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2012年5月 3日 (木)

・これからますます需要の伸びるスイートバジルの栽培と利用

スイートバジルシソ科で、熱帯アジア・アフリカ・太平洋諸島などに広く分布する1年草です。別名にはバジル、バジリコ、メボウキなどがあります。中世以来ヨーロッパでは普通に用いられてきたハーブで、現代ではトマト料理によく用いられチョウジのような芳香が尊重されます。

Bs1

乾燥葉または生葉が用いられ、共に小さく切って調味料として使います。主産国はヨーロッパ諸国、インドネシアなどの熱帯、アメリカ合衆国などです。日本には江戸時代中国から薬草として導入され、種子を水につけてできるゼリー状の膜洗眼に利用したことからメボウキと呼ばれました。

Bs2

茎は直立して50cm以上にもなり、根はよく分岐します。葉は対生して生長するのに伴い、分枝もよく生長します。葉縁には細かい切れ込みがあり、強い芳香があり、花穂の出る時期にもっとも香は強くなります。は小さくて白色あるいは淡桃色で、シソ科特有の唇形花が茎頂に総状に着きます。種子は黒色~暗褐色で、1000粒重は1.21.8gあります。芳香の精油主成分は、メチルチャビコールとリナロールです。精油以外にミネラルやタミンを豊富に含み、葉の新鮮重100g当たりカリウムを420mカルシウムを240mgカロテンを6300μg、Cを16mg含んでいます(五訂日本食品標準成分表)。

Bs3

近縁種にレモン、シナモンの香のするレモンバジルシナモンバジルがあり、またコンパクトな草姿のブッシュバジルがあります。それ以外に観賞用にもなるダークオパールバジルホーリーバジルもあります。

Bs41

開花は普通67に始まりますが、開花始めに切り戻すと、わき芽が生長9月頃再び花をつけます。連続して葉を収穫するには、わき芽が伸びるように数節の葉を残して収穫します。花穂も穂ジソのように利用されますが、花穂が見え次第除いてやると、わき芽の生長が促されます。

Bs52

高温多湿を好み、乾燥を嫌うので、無霜期間の長い西南暖地が栽培適地になります。一般に耐寒性が無いので、冬季栽培には保温が必要となります。ハウス内3月下旬から4月に播種して育てるか、4月下旬から5月に戸外で播種もできます。発芽適温は1520で、好光性種子なので覆土は浅めにします。抗菌作用があり、コンパニオンプランツとしてトウガラシ、トマトなどの生育を促進します。

Bs63

トマトとの相性がよく、トマトと組合せてサラダによく用いられます。バジルのないときにはシソが用いられましたが、最近では施設栽培で周年供給されるようになりました。バジル風味を生かしたソースが、肉・魚料理に使われるだけでなく、パスタ・ピザにからめたり、パンに塗ったりされます。若い葉パスタやケーキのトッピングに、あるいはベビーリーフにも用いられます。バジルの種子は水に浸すとゼリー状になり、デザートに良い材料となります。

少し大きな写真特性などは、右サイドの ハーブの紹介 載せますのでそちらもご覧下さい

関連記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。 

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コメント

使い方が難しいのと、香りの強い野菜は苦手なこともあって、ハーブは敬遠しがちです。その中にあってスイートバジルとイタリアンパセリだけは使いますので畑の隅に植えています。いつもたくさん収穫できるのでたいてい使いきれません。オリーブオイルと松の実でバジルペーストも作りますがいつも使わないまま冷凍庫に。葱とチーズの豚肉巻き、美味しそうですね。今年も植えますの手収穫できたら早速作ってみます。

投稿: 木漏れ日 | 2012年5月 4日 (金) 21時50分

シソ科だからシソの葉のように料理しても良いですね。
天ぷらは思いつきませんでした。
やってみます!

