・今年も新年会は祇園で早々にありました
タキイは世界各地に園芸種苗(種子など)を供給している世界でも有数の企業ですが、一昨年は創業175周年を迎えています。充実した研究機関に加え、他企業に見られない無償の教育機関も持つユニークな企業です。
さて祇園界隈の花街のことを先に、京都の十三や、二十三やとは何か分かりますか?に少し書きました。今日は新年会の雰囲気を、少しお伝えしたいと思います。
新年会の開かれる料亭は変わることもありますが、ねねの道から横に入った「閑人」でよく開かれます。例年落ち着いてくつろげる楽しい会となっています。
四条通が東大路通に交差する祇園のあたりには、夕暮ともなると舞妓さんや芸妓さんを一目見ようと、カメラを抱えた人々が集まってきます。
日本の各地の花町には芸者がいますが、京都では芸妓と呼ばれます。単にお酒を注ぎ接待をするだけでなく、唄、踊り、三味線などの芸を磨いていることを誇りにしているからだと聞いています。
芸妓になるため修行している人が舞妓で、大体13歳から16歳くらいから修行を始め、5年くらいで舞妓になるようです。
まず舞妓になるため半年~1年間を「仕込みさん」と呼ばれる期間があり、この期間に芸事の稽古、京言葉や行儀作法などの基本的な事を学びます。最近では日本各地から舞妓さん希望者が集まり、今日の舞妓さんの一人も、テレビでも取り上げられた沖縄出身の可愛い人でした。
舞妓になると自髪で日本髪を結い、髪飾りも着物の着付けも芸妓とは異なります。芸妓もそうですが、特に髪飾りは季節ごとに変え、お正月には稲穂をさしています。口紅の差し方も、襟の色模様も舞妓の経験年数で変わるようです。芸妓には年齢制限はなく、年配の方もおられるようです。
芸妓の経験を積むとお姉さんと呼ばれるようになり、着物、髪型、特に髪型が変わります。踊りも名取になるなど、更に芸事の研鑽を積んで、座のリーダー的立場に立っているようです。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの 京の街角 に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんにちは。
祇園で新年会でいらっしゃいますか。
一生縁がなさそうですが、数年前のNHKの朝ドラ「だんだん」で
少し様子を知ることができました。
舞妓さんたちもだんだん希望する人は減っているでしょうか。
外から見るだけだと華やかですが、様々なしきたりや決まりごと
芸事の修練と大変な世界ですよね。それだけに極めていく方々は
誇りを持っていらっしゃるのでしょう。
タキイの社長さんはしばらく前、TV番組「カンブリア宮殿」で
紹介されていました。会社の理念や無償の教育機関など、
すばらしいなと拝見したのを覚えています。
投稿: ポージィ | 2012年1月21日 (土) 15時57分
さすが、京都らしい優雅な新年会ですね。私などはきっと一生立ち入ることのない世界だと思われますので垣間見せていただいただけで嬉しかったです。床の間のお花もお軸などのしつらえも素晴らしい物のように見受けられますが同様にお料理も素晴らしいのでしょうね。
ウーン、羨ましい限りです。
投稿: 木漏れ日 | 2012年1月21日 (土) 16時30分
今晩は ポージィさん
「カンブリア宮殿」をごらんでしたか、社員でも社長が出たのを知らない人もいましたのにね、有難う御座います。伝えてきます。
舞妓さんの希望者はわりとあるのですが、最近の不況で芸妓さんで止める人が出ているようですね。
伝統を守る点からは、少し寂しい気もしますね。
投稿: プロフユキ | 2012年1月21日 (土) 21時38分
今晩は 木漏れ日さん
客人にゆっくりくつろいでもらえるよう、最近では少なくなってきた、気配りの生きた世界ですね。
料理も素晴らしいですね。大きなエビイモを短冊形にして、中に何かのお肉をつめたものなど、京野菜など吟味した素材ばかりでした。

今年は豪華版で舞妓さん芸妓さん、はやし方など8人ほどで、たいへんにぎやかでした。
投稿: プロフユキ | 2012年1月21日 (土) 21時47分
新年会らしい華やかさですね!
私も以前、祇園のお座敷に寄せていただいたことがありましたが、
洗練された芸と、お座敷独特の華やいだ時間の流れ、
どこか心が浮き立つような空気を、十分に楽しませてもらいました。
祇園の知り合いから聞くに、ここしばらくは不景気でいろいろ大変なようですが、
大切な京都の伝統文化は、きちんと伝わっていってほしいものですね。
投稿: hanano | 2012年1月23日 (月) 19時20分
今晩は hananoさん
祇園のお座敷は、どこかくつろぎとファンタジーな世界に浸らせてくれるところですね。

あまり社交性のない私にも、たまにはリラックスさせてくれる貴重な機会となっています。

やはり不況の影響で芸妓さんでも見切りをつける人が出ているようで、お姐さんも寂しそうに話していましたね。
なんとか伝統芸として残ってほしいですね。
若い舞妓さんはまだ屈託がないですが。
投稿: プロフユキ | 2012年1月24日 (火) 00時44分