・イタリア・ベネチアのムラノ島で作られたミレフィオリ・グラスペンダント
明けましておめでとう御座います。今年初めての記事で、少し華やかな写真を紹介致します。どうぞ本年もよろしくお願い致します。
ベネチアは「アドリア海の女王」と称えられ、世界中の人々を魅了してきた水の都です。13世紀頃より代々のマエストロ(職人)によって受け継がれてきたグラス製品はその技術の高さからガラスの宝石とも呼ばれ、かつては貴族の間でもてはやされてきた美術品です。
ガラスの中に金や銀を混ぜるのが特徴で、それはまさに宝石のようにあでやかです。オールドミスのアメリカ女性(キャサリ・ヘップバーン)が一生に一度の海外旅行の最後にベネチアを訪れ、中年の骨董商(ロッサノ・プラッツィ)の店で濃いワイカラーの素敵なゴブレットを手に取るシーンがありました。
あれがムラーノグラス(ベネチアングラス)で、今でもベネチアに行けば沢山のガラスショップが軒を連ねています。
その中でもベネチア本島より船で15分のところに浮かぶムラーノ島では、今でもたくさんのマエストロが様々なガラス細工を製作しています。
前に紹介しましたペーパートレイ(・マイコレクション:ぺーパーウェイト)も、ムラーノグラスでした。
フレームには925/1000シルバーを使用し、更に純金めっきをしており、ハンドメイドで高級感があります。
ミレフィオリとは日本語で千の花(お花畑)という意味です。いわばガラス細工の金太郎あめ(Canna)を作っており、どこで切っても同じ模様が出てきます!
そして切り口を見るとそれはまるでお花そのものの綺麗な模様が現れます。そのお花を様々な技法で凝らして、ペンダントにしたり飾りにしたりしていて、ベネチアの代表的な作品となっています!
説明書によれば、古代のフェニキア人、アレキサンドリア人、ローマ人の製法に由来するとあります。それが中世のムラノ島のグラス職人により再現され、その非常に複雑で緻密な製作過程により、たぐいまれな美しさが表現されています。
ムラノ島では現在に至るまで何世紀も忠実に正確にその製法を守ってきており、その上に新しい形状と色合いをもった作品を作り上げて更に高い価値を生んでいます。
ミレフィオリ・グラスペンダントはベネチアでももちろん買えますが、ロンドンの大英博物館のショップでも買えます。
その製作過程ではまず大小さまざまな大きさと彩りのガラス棒を用い、出来上がりの大きさによって一定の長さに切り、型枠にいれてデザインに従い組み合わせます。
ついで再度炉の中で焼きを入れます。その後ガラス面を磨いて滑らかにし、シルバーの縁をつけ、必要に応じて金メッキを施します。これで出来上がりです。
大サイズのA,B,Cでは直径36mm、中サイズで19mmあります。
それではムラーノグラスの出た、「旅情」からサマータイムの音楽をYou Tubeからお聞きください。
●少し大きな写真と特性などは、右サイドの マイコレクション に載せますのでそちらもご覧下さい。
●関連の記事が マイコレクション にもありますので、ご覧ください。
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コメント
素晴らしいベネチアンガラスですね。
私もぜひ本物の手仕事を見てみたいので、
今年は海外旅行へ出られるように体力をつけたいと思います。
本年もよろしくお願いします。
投稿: Lisa | 2012年1月 3日 (火) 22時18分
今晩は LIsaさん
はい、今年もよろしくお願いいたします。
日本の金太郎飴版ののグラスペンダントですが、その花模様が素晴らしいでしょう。
迷わず買ってしまいたくなりますね

私もインドネシアの教え子からメールがあり、大きなランの花ラフレシアを見に行ってこようかと思っています? 一寸体力トレーニングするには時間がないのですが
投稿: プロフユキ | 2012年1月 3日 (火) 23時46分
おはようございます。
になってしまいましたよ。
素晴らしいですね。
最初の小さなガラス棒が素晴らしいですね。
それを組んで素敵なペンダントが出来るのですね
目が
投稿: 里山のプーさん | 2012年1月 4日 (水) 09時11分
初めて見ました✿模様が万華鏡のようです
を楽しみにしております
今年もコレクションに植物・園芸情報
ラフレシアってランの花なんですね
投稿: ☆yuki | 2012年1月 4日 (水) 11時17分
今日は 里山のプーさん
発想の転換で、金太郎飴状にしたガラス棒から、あんな素敵な花模様
のペンダントが出来上がるのですね。
思わず手にとってじっくり見てしまいます。
投稿: プロフユキ | 2012年1月 4日 (水) 12時10分
今日は yukiさん
ミレフィオリ・グラスペンダントは素敵な、花模様でしょう。


