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2015年2月15日 (日)

・あなたはカカオ、バオバブあるいはソーセージの実を見たことがありますか?

先日、京都府植物園での春の洋ラン展最後の日に、どんなランの花が咲いているのかなと見に出かけました。私は園芸倶楽部会員なので、会員証を持っていればいつでも植物園温室に入れるのですが、実際に来るのは久しぶりです。温室に入って洋ラン展コーナーに行くまでに、暖房の良く効いた最初の部屋では各種の熱帯植物が目に入ってきました。あれ! カカオがたくさん木に着いているなあと気づき、よく見ると赤や緑、褐色の大小さまざまなカカオの実がなっていました。更に進んでいくと、これは懐かしいアフリカケニアで見たバオバブの大きなが、木からたくさん垂れ下がっていました。更に何種類かのパイナップルの木などを見ながら進んでいくと、幾つかの縦長で褐色の巨大な実がぶら下がった、ソーセージの木がありました。ああこれがソーセージの木かと、まじまじと眺めました。こんな風に洋ラン展に行くまでに時間がかかってしまい、今日はこれまでに見た3種類の変わったを紹介します。

 

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珍しい果実

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カカオの木

 カカオは、アオイ科の常緑樹で、カカオノキ、ココアノキとも呼ばれます。樹高は4.5 - 10メートル程度。本種の生育には、規則的な降雨と排水のよい土壌、湿潤な気候が必要になります。

 

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カカオの実

カカオ標高約300メートル程度の丘陵地に自生します。中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産としています。 樹齢4年程度で開花し、直径3センチメートル程度の白い幹生花(枝や幹に直接着く花)を房状に着けます。結実率は1%未満で、花期は原産地では周年、栽培地では気温によって異なり、日本では5月以降に開花することが多いようです。

 

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カカオの実2

果実は約6か月で熟し、長さ15 30センチメートル、直径8 10センチメートルでから直接ぶら下がる幹生果で、カカオポッドと呼ばれます。果実の中に2060個ほどのタネが入っており、これがカカオ豆 です。

 カカオの木は陰樹で、幼木の間は特に強い日差しを嫌います。果実の色は最初は緑色ですが、日差しが強いとアントシアンという赤い色素ができて紫外線を吸収し、果実を守るようになります。その後が茂ってくると赤色は薄れ、が濃くなりやがて黄褐色になり成熟してきます。

 

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収穫まじかの実

種子40 - 50%脂肪分を含んでおり、果肉はパルプと呼ばれます。収穫期は産地によって異なりますが、概ね年2回で乾期と雨期に行われ、収穫された果実は果皮を除いて一週間ほど発酵させ、取り出されたカカオ豆は、ココアチョコレートの原料になります。

 

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カカオ果実(ウィキペディアより引用)

カカオ豆から「カカオマス」と「カカオバター(ココアバター)」がとれます。カカオマスカカオ豆の皮と胚芽を取り除いてすりつぶし、固形状に固めたもので色や風味のもとです。カカオマスからチョコレートココアができます。カカオバターカカオマスから分離された脂肪分で、白っぽい色をしており、なめらかな食感があります。ホワイトチョコカカオバターから作ります。

果実の横断面を見ると、このように5個のタネ(カカオ豆)が入っています。

 

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インドネシアで見かけたカカオの実

 これは以前インドネシアのスマトラ島にラフレシアを見に行った際に見た、カカオの木です。

 

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バオバブの木

 私がアフリカのケニアに1年行っていたことは、先に紹介しました。

 

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バオバブの実

バオバブの木はアオイ目アオイ科の属し、アフリカサバンナ地帯に多く分布しています。幹はユニークで徳利のような形をしており、高さは約30メートル、直径は約10メートルに及びます。

 

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バオバブの実(拡大)

白色で大きく、フットボール大果実堅くて、ヘチマのように垂れ下がっています。果肉食用あるいは調味料とされ、セネガルでは「サルのパン」と呼ばれます。ビタミンCがオレンジより多く、カルシウムも牛乳より多いと言われます。たくさん入っている種子は甘酸っぱく、油も採集できます。また、若葉を野菜として利用できます。樹皮は煎じて解熱剤に用いられるほか、細かく裂いて編めば強靭なロープを作ることができます。

 

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バオバブの木(ケニア)

 これはアフリカ滞在中に、植物採集に行った際にいつもアシスタントをしてくれたセラフィーナとバオバブの木の下で撮った写真です。実際はこのように巨大な木で、アフリカでは神聖な木とされています。

 

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ソーセージの木

ノウゼンカズラ科ソーセージノキ属に属し、アフリカ原産で東南アジア、ハワイなどにも分布しています。 果実樹皮が擦り傷・切り傷の薬として使われます。高さは 約 20mにもなり、赤い花夜咲きコウモリなどが受粉して実ができます。

 

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ソーセージの実

タネはインコに、はゾウなどに食べられます。アフリカでは薬用植物として利用されています。また、ビールに似たアルコール飲料とすることも可能です。ただし、新鮮な果実には毒性があり、強い下剤作用があるため、乾燥、焙煎または発酵させて消費されます。カヌーオールとしても利用されます。

 

 少し大きな写真特性などは、右サイドの 果物と樹木の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい


関連記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。 

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コメント

こんにちは♪
カカオの果実が生っている様子は見たことがありましたが、
バオバブとソーセージの木の果実は初めてでした。
ソーセージの木にいたっては、木自体初めましてです。
カカオが幹に張り付くように生るのに対し、このふたつは
ぶらーんとぶら下がるのですね。
3つともユニークな果実ですね!

投稿: ポージィ | 2015年2月16日 (月) 11時58分

こんにちは ポージイさんsign01

バオバブとソーセージは珍しいですね、ちょうど時期が良かってみんな見られましたが、
バオバブの実がつくのは日本ではなかなか珍しいです。happy01

カカオはジャックフルーツやドリアンと同じで、幹から直接実がつくのが面白いですね。smile

熱帯の多くの果実はこのバオバブもソーセージの木もそうですが、夜に咲き
コウモリや蛾などが受粉をしているようで、このようにブランと下がっている方が
いいのかもしれませんね。smile note

投稿: プロフユキ | 2015年2月17日 (火) 00時06分

こんにちは♪
 
カカオの実は よく植物園などで見ますが
バオバブの実、ソーセージの実は 初めて見ました!
 
バオバブの木は存じ上げていましたが
ソーセージの木の方は 見るも聞くも初めて。
 
面白いものですね。
なぜ そんな名前が付いたのでしょう。
実がソーセージに似ていた??
でも、そうなら
ソーセージがこの世に生み出されてからの名前と言うコトになりますね (o^-^o)
 
珍しいものを見せて頂いて ありがとうございます heart

投稿: 花mame | 2015年2月17日 (火) 16時14分

こんにちは 花mameさん sign01

カカオは意外とご存知の方が多いですね。バレンタイのチョコの件もあり、
わりと写真で見た人が多いのですね。happy01

バオバブの木はアフリカの現地で見ると感動的な姿をしています。寸胴の太い
徳利型で神聖な木で、部族の酋長などがなくなるとそのそばに植えられたりします。smile 

ソーセージの木の実は食べられるとよかったのですが、残念ながら普通では食用で
ないようです。名前の件は思ってもみなかったので調べてみると、以外とソーセージの
歴史は古いのですね。ギリシャ時代からヤギの胃袋に血と脂身を詰めて兵士などは
携行していたようで、ハムより時代は古いようです。delicious note

投稿: プロフユキ | 2015年2月17日 (火) 22時02分

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