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2011年12月11日 (日)

・今年も干しガキのシーズンとなり、「干しガキに ベランダとられて 風呂場干し」

ワイフはもう10数年大和ガキ使った干しガキ作り楽しんでいます。高松住んでいたときには徳島果物屋さんから取り寄せていました。その後京都転居後毎年送って貰っていましたが、もう高齢仕事ができなくなったのでと果物屋さんから連絡があり、はたと入手先困りました。

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幸い干しガキ作り専門家真部先生のことを思い出し大和ガキ入手先尋ね徳島県板野郡板野農協土成支所紹介していただきました、産地からの直送言うこともあり、毎年2Lから3L立派大和ガキ入手できるようにうなりました。

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カキ奈良時代中国から渡来しましたが、中国には甘ガキはありません。日本気候合っていたためか鎌倉時代に、甘ガキ出現したようです。

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カキ渋みタンニンによるもので、このカキタンニン果肉タンニン細胞の中にあります。甘ガキ一般にこの細胞小さいが、渋ガキでは大きいため、渋ガキ食べる細胞がつぶれ、それが溶け出て渋く感じます。

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渋ガキ湯抜き(温湯脱渋法)樽抜き(アルコール脱渋法)ガス抜き(炭酸ガス脱渋法)凍結脱渋法、乾燥脱渋法があり、家庭用には最後方法適しています。干しガキ糖分50%以上含むため非常に甘く

過去には重要甘味源だったことでしょう。

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これらの脱渋法脱渋されサワシガキができますが、タンニン物質がなくなったわけではなく、可溶性タンニン不溶性タンニン変化するため、渋味が感じられなくなります。

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我が家干しガキ作り方は、軟らかくなるのを楽しみ毎日観察し、出来上がったらすぐ柔らかいうちに食べる、そんなつくり方です。そのためベランダ明るい軒下は、通風もよく干しガキ作りには最適場所で、この時期にはベランダ中干しガキ一杯になり、洗濯物風呂場干しとなります。

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一般的やり方通りです。

原料ガキ大和ガキ 

追熟(農協からはほぼ適期硬さカキ送られてくるので、わずかな軟らかさ確認して使用)

皮むき:鉄製より、ステンレス鋼製包丁がいいようです。

消毒:硫黄燻蒸または熱湯消毒):カビ発生恐れのある場合にする。

自然乾燥7から10日):へたぶに残しT字状ヒモをかけ吊るす。枝部取れた場合にはやむをえないので、熱湯消毒した使い吊るせるようにする。

(⑥カキもみ):甘くなるそうだが、もむ際カビ発生させる恐れがあり、我が家ではしない。

出来上がり:柔らかくあめ色になれば出来上がり:いつまでも干しておくと硬くなる。

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これはワイフ要望作った、“冬のべランダ:干しガキ絵葉書です。

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これは同じく、春のべランダ絵葉書です。

少し大きな写真と特性などは、右サイドの 果物と樹木の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい。

関連記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。

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コメント

すごい光景ですね。
隣で仕事をしている干し柿好きの夫が
うらやましそうに見ています。

投稿: saiko3 | 2011年12月11日 (日) 16時55分

今日は Saiko3さん

すごいでしょう。10kg入りの箱がボンボンと届きますから、商売でも始めるのかと最初は思いました。

食べてもらうのが楽しみで毎年作っているようですが、それデモの残った分は冷凍保存してあります。

彩りも良く、とっても美味しく、膾などの料理にも使えますよ。

投稿: プロフユキ | 2011年12月11日 (日) 17時09分

美味しそうに出来上がりましたネ。私も毎年作りますがなかなか上手に出来ません。当地の柿は小さいので剥くだけでも大変です。我が家の干し柿は少し硬めなのですが、このくらいの柔らかさも美味しそうですね。来年からは夫の好きな少し硬めと私の好きな軟らかめなものを2種類作ることにします。

投稿: 木漏れ日 | 2011年12月11日 (日) 22時50分

今晩は 

固いのも軟らかいのも、人によって好みが違いますので、いろいろですね。 軟らかいのもなんとも言えず美味しいです。

京都では割とまだ暖かいので1週間くらいで乾燥しますが、少し曇ったり雨模様になるとカビが出るので、気を付かいますね。

我が家では軟らかいうちに部屋に入れ、食べきれなくなると冷凍して保存しています。

膾の料理にも使ったりしますので、保存してあると便利ですよ。

投稿: プロフユキ | 2011年12月11日 (日) 23時04分

我が家も作りましたが、プロフユキさんのところも沢山作りましたね。
我が家の渋柿は「はちや」と言う種類で結構大きな柿です。
我が家の大好物の冬のおやつです

投稿: 里山のプーさん | 2011年12月12日 (月) 09時11分

こんにちは。
ベランダでの干し柿作り美味しそうです~
綺麗に皮を剥いてひとつひとつ吊るすのが大変そうですね。
子供のころはよく食べて大好きだった干し柿ですが、
結婚後は夫が好きではないこともあって、
買わなくなりずっと食べていないんです。
私もあまり硬くなっていない柔らかめのものが好きです♪

