・黄檗山萬福寺の塔頭の一つ宝善院で普茶料理を戴きました
お庭には十二支の守り本尊が飾ってあり、私の守り本尊の不動明王と干支の酉の石像が飾られていました。
「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉だとかで、最初に抹茶とお菓子を戴きます。
すべての衆が佛恩に応え報いるための料理であり、席に上下の隔たりなく一卓に四人が座して和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法とか。箸置きが無いのも禅宗の無駄を省く心で、卓の端に箸を外向けに置けばよいと聞き納得しました。
料理は和尚さんが材料を吟味して作っておられ、奥様から説明を受けながら美味しく戴きました。
器も素敵な宝善院ゆかりの松の模様入りで揃えられ、お品書きも当日の日付入りで、奥様作のコスモスの絵で飾られていました。
麻腐(マフ)
ゴマ豆腐の元祖で、ゴマの旨味と香りが口の中に広がります。
豆皮巻(ゆばまき)
生湯葉、ナメコと昆布が入っていました。
雲片(ウンペン)
調理の際に残ったへたなどもすべていただくために、細かく刻んで葛でとじたもの。普茶料理の代表的な料理。エビイモが柔らかくて大変美味しかったです。
マッタケの煮合わせ(追加注文)
たっぷりの香り豊かなマッタケとホウレンソウで秋を満喫しました。
筝羹(シュンカン、野菜の煮合わせ)
旬の野菜や乾物の煮物などを大皿に盛り合わせた一皿。カブ、コイモ、ひろうす(がんもどき)、アゲ巻きに生麩などがたっぷり入っていました。
油炸(味付け天婦羅)・油
一見てんぷらのようですが、素材や衣自体に味がついており、唐揚げに近い料理でした。梅干しなどの変わり食材を楽しませてくれ、左上のイチジクから反時計回りで紅ショウガ、コンニャク、シソ、ダイズのうなぎもどき、生麩、ドライリンゴ、レンコン入りのノリがあり、中央の蜜煮の梅干など、驚きの連続でした。
清湯(チンタン、おすまし)
おすましで、具に揚げが入っていてなんとも珍しい一品でした。
冷拌(お浸し)・浸菜(シンツァイ?)
お浸しはマメ、菜っ葉類にシイタケが入っていました。
醃菜(香の物)
飯子(ハンツゥ、ご飯)
行堂(ヒンタン)という持ち手付きの桶で出されるご飯もの。マイタケ、銀杏などの入った、炊き合わせごはんでした。
水果(スイゴ、果物)
料理の最後をしめくくるデザートで、ナシとブドウでした。
関連の記事が 京の街角 にもありますので、ご覧ください。
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コメント
こんばんわ。早速お邪魔致します。
。
普茶料理は、精進料理の一種だと思えばよいのでしょうか。
季節のお野菜たっぷり。ヘルシーで体によさそうですね。
お野菜の持つ色味が活かされ、目にも楽しめる料理ですね。
お味は。。。、イメージ中。。。
あぁ~、美味しかった。御馳走様でした
投稿: とも | 2011年10月16日 (日) 20時48分
今晩は、ともさん
普茶料理は精進料理ですね。そのうえで無駄を省いて、手間隙はかけていますが、栄養を考えて作っているようですね。
大豆でお肉そっくりのもどき料理もかなりあるようですね。
特にてんぷらに良く似た料理は、素晴らしい味でしたね。イチジクや梅干のてんぷら、またドライしたリンゴを使ったてんぷらなど、美味しいけれど素材は何か分からなかったですね。
長崎に入った普茶料理が卓袱料理のようです。とにかくヘルシーで美味しい料理で、是非トライされる事をお勧めします。
投稿: プロフユキ | 2011年10月16日 (日) 22時45分
こんにちは。
太極拳を習っていらっしゃるのですね!
精進料理、心を込めて工夫して作ってあるのが伝わってきます。
ボリュームもあってお腹いっぱいになりそうですね^^
味付け天麩羅食べてみたいです♪
大豆のうなぎもどきって、うなぎみたいでしたか?
