・今年も干しガキのシーズンとなり、「干しガキに ベランダとられて 風呂場干し」
ワイフはもう10数年、大和ガキを使った干しガキ作りを楽しんでいます。高松に住んでいたときには徳島の果物屋さんから取り寄せていました。その後、京都に転居後も毎年送って貰っていましたが、もう高齢で仕事ができなくなったのでと果物屋さんから連絡があり、はたと入手先に困りました。
幸い干しガキ作りの専門家の真部先生のことを思い出し、大和ガキの入手先を尋ね、徳島県板野郡の板野農協土成支所を紹介していただきました、産地からの直送と言うこともあり、毎年2Lから3Lの立派な大和ガキを入手できるようにうなりました。
カキの渋みはタンニンによるもので、このカキタンニンは果肉のタンニン細胞の中にあります。甘ガキは一般にこの細胞が小さいが、渋ガキでは大きいため、渋ガキを食べると細胞がつぶれ、それが溶け出て渋く感じます。
過去には重要な甘味源だったことでしょう。
これらの脱渋法で脱渋されサワシガキができますが、タンニン物質がなくなったわけではなく、可溶性タンニンが不溶性タンニンに変化するため、渋味が感じられなくなります。
①原料ガキ:大和ガキ
②追熟:(農協からはほぼ適期の硬さのカキが送られてくるので、わずかな軟らかさを確認して使用)
③皮むき:鉄製より、ステンレス鋼製の包丁がいいようです。
④(消毒:硫黄燻蒸または熱湯消毒):カビの発生の恐れのある場合にする。
⑤自然乾燥(7から10日):へたぶに残したT字状の枝にヒモをかけ吊るす。枝部が取れた場合にはやむをえないので、熱湯で消毒した箸か串を使い、吊るせるようにする。
(⑥カキもみ):甘くなるそうだが、もむ際にカビを発生させる恐れがあり、我が家ではしない。
⑦出来上がり:柔らかくてあめ色になれば出来上がり:いつまでも干しておくと皮が硬くなる。
これはワイフの要望で作った、“冬のべランダ:干しガキ‘絵葉書です。
これは同じく、“春のべランダ‘絵葉書です。
少し大きな写真と特性などは、右サイドの 果物と樹木の紹介 載せますのでそちらもご覧下さい。
関連の記事が 園芸植物・園芸情報 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
すごい光景ですね。
隣で仕事をしている干し柿好きの夫が
うらやましそうに見ています。
投稿: saiko3 | 2011年12月11日 (日) 16時55分
今日は Saiko3さん
すごいでしょう。10kg入りの箱がボンボンと届きますから、商売でも始めるのかと最初は思いました。
食べてもらうのが楽しみで毎年作っているようですが、それデモの残った分は冷凍保存してあります。
彩りも良く、とっても美味しく、膾などの料理にも使えますよ。
投稿: プロフユキ | 2011年12月11日 (日) 17時09分
美味しそうに出来上がりましたネ。私も毎年作りますがなかなか上手に出来ません。当地の柿は小さいので剥くだけでも大変です。我が家の干し柿は少し硬めなのですが、このくらいの柔らかさも美味しそうですね。来年からは夫の好きな少し硬めと私の好きな軟らかめなものを2種類作ることにします。
投稿: 木漏れ日 | 2011年12月11日 (日) 22時50分
今晩は
固いのも軟らかいのも、人によって好みが違いますので、いろいろですね。
軟らかいのもなんとも言えず美味しいです。
京都では割とまだ暖かいので1週間くらいで乾燥しますが、少し曇ったり雨模様になるとカビが出るので、気を付かいますね。
我が家では軟らかいうちに部屋に入れ、食べきれなくなると冷凍して保存しています。
膾の料理にも使ったりしますので、保存してあると便利ですよ。
投稿: プロフユキ | 2011年12月11日 (日) 23時04分
我が家も作りましたが、プロフユキさんのところも沢山作りましたね。
我が家の渋柿は「はちや」と言う種類で結構大きな柿です。
我が家の大好物の冬のおやつです
投稿: 里山のプーさん | 2011年12月12日 (月) 09時11分
こんにちは。
ベランダでの干し柿作り美味しそうです~
綺麗に皮を剥いてひとつひとつ吊るすのが大変そうですね。
子供のころはよく食べて大好きだった干し柿ですが、
結婚後は夫が好きではないこともあって、
買わなくなりずっと食べていないんです。
私もあまり硬くなっていない柔らかめのものが好きです♪
投稿: ポージィ | 2011年12月12日 (月) 10時51分
今日は 里山のプーさん
はちやカキも有名ですね。縦長で大きくて少し粉を吹いた美味しいカキでしたね。
信濃では漬けものや各種常備菜に付け加え、干柿や果物、木の実など、食生活が豊かでいいですね。
投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 15時59分
今日は ポージィさん
皮をむくのも結構手が痛くなりそうで、またむき次第熱湯に通したりして、結構手間がかかっているようです。
私が幸い生の柿も干柿も大好きで、喜んで食べるものですから、この時期ワイフも干柿作りに没頭しています。
食べものの好き嫌いは、どこで決まるのでしょうね。子供の頃の食生活も関係してそうですね。
投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 16時05分
きれいな、干し柿のすだれですね。



