« ・弥生3月に聴きたい音楽は、「うれしいひな祭り」と「あおげば尊し」 | トップページ | ・3月のある日、安野光雅の洛中洛外展に行ってきました »

2012年3月27日 (火)

・弥生3月前後には、窓際のデンドロビウムが開花してきます

毎年2月から3に掛けて、居間の窓際でさんさんと日光を浴びていたラン類が開花してきます。シンビジウムは寒さに比較的強いので戸外においているため、我が家では5月頃にやっと咲いてきます。ファレノプシスも我が家では寒いのか、やはり開花してくるのは5月頃です。

De1a3

De3a2

このデンドロビウムは毎年特別の管理もしないのに、今頃たくさんの花をつけてくれます。夏には日差しが強いので、白寒冷紗で遮光をしていますが、冬にはそれも止め、直接日光浴させています。冬では最低気温5から10℃あれば、越冬します。

我が家のデンドロビウムは2鉢ともノビル系で、前年に伸びた花茎の節から12輪ずつ花がついてきます。

De2a

太い花茎からはたいてい先端から花芽が順番につくのですが、秋の日光不足や、秋以降の水・肥料をやりすぎると、花芽の代わりに高芽がつくことがあります。その下に気根が生えていれば、高芽に気根をつけて切り取り新しい鉢に植えれば、3から4年で開花するようになります。

De5b

花が終われば最も下についていた花のついていた節で、花茎を切り落とします。切り落とした花茎の先端から翌年咲きますので、全部切る必要はありません。

De6b2

ラン類は一般に排水不良で根は腐りますので、礫や水コケだけで育てます。鉢の上にもたくさんの気根が出てくれば元気な証拠で、気根から空気中の水分を吸収しています。鉢も化粧鉢でなく、素焼き鉢の方が生育に適しています。

De41001

に示されるように、ランの種類毎に茎から花・花序出る位置が違いますので、注意が必要です。

ファレノプシスでは咲き終わった花茎の基部を残しておくと、デンドロビウム同様に、残った節から花芽が出ますが、株が弱ることもあり、また咲いても形が悪くなるので、我が家では花茎の基部で落とし、翌年まで株を充実させるようにしています。

De7

De82

オンシジウムはデンドロビウムより最低気温がやや高めの13から15℃で管理します。オンシジウムの花は黄色が多いのですが、ピンクや赤色の花もあります。またミニの方が、寒さにも強いようです。

De91002

オンシジウムの茎の基部は膨らみ、偽球茎(シュードバルブ)と呼ばれます。開花後は花序ごと基部から切り離します。株から偽球茎がはみ出すようになったら、 23本ごと切除して、新しい鉢に植え替えてやります。

少し大きな写真特性などは、右サイドの 観賞植物の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい

関連記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。 

|

« ・弥生3月に聴きたい音楽は、「うれしいひな祭り」と「あおげば尊し」 | トップページ | ・3月のある日、安野光雅の洛中洛外展に行ってきました »

・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
ラン類も色々育てていらっしゃるのですね。
私はいただいた胡蝶蘭を2度枯らして以来敬遠しています。
枯れた胡蝶蘭の根を見たら腐っていました。
水をやりすぎたのでしょうね… 
私はどうも他の植物でもこの失敗が多いです(- -;)
「礫や水コケだけで育てます」とのことですが、
栄養は、液体肥料をあげるんでしょうか。
一口にランといっても種類によって色々と違うものですね。

投稿: ポージィ | 2012年3月27日 (火) 10時36分

今晩は ポージィさん 

私は貰った花も捨てずに、何とか咲かせています。 4,5年で駄目になるのももちろんありますが。

胡蝶蘭は大体咲けば終わりになるようにして売っているのです。水コケで根を包んで無理やり3株くらいを、一つのポットに詰め込んでいます。

そのままで水遣りをしますと、水コケはなかなか乾かず加湿気味になり、鉢が化粧鉢で余計に乾きにくく、それでたいてい根が腐ります。

花が終わったら花茎を元から切り、根をまいている水コケを取りさり、鉢はそのままでもいいですから、素焼きポットの割れたかけらとか、砂利か小石で根を固定してやればそれだけで十分です。上を水コケで覆ってもかまいません。気根が出ていれば、上から垂らして置いてください。

それで1日一回くらい少し水をやるか、葉に霧吹きで水を掛けるだけで十分です。葉がもし萎れてくるようでしたら、少し鉢に水をやってください。上に敷いた水コケが湿っていればそれで十分です。気根が空気中の水分を吸っていますので。

私は百円ショップで買ってきた液肥の素を薄めて、1週間か10日に一回、葉に霧吹きでスプレーしています。水コケにやってもいいです。多すぎないのがコツです。

夏には遮光をし、冬には居間に置いておけば、遅れても春には咲いてくると思いますので、是非お試しください。

投稿: プロフユキ | 2012年3月28日 (水) 00時04分

専門家でいらっしゃるから当然とはいえ
難しいお花も、ちゃんと育ってすごいです
私は、お花も葉っぱも大好きですが、簡単と言われて買った
ポトスさえ枯らしてしまうので
たまに切り花を飾って楽しむ程度
根っこのついた植物は、お手入れが大変だけど、
長く楽しめていいですね
切り花と違って植物も喜んでくれていますよね

