、正確を期すことに苦労が払われ驚いています。
カリフラワーを応援!
番組内容やレシピは、番組ホームページに詳しく載っていますので、それを参考にさせてもらっていますが、詳しくはそちらをご覧ください。
カリフラワーの系図
地中海東部のイタリア周辺で、野生のケールからキャベツ、次いでメキャベツ、コールラビができてきました。一方、ケールから枝分かれした別の系統でブロッコリー・カリフラワーができ、更にアジアでカイランができてきました。
カラフルカリフラワーの栄養と機能性成分
良く知られているようにブロッコリーにはカロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。初めの原始型では緑色だけでなく、黄色、紫色の花らい(可食部)もありました。その白色のものから、現在のカリフラワーが成立してきました。カリフラワーのビタミンCは熱で分解の少ない優等生で、ゆでるとブロッコリーと同量のビタミンCを含み、また虫歯予防効果のあるキシリトールなどの糖分を含みやや甘味があります。カリフラワーもカラフルなものが育成され、紫色ではアントシアニン、オレンジ・黄色ではカロテンを白色より24倍含んでいます。またカリフラワーとブロッコリーの雑種の、ロマネスコやグリーンカリフラワーは両者の良い点を兼ね備えています。
カリフラワーのビタミンCは熱分解が少ない優等生
案外知られていませんが、このように料理した後ではビタミンC含量に差はなく、豊富に含んでいます。
カリフラワーのレシピを紹介している女優のグウィネス・パルトロウ
カリフラワーの消費はブロッコリーに押されていますが、それはカリフラワーの料理方法が知られていないためです。今ニュヨークでは日本料理がダイエットに良いと知られています。更にお米よりこのカリフラワーを使うことで、より低カロリーで栄養豊かに摂取でき、お洒落な料理方法と流行になっているようです。美人女優のグウィネス・パルトロウは数々のカリフラワー料理のレシピを、そのホームページで紹介しています。
グウィネスのレシピ1・炒めたカリフラワーのチリ、ニンニク、ケイパーとレモン添 え
彼女のホームページにこの料理のレシピはが詳しく載っていますが、簡単に材料だけを書いておきます。
①カリフラワーの花らいを一口サイズにわける ②ニンニク 2片 を細かく砕く
③赤トウガラシ 1片 タネを取り薄く切る ④小さじ一杯のケイパー
⑤コップ 1.5杯のレモンジュース ⑥オリーブオイル
⑦塩 ⑧コショウの粉
グウィネスのレシピ2・カリフラワーとホウレンウのリゾット
レシピ
①1/3カップの細かく細断したタマネギ ②小さじ1杯の無塩バター
③細かく細断したニンニクの1片 ④1/4 カリフラワーの花らい
⑤塩、コショウ ⑥チリー1片
⑦1/2カップのホウレンソウの幼葉を薄くスライスしてしっかり詰める
⑧約1/3杯の水 ⑨約1/2のパルメザンチーズ
⑩小さじ1杯の レモン皮 ⑪ゆで卵
ニュヨークで流行のカリフラワー料理
このようなカリフラワー主体の料理が、15ドル前後で食べられるようです。
カリフラワーの酢漬け
我が家でも重宝しているのは番組で、愛知県農家の林さんが紹介していたカリフラワーの酢漬けです。1か月くらい保存でき、常備菜に便利で、ケニアにいる時も私はこれを作っていました。
<材料・作りやすい分量>
・カリフラワー・・・1コ ・酢・・・200ミリリットル
・砂糖・・・200グラム ・塩・・・適量
<作り方>
- ボウルに酢と砂糖を入れてよく混ぜ、甘酢を作る。
- 沸騰した湯に、塩と食べやすい大きさに切ったカリフラワーを入れ、2分ほどゆでる。
- (2)のゆでたカリフラワーを(1)の甘酢に漬ける。
※冷蔵庫で1か月ほど保存ができる。
カリフラワーのチーズ焼き
これも林さんのレシピでお薦めです。
<材料・2人分>
・カリフラワー・・・3分の1コ ・マヨネーズ・・・適量
・ハム・・・50グラム ・溶けるチーズ・・・50グラム
<作り方>
- カリフラワーを食べやすい大きさに切る。
- グラタン皿に(1)のカリフラワーを入れ、その上にマヨネーズ、ハム、チーズを乗せ、200度に熱したオーブンで5分ほど焼く。
鶴太郎のカリフラワーピクルスの3種
ゲスト出演していた鶴太郎さんも、カリフラワーのピクルスを三種紹
介していました。左からカリフラワーとセロリのゆず胡椒ピクルス、
カリフラワーと赤い野菜のさっぱりスパイスピクルスとカリフラワー
と金柑のフルーティーピクルスです。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 野菜とその花の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
プロフユキさん、こんにちは

カリフラワーといえば、以前テレビに出演された時に
お知らせいただいたことを思い出しました。
あの時も、カリフラワーについて初めて知ることが多く、
とても興味深かったのですが、今回ご紹介いただいた
料理法などもおいしそうですね!
カリフラワーにチリ、にんにく、細切りベーコンを
炒めたオリーブオイルをからめたものや、
茹でてバーニャカウダソースで・・・などは、
時々家で作って、いただいています。
投稿: hanano | 2016年2月11日 (木) 15時51分
こんにちは hananoさん
わざわざ見て頂いて、大した出番がなく申し訳ありませんでした。友人からも、親戚中に

触れ回ったのに、出番が少なかったぞとひんしゅくをかっています。
でもデイレクターも必死で裏方で番組を作っていて、まったく表に出ない人も多いので、
私にとってはカリフラワーを良く知ってもらえばそれだけで十分なんです。
さすがアチコチを旅行してきたhananoさんですね、いろんな料理をして楽しんで

いただいていますね。
もしグリーンのカリフラワーを見かければぜひ味わってみてください。ロマネスコは
ちょっと形がグロテスクに感じる人もいますが、緑色のカリフラワーは甘みがあり
魚料理用に開発されただけあって食べやすいと思います。
投稿: プロフユキ | 2016年2月11日 (木) 22時17分
こんばんは☆
家事をしながらでしたが、この番組、見ていましたよ。
確かに、カリフラワーよりブロッコリーの方が 使い勝手がいいなぁと思いつつ、
カリフラワーの料理法を あまり知らないと言うことも確かだなぁとも思いました。
カリフラワーのカレーマリネが 茹でる以外の 唯一の花mameのレシピのような??
もちろん、カレーやシチュー、グラタンの具材としては使いますが(o^-^o)
番組でも紹介されていましたが
最近、ロマネスコは よく使うようになりました。
投稿: 花mame | 2016年2月13日 (土) 21時20分
こんにちは 花mameさん
番組を見て頂いたようで、有難うございます。カレーマリネを作っておられましたか。
家ではトウガラシ
一番手っ取り場約出来て、重宝しますね。
などを入れてピリ辛味にしたりします。
値段がブロッコリーより高いのがネックになっていますね
真っ白に
仕上げるためには日よけをしないといけないのが面倒で、生産者が嫌がった面があります。
でも最近は内部から新しい葉が自然に花蕾を包むようなタイプもできているし、
カラフルなカリフラワーでは日よけしなくてもいですから、値段も安くなると
いいのでけれどね。
でもブロッコリーもカリフラワーも両方使ってほしいですね、欲張りですが。

北海道ではドールが大規模にブロッコリーを400ha作っていますね。それでかなり安く
なったようです。
投稿: プロフユキ | 2016年2月13日 (土) 22時42分