・京都・金閣寺界隈では二日に渡り雪が降り、喧騒も少しおさまりました
今年は寒い冬でしたが、2月13、14日と二日に渡り雪が降り、路はさすがに車が通るので雪が解けましたが、屋根の上は一面銀世界となっています。しかし、関東、甲信越、東北地方では14~16日にかけて降った大雪の影響は深刻で、ライフラインが遮断されたり、雪の中に閉じ込められたり、医療機関にも支障が出ているようです。豪雪の被害にあわれた方にはお、見舞い申し上げます。
交通機関もそうですが、道路の通行に支障が出ると、今の都市生活はもろいようです。近い将来大地震の恐れもあることが各地で報道されており、食料供給など過度に道路網に依存することなく、地産地消体制を再確認する必要もありそうです。
私の住む金閣寺界隈での降雪は微々たるものですが、二日にわたり雪が降り積もることは珍しく、マンション6階から周辺の景色を撮ってみました。
京都西山の雪景色
普段のマンション界隈では西大路通りに面しているため、ガラス戸を閉めていても救急車、パトカーや消防自動車がひっきりなしに通り、しかも東西の氷室通りにも面しているため、そのサイレン・警笛のうるさいこと。おまけにバスやトラックなども右折、左折するたびに、「車が左折します、右折します、ご注意ください」とひっきりなしのアナウンスが鳴り響いてうるさいこと。
西大路通り西側の屋根の雪
しかし、それらの騒音のようなうるさい音も、逆に言えば火事になったり急病になれば直ぐに迎えに来てくれることが保障されていると、まだ使ったことはありませんが感謝すべきことでしょう。
西大路通り景色
しかし、普段のこんな便利な都会生活も、道路をアスファルト舗装で覆い尽くし、道上には電柱が林立し、とても大都会とはいえない環境で、街路樹は毎年盆栽のように幹まで切り戻されてこじんまり生長しています。昔は開け放っていた部屋の窓も締め切り、冬も夏もエアコンのお世話になっています。
西大路通り東側の屋根の雪
これでライフラインが遮断されれば、電気が送られてこなければ、今の便利な生活はたちどころに雲散霧消してしまうことでしょう。あまり過度に電気、道路や交通機関に依存せず、生活に必要な物資は地産地消できるようなシステムも必要になるかもしれません。いざとなれば交通が遮断されても、職場、学校から歩いてでも自宅に帰れるか確かめておく必要があるかもしれませんね。
雪道でのトラブル
京都では以前「京の雪道では車の運転にご注意を!」で紹介しましたように、雪への備えが出来ていませんから、たちまちこのようなトラブルが起こります。最近は市内のタクシーでもスタッドレスタイヤつけた車も増えましたが、まだまだでほとんどの自家用車はノーマルタイヤのままです。
雪降りの京都市内
リタイヤした今では、たまに孫娘が来ればこんなにのんびり余裕を持って雪景色を楽しめますが、仕事を抱えた人ではそうもいかないでしょう。しかし、たまには雪が降っても2,3日くらいば無理をしないで、やっていけるそんな生活もあってもいいなと思っています。
思い出した雪の詩を二つばかり紹介します。
○三好達治の 「雪」
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
○金子みすゞの 「雪に」
海に降る雪は、海になる。
町に降る雪は、泥になる。
山に降る雪は、雪でいる。
空にまだいる雪、
どォれがお好き。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの その他の写真 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 随 想 にもありますので、ご覧ください。
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