・今年も京都ホテルオークラでの、櫻井よしこさんの文化講演会に行ってきました
今年も昨年に引き続き、9月6日京都ホテルオークラで行われた、櫻井よしこさんの文化講演会に行ってきました。講演会の前にフランス料理を頂き、満ち足りた状態で会場に向かいました。いつものことながら講演を聞きだすと、これは書いておかなければと有りあわせの紙に要点だけを書きました。以下にはその抜書きですが、当方の聞き間違いがあるかもしれませんので、そのおつもりでご覧下さい。今年も、彼女は何の原稿を見ることもなく流暢にお話を進められ、ユーモアを交えながら熱弁をふるわれ、最後には聴衆との質疑応答もありました。
講演会チラシ
「講演要旨」
先日最高裁で婚外子の権利が認められるとの報道がありましたが、喜んでばかりいてよいのでしょうか。私達の一番の法的よりどころは憲法ですが、家庭の重要さが憲法に書いていないのです。ただ目立つのは権利と自由を求める言葉だけで、家庭ではなく個人が前面に出ています。また、責任とか義務についての記載はないのです。
予約チケット
また国土の保護についての配慮もありません。日本の水源地、森林を外資特に中国が買い漁っていること、そして島・土地も購入されつつあります。その一つは長崎県の高島で、中国の購入の話があります。これら日本列島の「防衛施設、原発施設、国境周辺などの島々」など、国の安全保障上重要な土地の多くが売買の対象になっています。これらの土地については諸外国では売買が制限されて保護されているのに、日本では何の制限もこれにかけられていないのです。
ホテルと講演会場
中国は米国の影響力を考えながら東シナ海、南シナ海への進出を図っています。1974年にベトナムとの間に領土問題のあった西沙諸島に進出し、実効支配をしました。このときは米国がベトナム戦争から撤退し、ベトナムに力を貸すことがないと見込んでのことでした。また、1995年にはフィリピンが領有を主張していたミスチーフ礁等を占領してしまいました。このときは、フィリピンが米国の基地駐留を拒否して、米国がフィリピンから撤退したときでした。フィリピンが再度米国の駐留を要請しましたが、米国は拒否して駐留することはありませんでした。
ロビーと食事会場
今のオバマ政権は従来からの外交方針を修正し、国内問題に取り組もうとしています。中国はこの米国の外交方針の変更を利用して、東シナ海、南シナ海への進出を狙い、尖閣諸島問題もその一環なのです。最近では中国は尖閣諸島は中国のものと主張し、さらには沖縄その、次には九州も中国のものと言いかけています。
長崎県の高島を購入しようとしているのは、尖閣諸島、沖縄から進んで、更に九州攻略への一歩を進めようと布石を打っているのです。マスコミの報道はありませんが、長崎県の五島列島のある島に、最近多数の中国漁船(実際には軍人の偽装漁民)が押しかけ、圧倒的な数で日本の海上保安庁の船を圧倒しています。数千人のこれら偽装漁民が上陸すればと、島民は恐怖に襲われています。
中国のこれら東シナ海、南シナ海への進出の主張は中国圏の回復があり、清朝末期にアヘン戦争などで西洋列強に奪われた領土の奪回があるとしています。習近平の最近のスローガンは①中国の復興・中華思想の徹底、②中国共産党の充実、③軍事最優先とうたっています。
このような中国に対抗するには、個々の国を強めて更にアジアの連携を深め、米国の協力を求めて、東シナ海や南シナ海を開かれた海にする必要があります。
しかし最近の米国は外交方針を変え、内向きになり国内問題の解決に向かおうとしています。それは米国の軍事費が60~80兆円に膨張しているためです。日本の国防費は約5兆円で、これはヨーロッパ諸国の2~3兆円とほぼ同じランクです。しかし、中国では概略でも30~40兆円を越えようとしています。今の米国ではオバマ政権はレームダック化(死に体)して、総論的にはまとめられるが各論的には具体的計画を欠き、実行力を疑われています。
しかし、米国はいまだに潜在的に大国です。更にはシェールガスの活用によるエネルギー革命を起こそうとしています。3、4年先にはエネルギーを自給し、世界最大のエネルギー大国になろうとしています。従来の原油依存からの脱却は、アラブ原産国やロシアにとっては大打撃でしょう。また米国は若い人口も多く、活気にあふれています。日本も、海洋資源として諒解に無尽蔵のメタンハイドレートを持ち、南鳥島には今後220年分のレアアースもあることが明らかになっています。このように米国も日本も、将来のエネルギー問題には明るい展望が描かれています。
ここで、日本は何をすべきでしょうか。究極的には米国依存ではなく、日米安保を大事にした、まともな国家になる必要があります。国土を保全し、家族を大事にする国で、そのためには自衛隊を国軍に出来るように、憲法を改正する必要があります。
S6c
ここの行間に使ったバラの飾りは、「ソープカービング・ドライローズとバラ模様の陶器」 で紹介しました。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの その他の写真 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 随 想 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんにちは。京都のブログを読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。羨ましいです
投稿: 萌音 | 2014年3月21日 (金) 14時30分
こんにちは 萌音さん
コメントありがとうございます。いろいろ京都や植物、それに海外で買った
コレクションなどの写真を紹介していますので、またお寄りください。
投稿: プロフユキ | 2014年3月21日 (金) 20時06分