吊るされている柿の顔の美しさから、美味しいのに間違いないですね
柿の皮をむいたり、紐をかけたりと手間がかかりますが、
手作りは安心していただくことができますね。
渋柿にも大和ガキという種類があることを知りました。
あたご柿が渋柿の代名詞のように思っておりました
我が家は友人からいただく柿で作りますが、
今年は実が大きかったので、上手くできない気がして、作りませんでした
来年のことを言うと鬼が笑いますが、
来年、作ります
投稿: 花みずきょん | 2011年12月12日 (月) 18時16分
今晩は
暖地では西条、愛宕などが多いのですが、大和も品質が良いのでよく使われます。
皮をむくのも結構手間のようですが、吊るし方も場所をとらないよういかにコンパクトに仕上げるかがポイントのようです。
ワイフは針金のハンガーを利用してかなりの数の柿をつっているようです。
実の上にT字状の枝が残っているはずですが、時には付いていない場合もあり、そのときは串を殺菌してから刺すしかないようですね。
是非来年は手作りにチャレンジしてみてください。
投稿: プロフユキ | 2011年12月12日 (月) 22時26分
こんばんは



「干し柿が食べたい」と母に話していたところ、、さきほどお歳暮で干し柿&柿の羊羹が実家に届きました


素晴らしい光景ですね
柿好き…干し柿好きにはたまりません
私事ですが…
頂くのが楽しみです
手作りの干し柿は、とても美味しいのでしょうね
投稿: コアラ | 2011年12月14日 (水) 22時02分
今晩は 体調は順調のようで何よりですね
柿がお好きですか、干柿も軟らかいのは本当に美味しいですね。
特に干柿を家で作ると、本当に安全食品で、出来頃の軟らかいのを選んで美味しくいただけます。
何人かのブロガーさんにも、近くなら食べに行きますよといってもらっています。近くならおすそ分けするのですが。
ベランダを占領されるのが、唯一の欠点ですが。
孫娘が来ると手伝ってくれますが、コアラちゃんのところもそうなるのがもう直ぐで、楽しみですね。
投稿: プロフユキ | 2011年12月14日 (水) 23時24分
こんばんは
実家には渋柿と甘柿と両方、木があるのですが、今まで渋柿のほうは放っておきっぱなしでした。かびるのが怖くて…
絵葉書になっているという柿の干されている様子、オーナメントのようでかわいらしいですね。
それから、中国には甘ガキがないとは、驚きました。勉強になります。
投稿: きいろひわ | 2011年12月15日 (木) 02時21分
今晩は
実家に甘柿と渋柿があるんですか良いですね、両方楽しめますね。
渋柿は木になったまま樹上脱渋といって凍らせると、脱渋できるようですよ。十分寒くなった正月ごろには、もう甘くなっているのではないかと思います。
試してみてください。
日本で変化した野菜も多いのですよ。
ダイコンのうち、ゴボウのような守口ダイコンとか、丸ダイコンの櫻島ダイコンなどは、日本の複雑な気候と土壌条件でできたようです。
不思議です。
投稿: プロフユキ | 2011年12月16日 (金) 00時18分
綺麗な色ですねぇ~! 圧巻!
干し柿って、美味しいのと不味いのがあるように思うんです。
作り方の違いかな?
投稿: Lisa | 2011年12月17日 (土) 19時35分
今晩は Lisaさん
風が冷たいと早くかたくなって粉がふいたようになったりしてしまいます。
やはりある程度暖かくて、さっと乾くと綺麗な色に仕上がるようです。
湿気たり乾燥むらがあったら渋がふぞろに残るようですね。
綺麗に仕上がったものは軟らかいうちに早めに戴くのがよいのですが、そうなると保存食としては一寸まずいのかな
我が家では食べきれなくなると、後は冷凍保存しておき、時々取り出して解凍しかけを、シャーベットにしていただきますがこれも美味しいですよ。
投稿: プロフユキ | 2011年12月17日 (土) 23時44分