･結婚記念日用に育成したスイートピーはその後も開花が続き、タネもできてきました

２０１１年の結婚記念日以来、毎年家人の好きなスイートピーを当日までに開花するよう準備してきました。今年も４月２９日に無事紫、白、朱色のスイートピーが咲いてくれました。今年は業者による鳩避けネットの張り替えもあり、ちょっと写真を撮るには邪魔なネットでしたが、鳩が潜り込んでくることはなさそうです。

　その後も今年は暖かかったためか開花は順調に進み、幾つかのさやも膨らみタネが肥大してきましたので、花と共にさやの結実具合を撮った写真を紹介します。

スイートピー

ベランダのスイートピー

　スイートピーはマメ科レンリソウ属のつる性１年草です。野菜のエンドウともよく似ていますが、エンドウはマメ科エンドウ属の１，２年草で、属が異なります。スイートピーの別名はジャコウエンドウ、ジャコウレンリョウあるいはカオリエンドウなどがあります。イタリアのシシリー島が原産地です。つるは高さ４ｍ近くも伸びます。花は１～４個が着き、マメ科共通の蝶形花で直径約５cmになり、芳香があります。花弁には旗弁（きべん）、翼弁（よくべん）、竜骨弁（りゅうこつべん）の３種理があります。名前の由来は、ほのかな甘い匂いがすることから　甘い（sweet）マメ(pea)　と呼び、 スイートピーと名付けられたようです。

紫色スイートピー１

　スイートピーの花言葉は、花の形が今にも飛び立ちそうな蝶の形をしていることから、門出・別離などがあります。また西洋では、優しい思い出・ほのかな喜び・永遠の喜び・私を忘れないで等があるようです。

紫色スイートピー２

　花の色によっても花言葉があり、ピンク色は繊細・優美、白色はデリケートな喜びだそうです。

紫色スイートピーの花１

　アップしてみると、まさに蝶の形をした優美な花の形が良く分かります。

紫色スイートピーの花２

　これら紫色の花弁は色鮮やかで、綺麗なものです。

紫色スイートピーの花の拡大１

　一つの花を横から見たところですが、上に大きく伸びているのが旗弁です。それとは直角に２枚の花弁・翼弁があり、その中に竜骨弁があります。竜骨弁の中に、おしべと雌しべがあり、この花弁は開くことなく花の中で受粉・受精が起こります。

紫色スイートピーの花の拡大２

　これら二つの花は開花直後で、まだ花弁の色は薄紫色です。その後徐々に紫色は濃くなってきます。

朱色スイートピー１

　これら朱色のスイートピーも、色鮮やかで綺麗なものです。

朱色スイートピーの花１

　１本の花茎に３個の朱色の花が、色鮮やかに咲いています。

朱色スイートピーの花２

　本当に色鮮やかな朱色をしています。

朱色スイートピーの花の拡大１

　１個の花をアップしてみましたが、本当に躍動的な飛び出しそうな蝶の形をしています。

朱色スイートピーの花の拡大２

　１個の花を下から見たところで、翼弁の中の竜骨弁が見えています。この竜骨弁の中に、雄しべと雌しべが包み込まれています。

白色スイートピーの花の拡大

　空色を背景にしているので、色が鮮やかでありませんが、白色のスイートピーです。

スイートピーのさや肥大始まり

　開花後花弁が離れ落ちる頃には、小さなさやは肥大を始めています。これは開花後１０日目くらいでしょうか。かなりさやが肥大し、その中のタネの充実程度も触ればわかります。

スイートピーさやの中のタネ

　さやの中のタネは明るい空を背景に見れば、タネの小さいステージから認められます。

スイートピーの完熟したさや

　これだけさやが褐変して完熟してくれば、中のタネも完成していますので、さやがはじけないうちに収穫します。小型のプラスチックケースの中に、さやと乾燥剤・シリカゲルを一緒に入れてやります。このケースを冷蔵庫に入れて、来年のタネまきまで保存しておきます。

●少し大きな写真と特性などは、右サイドの　観賞植物の紹介 に載せますの

でそちらもご覧下さい。

●関連の記事が　園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。