・4月初めのご近所で見かけたレンギョウ、コデマリ、紫モクレンとムスカリ
今まで大阪の高槻から香川県の三木町、高松市内3か所に転居し、15年前に京都に転居し、その後同じ北区でも2回転居し、終の棲家に落ち着いています。高槻や高松市内でも広い庭のあった時にはバラなどをかなり栽培していましたが、いつも栽培していたのはライラックでした。ライラックのことは先に丹波路の植物のところで、宝塚歌劇の「すみれの花」は本来、フランスではシャンソンの「リラの花咲く頃」だったことを書きました。それほどライラックは、一般的にはなっていないようです。
現在ではマンション住まいでしかもべランダは狭いため、鉢植えの草花に限定し、花木や大型の花はご近所の生け垣の花々を、季節ごとに散歩の折に観賞させてもらっています。今回はそんなご近所で見かけた4月初めの、レンギョウ、コデマリ、紫モクレンとムスカリを紹介します。
ご近所の花
レンギョウ
モクセイ科レンギョウ属の花木。別名はレンギョウウツギで、英名はゴールデンベルの名の通り、濃黄色の4弁の花を咲かせます。中国、朝鮮半島とヨーロッパ各地に栽培され、春を告げる花として知られています。樹高は1 - 3mで、半つる性の枝は湾曲して下に垂れ、地面に接触するとそこからも根を出します。
レンギョウの花
葉芽が萌芽する前の早春に、2 - 3cmの黄色い4弁の花冠が、細い枝に密に多数着きます。おしべは2本で、めしべは1本あります。花が咲き終わる頃、今度は緑色の葉が対生についてきます。
ユキヤナギ
バラ科シモツケ属の落葉性低木。別名はコゴメバナ、コゴメヤナギは、春に小さな白いを多数つけることによる。非常に丈夫で高さ1.5mくらいになる。地際から多数の枝が伸びて枝垂れてくる。公園や庭園でよく見かけるが、自生種は石川県で絶滅危惧I類に指定されている。挿し木、株分けで容易にふえる。
ユキヤナギの花
花は3月~5月にかけて咲き、5弁で真っ白の花を枝全体に着ける。花には微香があり、花弁とめしべはそれぞれ5本で、おしべは数本ある。よく似た花にコデマリがあるが同科同属で、コデマリの花はユキヤナギとは異なり球状に集まって咲く。葉の幅は広くて、枝はほとんどたれない。
紫モクレン
正確にはモクレンで、モクレン科モクレン属の落葉性低木で中国南西部が原産地。花が紫色であることから、別名・紫モクレンと呼ばれることもある。ハネズあるいはモクレンゲと呼ばれることもある。樹高は3~5mくらいで、春4~5月頃ドキッとするような艶やかな赤紫色の花をつける。白モクレンは同科同属だが種が異なり、樹高10~15mで、大型で白色の花をつける。
紫モクレンの花
紫モクレンの花は濃い紅色からピンク色まであり、花弁は6枚、ガクは3枚で、おしべとめしべは多数がらせん状につき、上品で強い芳香を放つ。白モクレンとは異なり、花弁は舌状で長い。
ムスカリ
ユリ科ムスカリ属植物の総称で多くの種類があり、球根でふえる。花は一見するとブドウの実のように見えることから、ブドウヒアシンスの別名がある。原産地は西南アジアあるいは地中海沿岸地方とされる。
ムスカリの花
開花期は3月初めから4月終わりころ。花色は鮮やかな青紫色だが、最近では白色、コバルト色なども見られる。花はつぼ型で、花筒が広く広がらない。花は合弁で、花被の先端は外側にまくが開かない。おしべは6本で、めしべは1本ある。可愛い釣鐘状の花が群がってついている。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
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