･あなたは世界で最大のタネ（オオミヤシ）とマメ（モダマ）のさやを見たことがありますか

イギリスでお世話になったシュワーベ先生のお宅の居間には、海外で集められた珍しい数々のコレクションがありました。その中でひときわ目を引く、巨大な椰子の実のようなものがありました。しかしそれは果実ではなくオオミヤシのタネで、世界最大の大きさと重さがあるとのことでした。

世界最大といえば私もタイで採集した、世界最大のマメのさやとそのマメを持っています。この巨大で艶やかなマメと、同じくタイで買った入れ子の容器を使って、遊びに来る孫たちとよく遊んだものです。

最大のタネとマメ

オオミヤシのタネ

 オオミヤシの別名は双子椰子、ダブル・ココナッツなどです。世界最大のタネで長さ

40cmで、重さは20～30㎏くらいあります。植物園などでは奥まったところに展示

されているのは、その形のあまりにもリアルなためでしょう。雌雄異株で雄株の高さは35ｍくらいで雌株でも15～20ｍくらいあるようです。こんな大きなタネが落ちてくれば、大変なことでしょう。このオオミヤシは以前に紹介しました、インドネシアのボゴール植物園でも見かけました。この写真は、イギリスでお世話になったシュワーベ先生の居間で撮りました。

モダマのさや

モダマは、アフリカからアジアまでの熱帯と亜熱帯のマングローブ林や海岸近くの常

緑樹林で見られるつる性のマメ科常緑植物です。私のマメはタイのバンコクから北へ向

かい、森林地帯に入ったところで採集したものです。

モダマのタネ

大きなマメのさやは木質で長さ１ｍ、幅10cmにもなり、さやの中には直径５cm程

度のマメが９～13個入っています。私の持っているさやは長さ85cm、幅11.5cmで、

11個のマメが入っていました。マメの大きさは直径4.5～5.5cmくらいでした。

モダマのさやとマメ

波打ち際に海藻と混じって漂着することが多いので、このマメを、海藻の玉に見立て「藻玉」と呼ばれるようになりました。さやの中にはマメの回りに空間があり、さやを振るとカサカサという音がするので楽器とし使われることもあるようです。このマメは食べられませんが、艶があり綺麗な形をしているため飾りにされたり、ブローチなどにもされるようです。

入れ子の容器

ロシアの民芸品「マトリョーシカ」は入れ子の代表として有名ですが、実は入れ子人

形の発祥は日本にあり、マトリョーシカの生まれるはるか以前から日本では作られていたようです。この入れ子容器はタイのバンコクで買ったもので、なかなかしっかりした容器で気に入っています。

入れ子のふたを開けたところ

私はタイのチェンマイに何度か訪れ、山岳民族がマーケットに土産用品を売りに来ているときに、モダマのマメのそのあまりにも艶やかな色と形が気に入り10個ほど買ってきていました。

入れ子容器の内容

孫たちが遊びに来るたびに、このマメを使ってその数を数えさせたり、この入れ子の容器に隠して、どこに入っているのかを当てさせて遊んだものです。

入れ子のふたをとって中身を紹介

その孫ももう中学生になりましたが、その後順番に弟たちがその入れ子の容器とこのマメでよく遊んだものです。

入れ子の容器とマメ

今は入れ子容器もモダマのマメも、両方とも御用済みで、飾り棚にちんまりと収まっ

ています。

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