金太郎飴細工であんな綺麗な模様が作り出せるのですね。
ラフレシアは良く分かっていない花なんです。
なんとなく寄生する食虫植物で、ランの仲間と思い込んでいましたが、ランの仲間ではなかったですね。
またいつ咲くかも分かっていないので、行っても花を見られないかもしれないのですが
投稿: プロフユキ | 2012年1月 4日 (水) 12時31分
あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします。
大好きな「旅情」
そして「サマータイム・イン・ベニス」


から新年スタートとは嬉しいです。
ベネチアングラスも魅力的ですね~
素敵なコレクションのご紹介を
今年も楽しみにしています
投稿: はなのいろ | 2012年1月 4日 (水) 18時17分
あけましておめでとう御座います。はなのいろさん
本年もよろしくお願いいたします。
昨年は色んな哀しい出来事がありましたが、本年は幸せなハプニングを期待したいですね。
「旅情」のキャサリン・ヘップバーンも、音楽も素敵ですね。


サウンドトラック音楽も、グラスペンダントも気に入ってもらってよかったです。
投稿: プロフユキ | 2012年1月 5日 (木) 00時01分
プロフユキさん 明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
新春に相応しいとても華やかで美しいガラス細工のペンダントですね。
ミレフィオリってなんのことだろう・・と思いながら、
読み進めていきましたら、ちゃんと解答を用意してくださっていましたネ^^
一つとして同じ形のお花はなくて、まさに千の花、お花畑ですね。
ガラス細工の金太郎飴とはわかり易い説明で、なるほどな~と思いました。
ペンダントだけでなく、宝石箱、コンパクトなど色々あると素敵ですね♪
投稿: 亜麻 | 2012年1月 5日 (木) 20時37分
ベネチアングラス、本当に素敵ですね!

どの模様も素晴らしく、見入ってしまいます
ベネチアは大好きな場所のひとつで、過去に4,5回
訪れましたが、ムラーノ島へは、残念ながら
まだ足を運ぶ機会がありませんでした。
ぜひ工房などを訪ねてみたいです
ベネチアを舞台にした「ベニスに死す」や「旅情」は
とても好きな映画で、「エヴァの匂い」なども印象に残っています。
今年もいろいろ素敵なものやお話をご紹介くださいね!
投稿: hanano | 2012年1月 6日 (金) 00時02分
明けましておめでとうござます
今年もよろしくお願いいたします。
プロフユキさんの楽しくて役に立つ記事、楽しみにしています。
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
昔、ベネチアでミレフィオリのペンダント(小さいほう)を購入し、母への土産としました。数年前に実家が空き巣に入られたときにすべて持っていかれてしまったのですが…こちらの記事を見て大変懐かしく思いました。
投稿: きいろひわ | 2012年1月 6日 (金) 00時11分
はい 本年もよろしくお願いいたします。
なかなか亜麻さんの薔薇に匹敵するものは少ないのですが、これなんかはかなりいけるでしょう。

金太郎飴を万華鏡でのぞいたみたいな感じで、不思議な世界がかもし出されていますね。
宝石箱は気が付きませんでしたがが、コンパクトならありそうですね。
投稿: プロフユキ | 2012年1月 6日 (金) 00時40分
今晩は Hanano さん
単純な模様ですが、色の組み合わせ、大小の模様が本当に可愛らしく、万華鏡を覗いているような気がしてきます。


ムラーノ島へは、ホテルが手配して自動的に連れて行ってくれますが、高いものばかり見せられ、最初はペーパートレイとゴブレットを買いました。
本当にベネチアはヘップバーンならずとも、ロマンチックにしてくれる魅力ある街ですね。
はーい! また変わったコレクションを探しておきます。
投稿: プロフユキ | 2012年1月 6日 (金) 00時54分
きいろひわさん、明けましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願いいたします。
ブロガーさんで何人かミレフィオリペンダントをお持ちの方がありましたが、しかもお土産にされたものを無くされそれは残念でしたね。
昔からのデザインだから、多分デザインのものもあったかもしれませんね。
コメント戴くと励みになりますので、またいろいろ頑張って書きます
投稿: プロフユキ | 2012年1月 6日 (金) 01時00分