投稿: ポージィ | 2011年12月12日 (月) 10時51分

今日は 里山のプーさん 

はちやカキも有名ですね。縦長で大きくて少し粉を吹いた美味しいカキでしたね。

信濃では漬けものや各種常備菜に付け加え、干柿や果物、木の実など、食生活が豊かでいいですね。

投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 15時59分

今日は ポージィさん 

皮をむくのも結構手が痛くなりそうで、またむき次第熱湯に通したりして、結構手間がかかっているようです。

私が幸い生の柿も干柿も大好きで、喜んで食べるものですから、この時期ワイフも干柿作りに没頭しています。

食べものの好き嫌いは、どこで決まるのでしょうね。子供の頃の食生活も関係してそうですね。

投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 16時05分

きれいな、干し柿のすだれですね。
吊るされている柿の顔の美しさから、美味しいのに間違いないですね
柿の皮をむいたり、紐をかけたりと手間がかかりますが、
手作りは安心していただくことができますね。
渋柿にも大和ガキという種類があることを知りました。
あたご柿が渋柿の代名詞のように思っておりました
我が家は友人からいただく柿で作りますが、
今年は実が大きかったので、上手くできない気がして、作りませんでした
来年のことを言うと鬼が笑いますが、
来年、作ります

投稿: 花みずきょん | 2011年12月12日 (月) 18時16分

今晩は 

暖地では西条、愛宕などが多いのですが、大和も品質が良いのでよく使われます。

皮をむくのも結構手間のようですが、吊るし方も場所をとらないよういかにコンパクトに仕上げるかがポイントのようです。

ワイフは針金のハンガーを利用してかなりの数の柿をつっているようです。

実の上にT字状の枝が残っているはずですが、時には付いていない場合もあり、そのときは串を殺菌してから刺すしかないようですね。

是非来年は手作りにチャレンジしてみてください。

投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 22時26分

こんばんは
素晴らしい光景ですね
柿好き…干し柿好きにはたまりません
私事ですが…「干し柿が食べたい」と母に話していたところ、、さきほどお歳暮で干し柿&柿の羊羹が実家に届きました
頂くのが楽しみです
手作りの干し柿は、とても美味しいのでしょうね

投稿: コアラ | 2011年12月14日 (水) 22時02分

今晩は 体調は順調のようで何よりですね 

柿がお好きですか、干柿も軟らかいのは本当に美味しいですね。

特に干柿を家で作ると、本当に安全食品で、出来頃の軟らかいのを選んで美味しくいただけます。

何人かのブロガーさんにも、近くなら食べに行きますよといってもらっています。近くならおすそ分けするのですが。

ベランダを占領されるのが、唯一の欠点ですが。

孫娘が来ると手伝ってくれますが、コアラちゃんのところもそうなるのがもう直ぐで、楽しみですね。

投稿: プロフユキ | 2011年12月14日 (水) 23時24分

こんばんは
実家には渋柿と甘柿と両方、木があるのですが、今まで渋柿のほうは放っておきっぱなしでした。かびるのが怖くて…
絵葉書になっているという柿の干されている様子、オーナメントのようでかわいらしいですね。
それから、中国には甘ガキがないとは、驚きました。勉強になります。

投稿: きいろひわ | 2011年12月15日 (木) 02時21分

今晩は 

実家に甘柿と渋柿があるんですか良いですね、両方楽しめますね。

渋柿は木になったまま樹上脱渋といって凍らせると、脱渋できるようですよ。十分寒くなった正月ごろには、もう甘くなっているのではないかと思います。 試してみてください。

日本で変化した野菜も多いのですよ。ダイコンのうち、ゴボウのような守口ダイコンとか、丸ダイコンの櫻島ダイコンなどは、日本の複雑な気候と土壌条件でできたようです。 不思議です。

投稿: プロフユキ | 2011年12月16日 (金) 00時18分

綺麗な色ですねぇ~! 圧巻!
干し柿って、美味しいのと不味いのがあるように思うんです。
作り方の違いかな?

投稿: Lisa | 2011年12月17日 (土) 19時35分

今晩は Lisaさん 

風が冷たいと早くかたくなって粉がふいたようになったりしてしまいます。

やはりある程度暖かくて、さっと乾くと綺麗な色に仕上がるようです。

湿気たり乾燥むらがあったら渋がふぞろに残るようですね。

綺麗に仕上がったものは軟らかいうちに早めに戴くのがよいのですが、そうなると保存食としては一寸まずいのかな

我が家では食べきれなくなると、後は冷凍保存しておき、時々取り出して解凍しかけを、シャーベットにしていただきますがこれも美味しいですよ。

投稿: プロフユキ | 2011年12月17日 (土) 23時44分

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