・ベランダのステビアはコーヒーの友としてかなりの期間使ってきました
キク科ステビア属の多年草のステビアの、和名はアマハステビアです。低カロリーでいて、砂糖の200倍~300倍の甘さがあるため、ダイエットシュガーとして重宝します。
短日植物であるステビアは、夏過ぎから白くて小さな花を着けるようになるため、それ以後は葉数が増えなくなり、やがて寒さで生育が低下してきます。ずいぶん前に、生育を促進して葉の収量を多くする試験をしていたことがありましたが、最近ではポピュラーなハーブとして栽培も増えてきたようです。葉をなめると、昔あったサッカリンのような濃い甘さを感じます。苗を貰っても枯らすことが多かったので、今年は比較的大きめの鉢で管理して大株に育てました。夏前から最近まで、コーヒー・紅茶にその葉を2枚ほどいれ、砂糖代わりに使ってきました。
ステビアの花と茎葉6.14
これは春に苗を買って大きめの鉢に植え、生育が旺盛になってきた6月14日のステビアの茎葉の生育状態です。
ステビア6.14
我が家の狭いベランダでは比較的日当たりの良い場所で育ち、横にはパイナップルミントとレモングラス、後ろはナスタチウムとフレンチマリーゴールドとつめこみ状態でした。
ステビアの原産地は南米のパラグアイで、現地の人は古くからマテ茶の甘味料として使ってきました。葉に含まれるステビオサイドという成分がステビアの甘さの元であり、甘い割には非常に低カロリーなので、糖尿病食やダイエット食にも使用されているハーブです。
ステビア10.9
ステビアは日当たりと水はけのよい土壌を好み、適度な湿り気のある場所で生育します。10月9日にはこのように旺盛な茎が3,4本育ち、先端に花が着きだしてきました。一方で耐寒性は低く、寒さに弱い性質を持っています。
ステビアの茎葉1 10.9
葉は乾燥させて保存もでき、ハーブティーにしたり砂糖の代わりに甘味料として使えます。また、好みにより生葉をフレッシュなままティーにもします。
ステビアの茎葉2 10.9
日本では既存添加物(甘味料)としての使用が許可されており、一般的な飲食物の甘味料として少量を経口摂取する場合には安全性が示されています。日本では世界で初めて1971年に大阪の会社によって甘味料として商品化されました。ステビオシドは砂糖の200~300倍の甘味度を持っていますが、4kcal/gという低カロリーであるため、ダイエット用食品や糖尿病患者用メニューなどに砂糖の代用に用いられています。
1990年に大塚製薬の清涼飲料水「ポカリスエット」で「ステビア味」が発売され、
日本各地で広く知られるようになりました。
ステビアの花 10.9
日が短くなるとこのように、茎の先端に白くて小さな花が着くようになります。
花が咲かなければその後も葉数が増えて収量も上がるのですが、花のできるのを抑えるには温度を保ち電灯照明してやる必要があります。
ステビア 11.6
11月に入ると朝晩の温度が低下してきましたので、ベランダの奥に移動してあまり風が当たらないようにしました。左横はレモングラスで、後ろはローズマリーで、これらは比較的低温にも耐えます。
ステビアの茎葉 11.6
ほとんどの枝の先端には花が着いています。
気になるのが副作用などの危険性ですが、現在の研究では、特に副作用はないことが確認されています。そもそもが人工甘味料のような不自然な合成品ではなく、古くから存在する自然の植物なので安心です。ただしとり過ぎは良くないので控え目にしておきましょう。
ステビアの花 11.6
タネが取れればそれで増やすこともできますが、室内で避寒させ春まで育てるほうが、葉を周年とるには効果的なようです。
ステビアの効果としてはダイエット効果と、インスリンの抵抗性の改善効果があるので糖尿病の進行を抑制する効果があるようです。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの ハーブの紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸事情 にもありますので、ご覧ください。
| 固定リンク
「・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」カテゴリの記事
- ・「いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」の杜若を、上賀茂の大田神社の池で見てきました(2024.06.04)
- ・つれづれに家人アンナがベランダで咲いている花を使って、先日作ったフラワーアレンジ10種を紹介します(2024.05.24)
- ・あなたは何故あの可愛いいキンギョソウが「噛みつきドラゴン」と呼ばれるのか分かりますか?(2024.05.08)
- ・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(後編)(2024.04.09)
- ・今年も3月になると赤色・白色の胡蝶蘭が咲き出してきて、4月には満開になりました(前編)(2024.04.07)
コメント