投稿: たらちゃん | 2012年3月28日 (水) 00時35分

こんにちは!
胡蝶蘭の管理方法を詳しく教えてくださってありがとうございます。
お話拝見しながら、根腐れして枯れたのも当然なことをしていたと
反省です。可愛そうなことをしました。
ちゃんと覚えておいて、もしまたいつか胡蝶蘭とご縁があったら
今度こそはがんばってみます o(^_^)o

投稿: ポージィ | 2012年3月28日 (水) 10時34分

こんにちは たらちゃん 

ポトスも鉢の中が案外、発泡スチロールだけを詰めてあったり、根が生えないまま売っているのもあるのですよ。観葉植物は急にはしおれないですから。

生育が悪くなったら早めに鉢から抜いて、新しい土で植え替えてやれば、上手く生長を再開するかもしれませんよ。

切花もいいいのですが、バラなど水持ちが悪いので、しおれてくるのが哀しいですね。

投稿: プロフユキ | 2012年3月28日 (水) 13時09分

こんにちは ポージィさん 

いえいえ、見栄えだけでよくない鉢を売っている業者も多いですから。最初から花が終わればどうせ枯らすだろうと思って手抜きをしているのです。

是非また、ラン類にも取り組んでみてください。シンビディウムなどは丈夫で扱いやすいですよ。

投稿: プロフユキ | 2012年3月28日 (水) 13時14分

こんにちは
自宅に胡蝶蘭が一鉢あるのですが、花がつき終わってすでに2ヶ月ほど経ったのに、まだ茎を切っていなかった(花のついていた部分の茎は切ったのですが)ので、こちらの記事を読んで、花茎を基部から切り落とそうと思いました。プロフユキさんの蘭のようにまたいつか咲いて欲しいな、と思います。

投稿: きいろひわ | 2012年3月28日 (水) 13時21分

こんにちわ。
蘭類は水やりも肥料ももちろん温度管理も大変なのに毎年この花つきですか。すごいですね。蘭は華やかなので何かの折にいただいたりすることは多いのですが、たいていはその時だけで、なかなかこんなに沢山の花を付けることはありません。冬場はマイナス10度を越す地域なので無理なのですが、室内温室に入れても枯らさない事がやっとです。それでも間違ったように情けない花を一輪二輪付ける年もありますので捨てるのには忍びなく、鉢数は増えるばかりです。

投稿: 木漏れ日 | 2012年3月28日 (水) 15時16分

発泡スチロールが入ってるのもあるんですか~
はじめて知りました
いずれにしても、植えかえたり手をかける事が大切なのですね
ポトスはずっと前の話だけど、勉強になりました

投稿: たらちゃん | 2012年3月28日 (水) 22時43分

今晩は きいろひわさん 

花のついていた部分で茎を切っても、残った茎に花がつくこともありますが、形が悪くなるし、花を咲かせるため養分を消耗するので、植物が弱ります。全部元から茎を切って、来年に立派な花を咲かせるほうが良いと思います。

胡蝶蘭は特に花茎の出が悪く、十分養分を蓄えていないと花がつかないですね。夏は風通しが良いところで、日差しををさえぎってやって下さい。遮光でもいいのですが、本当は木の下などで、適度に弱められた光が当たるのが、原生地の条件です。

肉厚の葉が萎れかけたら葉水をやり、薄い液肥を1週間か10日に1回葉か株元に少しやれば十分だと思います。やりすぎると反って悪くなりがちですね。

投稿: プロフユキ | 2012年3月29日 (木) 00時16分

今晩は 木漏れ日さん 

同じラン類でもシンビジウムは寒さにも強く、デンドロビウムも割りと温度が低くても生きているのでしたら、株が大きくなってくれれば咲くのではないでしょうか。カトレアは温度が要りますね。

寒い時期にもできるだけ光に当て、暖かくなるにつれいっそう光に当てていれば、元気に成長してくると思います。花が咲くのですから、大丈夫ですよ。

晩春から後はどこでも温度が高くなりますから、生育に応じて水遣りと肥料を増やして見てください。肥料は100円ショップで売っている液肥を薄めて、1週間から10日に1回やるので十分だと思います。

投稿: プロフユキ | 2012年3月29日 (木) 00時29分

今晩は たらちゃん 

悪い業者は鉢を軽くするためサンスベリアなど観葉植物は、根が出ていなくても肉厚で萎れにくいですから、発泡スチロールを割ってそれで茎を抑えて販売しているようです。いつか生育が悪いので鉢から抜いていると、根は生えていなくて発泡スチロールだけで驚きました。

デンドロなどのラン類は、出荷用に無理やり3,4株を1鉢に植え、それも水コケでくるんで乾かないようにして販売しています。それでも冬場は開花まで十分持ちますから、分からないのです。それを買った人は乾かさないようにと水をやるから、加湿になってかれてしまうのです。

機会がありましたら育ててみてください。

投稿: プロフユキ | 2012年3月29日 (木) 00時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ・弥生3月前後には、窓際のデンドロビウムが開花してきます:

« ・弥生3月に聴きたい音楽は、「うれしいひな祭り」と「あおげば尊し」 | トップページ | ・3月のある日、安野光雅の洛中洛外展に行ってきました »