・平野神社でみかけた、夏から秋への草花のバトンタッチ
いつもの散歩コースの途中で、平野神社にちょっと立ち寄りました。平野神社については先に、・遷都と共に奈良から移って来た桜の名所として紹介しました。平野神社に行ってみたのは、先に紹介しましたヒガンバナの球根には毒があることについて書いた白花ヒガンバナが今年も咲いているのを見に行ったためです。今年も赤花に混じって白花のヒガンバナが咲き、アゲハチョウも蜜を集めにヒラヒラと周りを飛んでいました。更に、桜の植わった広い境内にはハギの花も咲き始め、ツユクサもまだ可憐に咲いていました。
赤花と白花のヒガンバナ
群生する赤花ヒガンバナ
ヒガンバナ(彼岸花)はヒガンバナ科リコリス属の多年草で、地下部に球根を作って繁殖します。3倍体のためにタネはできません。中国にはタネのできる系統があるようです。別名はマンジュシャゲ。夏の終わりから秋にかけて、6枚の花弁を放射状に伸ばす花が数輪集まり、散形花序となります。
赤花ヒガンバナ
開花後になって葉が現れる、「花 葉見ず 葉 花見ず」で、サクラと同じ特徴があります。
白色ヒガンバナの花序
白色ヒガンバナ
普通に見かけるのは赤花ですが、白花のシロバナマンジュシャゲもあります。赤花に比べて繁殖力に劣るようです。これは赤花のタネのできる系統と、台湾や九州に見られる黄花のショウキズイセンの雑種とされています。ショウキズイセンは最近、切花などにも利用が増えてきているようです。
ハギ
マメ科ハギ属の落葉低木です。日本各地で見られ、古くから日本人に親しまれた「秋の七草」の一つに入っています。しかし草ではなくて木本で、夏から秋にかけて咲きます。
ハギの花
一般に茎は太ることはなく、毎年細い枝が伸びて、そこにたくさんの赤紫色あるいは白色の花をつけます。
ツユクサ
ツユクサ科ツユクサ属の1年生植物で、野原に普通に見かけられます。綺麗な青色の花をつけます。葉や茎の表皮は細胞や気孔の観察に適しているので、圃場の片隅によく植えていました。
ツユクサの花
花は早朝に咲いて午後にはもうしおれてくるため、英名でもdayflower(日中だけで夜しぼむ花)と呼ばれています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんばんは~
ちょっと前まで、森で咲いていた花々ばかりなので、なんだかうれしくなってついついじっくり拝見させていただきました。
知らなかったこともいっぱいで、ちょっと賢くなったような。。。。
白い彼岸花が大好きなのですが、やっぱり繁殖力が弱いのですね~
赤の中に、一輪、白が混ざると、、、すごくいい感じになって大好きな光景です。
白がたくさん咲くところはなかなか見られないので、いつかどこかで見てみたいなあ~なんて思います。
ツユクサは今でも咲いていますね。
こんなくっきりとした青い花ってなかなかないですよね。
この花ももう終わりですね。ちょっとさみしいかな~
投稿: 野花 | 2013年10月 9日 (水) 21時15分
今晩は 野花さん
里山や野原には懐かしい花が元気に咲いており、季節の移り変わりを感じさせてくれます。
自然に生えている草花は、誰に植えられたのでもなくたくましく、花を咲かせていますね。
ヒガンバナは結構あちこちに見かけますが、白色はかなり少ないですね。いつもある場所を
あの花の形はかなり優雅ですね。
覚えておき、見に行っています。
つゆ草も可憐な花で、やはり探して見に行きたくなります。

投稿: プロフユキ | 2013年10月10日 (木) 15時25分