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2014年8月 6日 (水)

・オンシジウムの花の優雅な舞姿を詳しく観察してみました! 

タイで買ったミニチュアランの花の模型で示したように、ランの花は優雅な形をしたものが多いのですが、デンドロビウムファレノプシス の花は先に紹介しました。中でもオンシジウムは優雅な舞姿のようなことを先に書きました。今年も窓際のオンシジウムが咲いてきてくれました。先日詳しく観察する機会があり、レンズからのぞいてみましたが、見れば見るほど複雑な形をしていますので紹介します。

 

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オンシジウム

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草姿

 オンシジウム全体の草姿です。花茎1本伸びてきて、数輪のつぼみがあり、基部の2が咲いています。株の基部には気根が旺盛に伸びていて、空気中の水分を吸収しています。 数本のシュートが伸び、これらのシュートは光合成をして養分を蓄えています。右の方に古い偽鱗茎バルブ)が見えます。

 

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花序と花

 手を挙げ、スカートを翻したような2輪咲いています。その先には6個くらいのつぼみと、下には枝分れした花序が見えます。幾つつぼみができるか楽しみです。

 

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花の形態

単子葉植物ランでは、花弁萼片の基本数は3になります。手を広げた2枚は()で、もう1枚のスカートを翻しているように見える花弁は舌状で、大型化していて唇弁と呼ばれます。唇弁の付け根あたりに、おしべとめしべの合体したずい柱が見えます。

 

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花の各器官名

 この図から上の写真で()の上にあるのは花弁でなく、萼片1枚である背萼片と分かります。

 

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花の後ろ姿

 先の図で見えなかったもう2枚の萼片は、花の後ろから見ると観察されました。2枚の萼片は合体していて合萼片と呼ばれます。この3枚の萼片にも、また()にも、共通した数本の赤茶色模様の筋が見えます。

 

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唇弁とカルス

 唇弁の基部には托葉のように変形したふくらみがあり、中央には赤茶色模様があり、その上側にはカルスと呼ばれる突起があり、そこにも赤茶色模様が複雑に描かれています。

 

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唇弁

 唇弁の膨らんだ先端部を拡大してみましたが、葉脈状の何本もの筋が見えます。花弁萼片も、が分化する際に葉が変形してできた器官で、花葉と呼ばれます。唇弁に見られるこの何本もの筋も葉脈と思われ、花葉であることが納得されます。

 

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おしべとめしべ

()唇弁が繋がったその上に、おしべとめしべの合体したずい柱があります。ずい柱も複雑な形をしていて、丸いくぼみ状になったのが柱頭で、その上には丸い葯帽が見えます。この薬帽を取ると下に花粉塊があります。

 

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おしべとめしべの各器官名

この図を見て初めて、上の写真のおしべめしべの複雑な変形がわかってきます。

 

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横から見た蕾

開花前のつぼみを、横から見たところです。背萼片合萼片に加え、()に共通して赤茶色模様があることが良くわかります。その中に折りたたまれた唇弁が伸び出そうとしています。

 

少し大きな写真特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい

 

関連記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。 


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