・東北地方太平洋沖地震被災者にお見舞い申し上げます
3月11日農業電化見学会の一行と、愛知県弥富市にあるM式水耕研究所を訪れていた際、たまたま地震に遭遇した。水耕装置のベッドが激しく揺れ、なんだか目が廻ってきたと思ったのは、大地が揺れているせいだとしばらくしてやっと分かった。ガラス温室の外を見ると、電線が激しく揺れており、かなり大きな地震と思った。直ぐ誰かが携帯電話で調べ、東北地方で震度7の地震が起こったと判明した。この地震は、その後東北地方太平洋沖地震と命名された。
帰路京都までのバスの中で、地震が長く続き規模の大きさが分かると共に、明日のタイ行きが心配になってきた。
翌日12日には、タイ・バンコクで夕方行われる元留学生の結婚披露宴に招待されて、出席することになっていたからである。タイ側でも、日本での大地震発生が伝わっており、電話・メールでの問い合わせが夕方にあった。直ちに翌日の新幹線と名古屋空港の運行状況を調べ、タイへメールで連絡を取りあった。
幸い12日早朝、名古屋の中部国際空港セントレアから定刻どおりに出発でき、タイのバンコク国際空港に定刻に到着した。迎えの元留学生パヌマート夫妻の案内でホテルに向かいチェックイン後、披露宴会場の別のホテルに向かった。元留学生ポンパイリンの披露宴については、別の機会に紹介します。
披露宴後ホテルに戻り、直ぐテレビニュースで日本でのその後の事情を調べることにした。当初の被害者数百名が更に増していることを大変心配した。披露宴でも現地の人からお見舞いのメッセージがあり、日本の災害発生に大変心配している様子が伺われました。タイでも数年前にあったプーケットでの大津波の災害が思いおこされていたようでした。
翌日届けられたバンコク・ポストでは、大地震・大津波の被害に加え、福島原発の建物が一部破壊され、放射線漏れのあったことが報じられていた。今後の放射線被害の拡大が心配された。
ここには13日、14日、15日のバンコク・ポストの第1面に載った写真を紹介します。被害の程度が広がると共に、現地の被災者が事態に冷静に対応されていることが報じられ、世界各地から被災者の冷静な対応に対する賞賛の報道もあったようでした。
タイで会社を経営されている日本人のSさんからメールがあった。タイ女性と結婚されている方で、次のような内容でした。
「日本の地震報道をタイでも連日やっています。配給品を順番通り待ったり、自分のことはさておいて炊き出しをしたり、自分の命を顧みず原発の回復に努めている姿を妻が見て、タイ人にはできないと言っていました。私は、この日本人の姿を子供たちに伝えたい、引き継いで欲しいと願っています。一日でも早く日本が復興することを祈っています。」
「被災地の人のことを思うと心配ですが、被災地では冷静に受け止め対応しているようです。被災者でも、もっと条件の悪い人がいると皆謙虚に置かれた境遇で、じっと助けを待っているようです。更に原発の事故が起こっていますが、周辺の人も自分達のことより、他への放射線被害が拡散しないよう、協力している姿には頭が下がります。お子さんにも、この日本人の潔い対応を是非説明して置いてください。まだ日本人の心をもった人が沢山いるようであり難いことです。」
それ以外のメールでも、オランダの友人や、フィリピン・インドネシア・タイの友人、元留学生などから、地震・津波等の被害に対するお見舞いの連絡が直ぐにあり、心配の高まりと暖かい同情が感じられた。とりあえずの被害は東北部に限られているが、今後の被害拡大は不明とだけ返信メールを打ちました。
16日朝名古屋空港に帰国しましたが、
その後の被害も拡大の一歩を重ね、福島原発の放射線漏洩もまだまだ完全には食い止められていないようです。
既に震災後1週間がたち先ほどもおばあさんとお孫さんの救助の報道がありましたが、被災者の皆さんが1日も早く落ち着きを取り戻し、将来設計がたつよう政府・県・市町村の迅速な暖かい救援を望む毎日です。政府・県に対しては目の前の救援策だけでなく、半年後、数年後に対する救援計画の明示を、特に政府首脳には急ぎ表明してもらいたいものです。
東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。 また、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。一日も早い被災地の回復を心よりお祈り申し上げます。
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