投稿: ☆yuki | 2012年5月 5日 (土) 00時00分

今晩は 木漏れ日さん 

スイートバジルとイタリアンパセリは確かに、使いやすいハーブの王様ですね。

余分のことですが、来週9日(水)のNHKためしてガッテンで、パセリの説明をしますので、
もし時間が有ましたら、見てください。短い時間ですが。

香りがいいですから、ケーキ、パスタやピザのトッピングにもいいですね。
栄養価も高いですから、我が家では青じそ代わりに、てんぷらにも使います。 

花も穂じそのように飾りに使ってもいいですよ。

たくさん取れるなら、もう作っておられるようですがペスト・ジェノベーゼとして、
綺麗な小瓶に入れてプレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。なかなか面倒で、
作っていない人もいますから。 

葱とチーズの豚肉巻きは是非お試し下さい。


投稿: プロフユキ | 2012年5月 5日 (土) 00時21分

今晩は yukiさん 

そうなんです、シソ科ですからシソと同じように使ってもいいと思いますよ。ハーブだからと
思わないで。あのつやつやとした葉は、食欲をそそりますからね。

てんぷら以外に、肉やチーズを巻いても良いかもしれませんね。

花が咲いてくると芳香も増しますからどんどん摘んで、コップに挿して食卓に飾ってやれば、
葉の生長も促進されますしね。 

投稿: プロフユキ | 2012年5月 5日 (土) 00時33分

バジル大好きです。今年もベランダで育てて、ピザを生地からこねて焼くのを目標にします!

投稿: Lisa | 2012年5月 5日 (土) 01時15分

今日は Lisaさん 

お手製のピザに、たっぷりのバジルですか。美味しそうですね。 

良い香りで、あのつやつやとした葉は、なかなか捨てがたいですね。

ロンドン郊外のピザハットで、ピザ半分・スパゲッテイ半分のメニューがあり、
どちらも食べたかったときには嬉しかった思い出があります。
そのどちらにも、バジルがトッピングされていました。

投稿: プロフユキ | 2012年5月 5日 (土) 15時10分

我が家ではトマトとバジルの両方を植えていますが、残念ながらバジルは前庭、トマトは裏庭です。来年は混植してみるのが良さそうですね。

インドでもバジルは身近な植物です。インドバジルの葉はオレガノのように小さくて毛が生えていて、スイートバジルとは似ても似つかない姿ですが、香りはしっかりバジルです。

料理にバジルを使うのはこちらでは一般的ではないようです。でも冬になると夫がバジルと生姜の入ったミルクティーを日に何度も作ってくれます。風邪に効くそうです。

投稿: わさんぼん | 2012年5月 6日 (日) 01時50分

今日は わさんぼんさん 

一昨晩は、ポンパイリンがご主人、学生二人を連れてやってきました。
大阪で開かれた、国際シンポで発表するためでした。 
息子が子供3人連れてきていたので、大混雑でしたが。

トマトとバジルは混作がいいですね、食べるもこの組み合わせが良い
ようですね。

インドバジルはひょっとすると、アレキサンダーが地中海から持って
きた子孫かもね。

風邪薬にもバジルがお役に立っているのですね。

投稿: プロフユキ | 2012年5月 6日 (日) 10時54分

バジルは大好きで、ベランダのプランターで栽培しています。
料理にもよく使っていたのですが、花穂と葉の天ぷらは初めて拝見しました!
ましてや、花が咲いた部分は食べるという発想が全くなかったのですが、
写真を見ると、とてもおいしそうですね
ぜひチャレンジしてみたくなりました。
いつも役立つ情報を教えていただいて、ありがとうございます。

投稿: hanano | 2012年5月 8日 (火) 18時23分

今晩は hananoさん 

バジルはシソ科なので、葉のつき方もまったく青シソと同じでしょう。

糸川英夫の「逆転の発想」にあったと思うのですが、水平移動の考えというのがあって、
それを応用すると青シソでできることは、バジルでもできるかもしれないという
ことになります。 

バジルのテンプラも、バジルの花穂も穂ジソに使えるようです。バジルの花穂と種を
使って、ふりかけもできないものかと、思ったり……。

投稿: プロフユキ | 2012年5月 9日 (水) 00時00分

バジルたっぷりのトマトソースのパスタおいしそう
てんぷらも飾り付けも、かわいいです
食べ物が、おいしいと幸せですよね

投稿: たらちゃん | 2012年5月11日 (金) 22時45分

今晩は たらちゃん 

スイートバジルは、先日のパセリと違い、見るだけでつやつや
として美味しそうですね。

意外と、青しその代りとしても使えますから、是非テンプラを
お試しください。
毎日15種類以上のの野菜を取ると健康にいいそうですよ。

投稿: プロフユキ | 2012年5月12日 (土) 20時29分

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