お寺の奥様作のお品書きのコスモスの絵、素敵です。
別の季節にはまた違うお花を描かれるのでしょうね^^
投稿: 亜麻 | 2011年10月17日 (月) 12時57分
今日は、亜麻さん
2月から、前から興味を持っていた、優雅な舞姿の太極拳にあこがれ、チャレンジしています。
運動不足の解消にも役立ちますので。
普茶料理は素敵でした。京産の野菜を使ったスローフードで、手間隙をかけて吟味した素材を調理しています。
味付け天麩羅は素晴らしかったですよ。
ウナギモドキは鰻そのもので、とても大豆とは思えませんでした。
お品書きのコスモスの絵も、全体のデザインも、奥様が楽しみながら、季節ごとに変えておられるようでした。
マッタケも味香りが良く、国産間違いなしでしたよ。
投稿: プロフユキ | 2011年10月17日 (月) 17時35分
こんばんは♪
プロフユキさんは太極拳をしておられるのですね。
杭州のホテルで一度体験したことがありますが、
ゆったりした動きながらなかなかハードで、いい汗をかきました。
私も、去年の秋に萬福寺で普茶弁当をいただく機会が
ありましたが、塔頭の宝善院でも食べられるのですね。
梅干しの天ぷらなど、確かに珍しいものでしたが、
麻腐は本当においしかったです。
投稿: hanano | 2011年10月17日 (月) 18時40分
今晩は Hanano さん
中国では朝、あちこちの広場で集まって、思い思いに太極拳をしていますね。とても優雅で、この2月から健康太極拳を始めています。
見た目には優雅でも、ゆっくりの動作で結構きついですね。でも自分のペースに合わせて出来るのでいいですよ。
足のむくみがなくなりましたよ。
宝善院は4,5日前に予約をしないといけないのですが、それは塩抜きした梅干を蜂蜜に漬ける日が限定されていて、4日を過ぎると皮が溶けてしまい、だめなそうです。薄い皮で調理できるぎりぎりのところで、戴けるそんな手のかかったスローフードなんですね。奥の深さに驚きました。
それも聞かないと、お寺さんは黙っているだけで、知る人ぞ知るなんですね。
投稿: プロフユキ | 2011年10月17日 (月) 19時12分
こんにちは。

精進料理のようですね。
でもすっごく手が込んでいますね
すっごく美味しそうだし・・・・
でも私には真似できそうもないみたい・・・
投稿: 里山のプーさん | 2011年10月18日 (火) 08時59分
こんにちは、里山のプーさん
普茶料理はすべて野菜で、地元産でできている、スローフードですね。とても健康にはよいと思いますよ。
確かに料理する手間は大変ですね。とくに小さなサトイモまで綺麗にまあるく皮がむかれているのには、正直驚きましたよ。
でもいつの日か、どれかにトライしてみて下さい。
投稿: プロフユキ | 2011年10月18日 (火) 13時41分
普茶料理のご紹介、豊富な写真と詳しい記事で
非常に楽しく拝見いたしました。
それにしても、お料理の名前が、
ひとつひとつ、中国語の発音なのには驚きました。
日本に伝わった当時のままの発音を
大切に守っておられるのでしょうか?
なかなか興味深いことだと、改めて長い日中の交流に
思いを馳せたひと時でした。
投稿: Unit fun | 2011年11月10日 (木) 16時56分
こんにちは Unit fun さん
黄檗山萬福寺ではわりと中国語そのままを使っているようで、普茶料理も中国語そのままで一寸驚きます。
でも料理は、かなり手間隙かけた和尚さんのお料理で、奥さんの説明も良く、不思議な味で材料が何か分からないのも多かったですね。
特に味付けてんぷらの味は一品で、家内とも良かったねと話しています。
太極拳の方も始めた人が中国人だからか、すべての説明の言葉も中国語で、なんと読むのか分からないのが多いですね。
投稿: プロフユキ | 2011年11月10日 (木) 22時52分