・英国風フラワー・アレンジメンントの普及に努める、かわべ先生の著書出版祝賀会に出てきました
かわべ先生のことは先にお花のプレゼントを頂いた折の記事で紹介しましたが、先生は英国風フラワー・アレンジメンントの普及に努めてこられ、このたび7冊目の著書「かわべやすこの 京都ロンドン花物語」を出版されました。また25年にわたり京都のロイヤルホテルで開かれていたフラワーボックスを、緑豊かな下賀茂の地に移られることもあり、出版記念祝賀会が京都駅前のセンチュリーホテルで4月6日に行われました。私達夫婦もお招きいただき余裕を見て家を出たつもりでしたが、ちょうど桜見物の人込みでタクシーが進まず開催時刻ぎりぎりに滑り込み、私の祝辞が最初に予定されていたため先生にご心配をおかけしてしまいました。
かわべ作品
今までの先生の著作は先の記事に紹介していますが、今回の素晴らしい作品の写真はカメラマンでもあるご主人により撮影されています。ご主人川辺利晴さん撮影の「インドオリッサ 秘密仏教像巡礼」も一昨年出版されています。
今回の著書には多くの作品が収録されており、それらが春夏秋冬の4つの章に分けられています。それぞれの季節から1作品を選ばせてもらいました。
京都ロンドン花物語
今回の著作は今までの作品中心の本ではなく、先生がロンドンでフラワーアレンジメントを学びながら過ごしてこられた、ロンドン時代の楽しい思い出を英文と和文でエッセイを書かれた作品です。冬の章で先生は「花を贈るということは、受け取った瞬間の喜びを贈るということなのだ。[一瞬の感動]をプレゼントするなんてなんと贅沢なことだろう! その贅沢な思いを形にするお手伝いをさせていただく幸せを、いつも感じている」と書かれています。それが先生をフラワーアレンジメントに掻き立てている原動力なのだと感じさせられました。
春
クラスターアレンジメント
材料:アジサイ(バイオレット)、スカピオサ、スィトピー(グレース、ステラ)、パンジー、ビオラ、ブルースター、フランネルフラワー、ダスティミラー(スターダスト、シラス)
夏
キャンドルアレンジメント
材料:バラ(ライム)、カーネーション(ブラドミント)、スカビオサ(レッド)、シキミア(グリーン)、ヒペリカム(グリーンジェイド)、ビバーナム(スノーボール)
秋
悲しみの花束
材料:バラ(ラベンダーヘイズ、アイスブレーカー)、ビバーナム(スノーボール)、リュカデンドロン、カーネーション、チョコレートコズモス、ダスティミラー(シラス)
冬
マーキュリーシャワーアレンジメンント
材料:フリージア(ラビット)、ラナンキュラス(オレンジ、クリーム、ピンク)、スマイラックス、ミカヅキネックレス、アジサイ(グりーン)
デモ1
この作品からはパーティ会場で、にこやかにお話をしながら手早く作られたデモンストレーション作品を紹介します。
デモ1
慣れない人にもより上級クラスの人にとっても、先生の作品のデモンストレーションに接することは、とても参考になることでしょう。
デモ作品1完成
材料のお花の特性と、作品として仕上げるポイントを説明しながら、瞬くうちに作品が仕上がりました。私にはとてもできないことと、ただただ感心して拝見していました。
デモ2
デモ2
デモ作品2完成
これはイギリスでよく見かける可愛らしい教会を、箱庭的にまとめた作品です。イギリスらしい木々の間に、桜の木も組み合わされました。イギリスには実際にサクランボを採る桜の木が結構植わっています。
デモ3A
この作品はかなりのボリュームがあり、「私は手が大きいからつかめますが、普通の人には難しいでしょうね」と先生はにこやかに話しながら作成されました。
デモ3
束ねられたお花を、さらにライスペーパーを数枚重ねそれを更に何度も折り重ねて、包まれました。
デモ3
デモ3
かなりの太さになった豪華な花束を、更にリボンでざっくりと結びます。
デモ作品3完成
いよいよこれが完成作品で、抽選で参加者にプレゼントされました。同じテーブルの人に当たったようなのですが、残念なことに逆回りの番号で当たりを逃しました。嬉しいことに昨日、私たちの結婚祝にと同じデザインの花束が先生から届きました。感謝感激でした。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんばんは。
ステキなフラワーアレンジメント作品ですね!
お花の質感といい、お色といい、とてもきれいです。
この一か月くらい、いろいろあって、週末すら休めないような感じなので、こういうお花を見ていると和みます。
投稿: きいろひわ | 2014年4月29日 (火) 22時46分
こんにちは きいろひわさん
近所の鳥の種類も大分変わってきたようですね
こちらではツバメが少なくなり、カラスが幅を利かしています
今回のイングリシュアレンジメントは、日本の生け花のように気取ったところはなく盛り花の
延長線上のようですが、でもなかなか面白いですね。
投稿: プロフユキ | 2014年4月29日 (火) 23時54分
何て素敵な花房の数々。
こんな素敵なものを見ると、心が癒されます。
色んな花をふんだんに使って、豪華で美しい。
色の組み合わせが、心ひかれます。
こんなアレンジメントが生まれる過程を見られるのも、貴重な体験ですね。まるで魔法使いとの出会いみたいなネ。
投稿: 野花 | 2014年5月 1日 (木) 11時03分
こんにちは 野花さん
作品の彩は控えめですが取り合わせが素敵ですね。

英国風のアレンジメントはどこか日本人の好みにも合いますね。
淡い色の花々を組み合わせて、それでいて特徴を出していていいですね。

こんなアレンジを説明をしながらみんなの前で作り上げる技術には全く驚きました。
投稿: プロフユキ | 2014年5月 1日 (木) 22時47分
はじめまして

そして、ありがとうございます。
出席していた生徒の一人ですが、自分ではデモの写真を上手に撮れていませんでした。
ブロフユキ様のサイトには、先程、偶然、たどりついたのですよ。
おかげ様で偶然に導かれ、学ぶ機会をいただき、ありがとうございました
投稿: ねむの木 | 2015年4月11日 (土) 13時27分
こんにちは ねむの木さん
かわべ先生のお弟子さんでしたか、私は前の席でしたのでよく
撮れてよかったです。
でもかわべ先生は本当にお話しながらも手際よく、お花をアレンジ
されるのに感心していました。
植物の記事も載せていますので、またブログをのぞいてみてください。
投稿: プロフユキ | 2015年4月11日 (土) 14時10分