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2011年8月21日 (日)

・涼みながら「太平洋の奇跡」を観てきました

評判高かった見逃していた映画太平洋の奇跡先日観てきました。

どこかフィリピン沖小島での戦闘秘話かなと思っていましたが、映画見るうち激戦であったサイパン島での知られざる秘話知り驚きました。

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この物語米軍海兵隊員であったドン・ジョーンズが書いた「タッポーチョ『敵ながら天晴れ』大場隊の勇戦512」に元づいている。ジョーンズ戦後来日して取材を行い、その上でこの書きあげています。その戦後生まれ日本人大尉存在を知らず、また大尉他多く兵士日本守るために戦った精神について知らず、また大尉たち行動何の尊敬払わないことに、非常残念思う記しています。

日本教育語られることの無かった真実物語映画化は、平山秀幸監督がメガホンをとり、大場大尉竹野内豊,

青野看護婦井上真央やくざ者堀内一等兵唐沢寿明が演じています。

サイパン島北マリアナ諸島にあり、1922以来日本統治下にあり、日本まで2000kmで、本土防衛重要拠点でした。1944615日早朝から、米軍艦砲射撃が始まり、上陸開始されましたが、戦況日本不利な状況にありました。

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米軍兵員7万人に対し、迎え撃つ日本側兵員3万人で、民間人2万人守る責任もありました。圧倒的米軍装備・兵力に押され、簡単上陸許してしまうことになります。何度かの反撃試みもむなしく、サイパン守備隊長他日本軍玉砕命令を出した後、自決します。その命令届かない一部の隊援軍訪れ期待しながら、北端民間人と共に撤退します。

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悲惨逃避行米軍捕虜となることを恐れ民間人次々とバンザイクリフから飛び降り自決する悲惨事態へと展開していきます。映画では出ませんでしたが、には子供の頃地区広場見た記録映画で、このバンザイクリフから飛び降り自決する多く女性子供姿見た覚えがあり、アアここの島での出来事だったのかと悲惨な思いを新にしました。残酷シーンですが事実知ってもらうため、You tubeでその場面見つけましたので示します。

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そんな逃避行の中、チリジリになった兵士集めながら、大場大尉向かいます。途中民家家族殺され赤ん坊だけが生き残っているのを発見します。上官命令を聞かない堀内一等兵などはサッサと赤ん坊身殺しにし、急いで行ってしまいます。玉砕を覚悟していた大場大尉赤ん坊見て民間人守りながら何とか生き残る事考えるようになります.このあたりは、彼が職業軍人でなく、元来地理教師であったためかもしれません。

しかし逃避行の赤ん坊連れて行けず、赤ん坊一人残る家目立つ目印を残し、米軍保護してくれることを期待しながら、向かいます。北端向かう中多く民間人がかたまって生存していることを知りながらも、まだ援軍の来ることを期待しつつ、戦うことを模索しています。

しかしゲリラ戦米軍抵抗反撃繰り返しつつも、戦況はだんだんと不利になり、民間人はす少しずつ投降者が出て行きます。一方米軍側では守備隊長ほかが自決し、圧倒的勝利確定した反抗続け一部民間人行動理解できません。

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大場大尉率いる47名の兵士はまとまって行動し、散々米軍恐怖に陥れ、512日間戦い続け民間人守っていきます。やがて、米軍大場大尉存在を知り、フォックス呼び恐れ抱くようになります。

そんな強引軍事行動を進めようとする上官に対し、日本人気質知るハーマン・ルイス大尉大場大尉畏敬の念を抱き、何とか降伏をさせようとします。

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そんな状況下で、サイパン島からのB29による本土空襲で、東京などの悲惨な状況を伝えるビラがまかれ、その事実確認するため、大場大尉捕虜収容所まで密かにルイス大尉話し合いに出かけますが、予期せぬ出来事衝突が起こり、事態把握出来ぬまま戻ります。

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しかし終戦玉音放送ビラで伝えられて極限状態にまで追い込まれた大場大尉は、民間人には投降して捕虜収容所行くよう話して、生き残るすべを考えるよう伝えます。その後兵士にも説得続けルイス大尉とも連絡をとり、直接降伏するというではなく、元の上官から武装解除命令書受け取る形で、投降をすることにします。これは一部徹底抗戦主張する兵士説得するためではなかったからと思われます。

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この投降くだり敗残兵のような惨めな姿予想していましたが、予想反し大場大尉兵士服装を改めさせ、整列して歩兵の歌’歌いながら行進してきます。あっけにとられる米軍上官に、大場大尉作法従い、粛々と武装解除を行います。このあたりは感動もので、毅然とした態度にはさわやかささえ感じさせられます。

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捕虜収容所に入り、そこで民間人を守れない大場大尉ほかを以前になじっていた、青木看護婦出会います。彼女は米軍に保護されていた赤ん坊育てる決意をしたところでした。大場大尉もそこで、ルイス大尉予想通り赤ん坊救い保護していたことを知り自分判断誤りのなかったことを再確認します。

戦争映画にはありがちな残酷シーン極力押さえ大場大尉のとった人間としての行き方焦点絞った映画思われました。戦争を知らない若い世代にも是非見て欲しいと思いました。

見逃している人のために、ダイジェスト版を紹介します。

関連の記事が 随想 にもありますので、ご覧ください。 

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