・私の持っているスイス土産のアーミーナイフの幾つか
スイスに限らずヨーロッパに行くとお土産屋さんには、必ずといっていいくらいスイスのアーミーナイフが置かれています。ただしそれは男性の欲しがるものを、無意識に探していて見つけているのかもしれませんが。そんなことで何本かのアーミーナイフを買い、息子達にもお土産にしてきました。持っていた何本かはなくしたりしましたが、手元には数本残っていましたので、それらを紹介します。
アーミーナイフと言いながら、じっくりマークなどは見たことがありませんでした。どれもアーミーナイフとは書いてなくても、白十字のスイスの国旗マークがあるので安心していましたが、会社名としてはビクトリノックスと書いてあります。不安になって調べて見ますと、スイスの軍用ナイフとして19世紀末にできたアーミーナイフは、ビクトリノックス社とヴェンガー社の2社で作られているようです。
スイスはご承知の通り永世中立国ですが、どこかの能天気の評論家と違い、それを宣言するだけで国を守れるとは考えておらず、国民皆兵が義務づけられて自らの国を守っています。食糧も常に4か月分を備蓄しています。
アーミーナイフには何十種類もありますが、これはそのうちミニシリーズのクラシック・シグネチャーと呼ばれるものです。アーミーナイフの特徴は多機能の付属品が組み込まれており、「ポケットの工具箱」と親しまれています。しかし初期にはそんな多機能のナイフを買ったこともありましたが、ほとんどの機能は使わないことから、実用本位の機種を買って来ています。
この機種でも、ナイフ、ハサミ、爪やすり、ピンセットにつまようじまでついています。これだけの機能があれば普通には十分でしょう。
これはスモールオフィサーシリーズのツーリストです。スイス兵でも初期には、コルク抜きがついているのは将校用のオフィサーナイフだけでした。
コルク栓抜きのついているオフィサーナイフの方が好まれました。写真ではコル
ク抜きの下に、穴ぐりキリがあるのですが重なって見えにくくなっています。栓抜きに
2種類あり、1種類の先にはドライバーになっています。ナイフも大小の二つ付いて
いています。
大ナイフの基部に、ビクトリノックス社と刻まれています。
大ナイフの基部の反対側には、オフィサーナイフと記されています。
これは、愛用しているスーベニアALです。最も機能的な種類で、私はこれをいつも
旅行には携行していて、旅行先で買った果物などの皮むき用に愛用しています。ただ
時々うっかりショルダーかばんに入れていて、空港の金属探知検査に引っかかって没収
され、そのつど旅先で買いなおしています。
これも切れ味の良いナイフで、スイスで買ったものですが、アーミーナイフではなか
ったようでスイス国旗のマークが入っていません。
これはイギリスで買ったナイフで、アーミーナイフではなくシャーロックホームズフ
アン用のナイフです。それでもアーミーナイフ仕様で、ナイフ、爪やすり、ピンセット
とつまようじも付いています。
これは、私が学生時代から山行きに愛用してきた国産の十徳ナイフの小さい方で、も
う一つ大きなサイズのも持っていました。これらの十徳ナイフにはスプーンとフォーク
が付き、実用的になっています。
スイス人は昔からヨーロッパ各国に傭兵に行っていた伝統があり、ローマのバチカン
には今も、ミケランジェロ・デザインといわれる服装をしたスイス兵がおり、やはりア
ーミーナイフを持っているようです。
アーミーナイフは戦後ヨーロッパに駐留していた米軍兵士のお土産用品として持ち
帰られ、アメリカ人に大変好まれました。現在でも愛好者が多く、ナサの宇宙飛行士に
も愛用されて宇宙でも便利な工具として活躍しているようです。
私自身は海外旅行にはアーミーナイフのスーベニアALと、この写真に示したサバイ
バルツールを携行しています。このサバイバルツールも、ドライバー代わりなどに重宝
しています。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの マイコレクション に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が マイコレクション にもありますので、ご覧ください。
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コメント
プロフユキさんは本当に多趣味ですね。
すべてにおいて詳しいですし・・・
それが若さの秘訣でしょうか
投稿: もみじ | 2012年9月23日 (日) 21時28分
今晩は もみじさん
いろんな事に興味があリ、もっと光を!でなく、もっと時間を!と
言いたいですね。
海外でのシンポに出席する機会を利用し、いろんな国を訪れ、
いろんな人と知り合いになり、色んな物が集まってしまいました。
今後はそれらの品物や写真の整理にまだまだ追われそうです。整理が
出来次第またアップしますので見てください。
投稿: プロフユキ | 2012年9月23日 (日) 23時12分
こんにちは
山岳部にいたこともあるせいか、私もアーミーナイフの多機能性
が好きで数本持っています。
キーリングにミニシリーズを通してあり、ハサミもナイフもよく
切れるので重宝しています。最近のシリーズにはLEDライトもつい
てさらに便利になりました。
投稿: three-ring | 2012年9月24日 (月) 08時30分
こんにちは
スイスのアーミーナイフは有名ですね。
でもこんなに色々な種類があることや、色んな国で広く愛されていることは
知りませんでした。 それにしてもプロフユキさんたくさん持っていらっしゃいますね。
それぞれに愛着がおありなのでしょうね。
夫も一つ持ってます。日本で買ったものですが。
たしかハサミがついているタイプですからクラシック・シグネチャーなのかもしれません。
この小さなハサミがまた良く切れて、出先で重宝したことがあります。
そういえば、似せて作ったナイフセットを何かのおまけでもらったことも2~3あり
ましたが、やはり元祖には大きく引き離されている感じでした。
投稿: ポージィ | 2012年9月24日 (月) 12時13分
今晩は three-ringさん
three-ringさんは山女でしたか、私はワンダーホーゲルで冬は
スキーだけでしたが。
アーミーナイフは本当に重宝しますね、いざという時にはあると
助かるツールですね。
ライトシリーズをお持ちですか、それはいいですね。私は別に
いつも小さなライトを持って行っていますから。
投稿: プロフユキ | 2012年9月24日 (月) 21時57分
今晩は ポージィさん
学生時代は十徳ナイフでしたが、時代が変わりアーミナイフを
持てるようになってからは、その便利さを感じています。
デモ一番よく遣うのはナイフ主体のシンプルなタイプで、現地で
買った果物や野菜を切るのに重宝しています。旅行中はどうしても
野菜不足、ビタミン不足になりますので、果物などを良くこれで
皮を剥いて食べてきました。
コピー商品も良く見かけますが、つくりが粗雑で優雅さに欠け、
切れ味はまったく駄目ですね。
投稿: プロフユキ | 2012年9月24日 (月) 22時06分