・ウエジウッドの店で買ったヘレンドのディナープレート
ロンドン郊外に住んでいたころ、よく週末にはロンドンに出かけてリージェント通りのウエジウッドの店に行きました。ウエジウッドの店のことは先に、カフスボタンの記事で紹介しました。通りの中ほどでバーバリーの近くにあった支店で珍しく日本人のアルバイトがいて、これはお進め品ですよという言葉に何気なく大皿4枚を買ったことがありました。後でよく見るとハンガリーのヘレンドでした。ヘレンドの中でもフルーツ&フラワーコンポジションのディナープレートで、全面に綺麗なお花や果物が描かれています。1枚は誰かにプレゼントしてしまい、残った3枚を紹介します。
ハンガリーのブタペストから南西へ110km、牧歌的な村の名前がヘレンドです。ここにあった小さな陶器工場をモール・フィッシャーが買い取ったのが1839年で、それ以来磁器生産に切り替えてテーブルウェアの製作に力を注ぎます。1862年、オーストリアの女帝マリア・テレジアが育成したウィーン窯が閉鎖することになり、そのデザインの継承を許されたヘレンドは、一躍ヨーロッパの名窯となりました。1866年、当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフがハンガリー皇帝を兼ねるようになると、宮廷での宴をヘレンドのテーブルウェアが彩ることになります。 こうして隆盛を極めたオーストリア宮廷と共に、ヘレンドは大きく発展していきます。「ヘレンド」この名の響きは独特で、とても自由で、しかも美しい世界を連想させてくれます。
ヘレンドのディナープレート(26㎝)で、フルーツ&フラワー・コンポジション1です。 これらのプレートは実際に使うより、これらの美しい模様を見たいために食器棚に飾っています。
中央にリンゴかプラムのようなみずみずしい果物と花が描かれ、周囲にはラズベリーやチェリーなどの果物と花の絵が描かれています。
裏面には手書きである番号と、ヘレンドの紋章が入っています。周囲には何かの虫が小さく描かれています。
手書きである番号と、ヘレンドの紋章です。
裏面の周囲にはこのように、小さな虫が描かれています。
ディナープレート(26㎝)でフルーツ&フラワー・コンポジション2です。
このプレートにも、中央にリンゴとプルーンのようなみずみずしい果物と花が描かれ、周囲にはチェリーなどの果物と、キノコや花の絵が描かれています。裏面にはやはり小さな虫が描かれています。
ディナープレート(26㎝)でフルーツ&フラワー・コンポジション3です。
7 種類の綺麗なお花が繊細に描かれています。裏面にはフルーツプレートと異なり、クローバーのような葉が描かれています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの マイコレクション に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が マイコレクション にもありますので、ご覧ください。
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