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2015年4月 2日 (木)

・南仏プロヴァンス地方を舞台にした、「河は呼んでる」の一世を風靡した主題歌を中原美紗緒に聞く

学生時代は映画でも外国のもの、その頃は特に洋画と言っていましたが、よく見に行きました。先に紹介した「夜霧の偲びあい」や「ひまわり」もそうですが、それ以外にも「鉄道員」、「」や「太陽がいっぱい」など多くのイタリアやフランスなどヨーロッパ映画を見に行ったものです。アメリカ映画にはない、人生喜怒哀楽を素直に描いた映画はその画面も、また背景に流れていた主題歌は今でも心に鮮明に残っています。

河は流れる」は1957の映画でしたから、私が見たのはたぶん23年後で、高校に入った頃だったでしょうか。南仏プロヴァンス地方デュランス河おけるダム建設を舞台にした、ダム建設に伴う補償金をめぐる争いに巻き込まれながらも、美しく生長するオルタンス生長南仏自然が美しく描かれています。

 

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河は呼んでる

またその感動的主題歌は、シャンソン歌手の中原美紗緒が歌って感動を呼び、紅白歌合戦でも歌われて、映画よりもの方が人気を博したものでした。以前にもこの「河は流れる」を紹介しようと思ったことがありましたが、その折にはいくら探しても中原美紗緒の歌声が you tube に見つからなかったのです。でも最近それを見つけましたので、映画場面の一部と共にその主題歌サウンドトラック中原美紗緒の歌声で紹介します。

 

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南仏プロヴァンス地方 

 美しい南仏プロヴァンス地方デュランス河流域に、大きなダムが

建設されることになり、小さな谷合の村は大騒動です。(画像は

Little Bear's Homepageからお借りしました

 

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デュランス河

村近くには、このデュランス河がゆったり流れています。ただし時折氾濫して被害をもたらす河に、政府は治水のためダム建設を計画したのでした。

 

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オルタンス

ヒロインオルタンスはダム建設後、大地主であった父が亡くなり一人残されます。

ただ問題は、賠償金の行方が父の亡くなった今では分からないことです。

 

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親戚一同は?

オルタンスは一人っ子で 母も既になく、未成年の彼女はすぐに遺産を相続することができません。 そこで、親戚一同成人する日まで3ヶ月ずつ交代で彼女の面倒を見ることにします。

 

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オルタンスは?

オルタンス3か月ずつ、親戚の間をたらいまわしにされながらも、心素直な娘と成長していきます。

 

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親戚の間をたらいまわしに

 たらいまわしに親戚の家を巡る間にも、さまざまなトラブル怖い目も経験します。

 

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成人するまでは

 大きくなっても遺産を狙う、親戚一同監視の目は続きます。

 

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生長するにつれ

 お金が絡むと親戚の仲も素直に取れず、いろいろの葛藤を抱えますが、心許せる人はなかなか見つかりません。

 

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親戚に監禁されるオルタンス

 そうこうするうちに、父が仕舞った賠償金のありかのヒントをオルタンスは見つけますが、親戚監禁されてしまいます。 

 

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一番心通わせるのは

オルタンスが一番心許して話し合える人は、親戚の中でも最も貧しくて皆から嫌われていたシモン叔父さんでした。

 

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羊飼いシモン

 シモン叔父さんはたくさんのヒツジを飼って、生計を立てています。

 

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シモン叔父と

 貧しいけれど、遺産賠償金に心を動かされないシモン叔父さんだけが、心許して相談できる相手でした。 

 

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デュランス河

 3の歳月をかけて映画撮影されましたが、 その間にデュランス河ダムも完成し、はダムの底に沈んでしまいます。

 

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父の遺産を見つける

 大きく生長したオルタンスはある時、父の残した賠償金のありかをついに見つけます。 

 

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遺産を分配

 オルタンスはついに成人となる日を迎えます。 無事に遺産相続した彼女は、親戚たちの利己的なふるまいにもかかわらず、それを許してやり遺産平等分配します。

 

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オルタンスとシモン叔父

 彼女自身は、大好きなシモン叔父さんの許に身を寄せて、二人仲よく暮す道を選びま

す。 

 

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オルタンスはシモン叔父を頼る

 そんなオルタンスシモン叔父を、豊かなデュランスダムの水南仏プロヴァンスの自然は暖かく見守っています。

 

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パスカル・オードレ 

ヒロインのオルタンスを演じたのは、パスカル・オードレでした。この映画はカンヌ映画祭で高い評価を得、また主題歌フォークソング風のシャンソンにアレンジされて、 シャンソン歌手でもある作曲者ギイ・ベアール自身のギター弾き語りで大ヒットし、 仏ディスク大賞に輝きました。パスカル・オードレの娘ジュリー・ドレファスは日本語も堪能で、NHK教育テレンの「フランス語講座」で1989年頃、アシスタントを務めていました。

 

河は呼んでいる」(訳詞 音羽たかし)

1)デュランス河の 流れのように
 仔鹿のようなその足で
 駆けろよ 駆けろ かわいいオルタンスよ
 小鳥のように いつも自由に

 

2)岸辺の葦(あし)に 陽はふりそそぎ
  緑なす野に オリーブ実る

 駆けろよ かけろ 可愛いオルタンスよ
  心ゆくまで 子羊たちと

 

3) やがてすべてが 流れの底に
  埋もれる朝が 訪れようと
  ごらんよ ごらん かわいいオルタンスよ
  新しい天地に あふれる水を

 

 

それではサウンドトラック盤you tube からお聞きください。

 

 

次に中原美紗緒の 「河は呼んでる」 you tube からお聞きください。

 

  

 

 少し大きな写真と特性などは、右サイドの その他の写真 に載せますのでそちらもご覧下さい。


関連の記事が 随 想 にもありますので、ご覧ください。 

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