・京都から琵琶湖クルーズと伊吹山・お花畑へのバス旅行2(伊吹山山頂のお花畑1)
酷暑の京都市内を離れ、琵琶湖クルーズの遊覧船で多景島をめぐり、琵琶湖の大きさを満喫しました。またその後バスに戻り、伊吹山ドライブウエイを快適に進み、いよいよ標高1260mのスカイテラス駐車場に到着しました。先に書きました通り、頂上を見上げるとはるかかなた遠くに歩いている人が見えますが、登りが待ち構えていることはとんと忘れていました。覚悟を決めてルートを検討すると、登りのルートは二つあり約40分の西登山コースと、急こう配の階段を上る約20分の中央登山道コースがありました。そこで、お勧めの時間はかかるがこう配の緩やかな西登山コースで登り、下りに中央登山道コースを取ることに決めました。開花していた花の数・種類は結構多く、2回に分けて紹介します。
伊吹山のお花畑マップ
お花畑の開花期一覧
伊吹山の山頂付近には20数種以上の高山植物のお花畑があり、その開花期も4月から10月まで楽しめるようです。それ以外に、伊吹山には数多くの薬草が生えていることも知られています。
シモツケソウ
シモツケソウはバラ科シモツケソウ属の多年草で、亜高山帯から高山帯に生息しています。
シモツケソウの花
シモツケソウの開花期は7月~8月で、ピンク色の小さな5弁花を散房状につけます。シモツケソウの高山型変種で、アカバナシモツケソウとも言われます。開花した花はカスミが開いたようにぱっと花弁を開き、つぼみは丸い玉のようです。
ルリトラノオ
ルリトラノオはオオバコ科ルリトラノオ属の多年草で、伊吹山山頂に自生しています。
ルリトラノオの花
ルリトラノオの花は目が覚めるような瑠璃色(るりいろ)をしており、またトラの尾の形をした花に由来して、ルリトラノオと呼ばれます。開花時期は7月下旬~8月です。
マルバタケブキ
キク科メタカラコウ属の多年草で、深山から亜高山帯にかけて明るい林の下や草地に生えています。
マルバタケブキの花
マルバタケブキの花の開花期は5~8月で、茎の上部に散房状に5、6個の黄色い径5 -8 cmの頭状花をつけます。よく似たメタカラコウは、総状に20~30くらいの多数の頭状花をつけます。
アカソ
アカソはイラクサ科カラムシ属の多年草です。葉先が三つに深裂し、中央の裂片が長く伸びているのが特徴で、茎や葉柄が赤みを帯びています。
アカソの花
アカソの花は晩夏~初秋につき、茎の先の方につき長い尾状の花穂に数個つきます。花は小さくやや赤味を帯び、花穂に密につきますが目立ちません。
伊吹山山頂
伊吹山は滋賀県と岐阜県にまたがる山ですが、山頂は滋賀県側にあり標高1,377 mをしめす一等三角点が置かれています。古くから霊峰とされ、「日本書紀」においては日本武尊(ヤマトタケル)が東征の帰途に伊吹山の神を倒そうとして返り討ちにあったとする神話が残されており、日本武尊の石像が建立されています。
コイブキアザミ
コイブキアザミは伊吹山の山頂草原にのみ生育する、キク科アザミソウ属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、滋賀県や岐阜県のレッドデータでも指定されています。
コイブキアザミの花
コイブキアザミの赤紫色の花の花茎の先に、頭状花序を密生してつけ、開花期は8月~10月とされています。
コイブキアザミとメタカラコウ
赤紫色のコイブキアザミが咲き乱れる横には、黄色のメタカラコウがたくさんの花を着けていました。花序の基部から順番に、中ほどの花まで咲いていました。
メタカラコウ
メタカラコウはキク科メタカラコウ属の多年草で、本州、四国、九州に分布し、山地や深山のやや湿った草地、林縁に自生しています。
メタカラコウの花
メタカラコウの花の開花期は6月~9月で、茎の上部に総状に20~30くらいの多数の鮮黄色の頭状花をつけます。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますの
でそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 日本の街角 にもありますので、ご覧ください。
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