・誕生日を迎えての思い出15
40歳になった時、尊敬する先輩の奨めで単身ケニアに1年間、ODAで行くことにした。幸い今まで病気、落第・浪人などで休むことも無く来れたので、1年くらい休むのもいいかと思って行った。1年滞在して英語を話す自信も多少ついたが、一方で悲惨な人々の生活、ODAの実態などを見て、多少のことでは驚かない自信が着いた。帰国後はまた大学生活に戻ったが、その後も幸い大病をすることなく研究生活を続け、無事3年前に退職をした。
そこで今日66歳の誕生日を迎えたのを機会に、今までの自分の人生に起こった思い出15をあげてみることにした。
30歳 ハワイでの米国園芸学会に出席:これ以来欧米、アジアの諸国に学会、国際会議に出席するようになる
37歳 農学博士の学位取得:永年取り組んだハナヤサイの研究をまとめ、研究者としての資格を得る。翌年同論文に対して園芸学会賞奨励賞を戴く
40歳 ケニアへ出張:ジョモケニヤッタ農工大学で研究指導に当たる
41歳 教授昇任:思いがけず教授枠が取れて昇任するが、その後は各種委員長を連続してあてられ、そのために時間をとられる(特に国際交流委員長として)
43歳 博士課程で留学生を指導:愛媛大・香川大・高知大からなる連合農学研究科で博士課程の学生を引き受け・指導を開始する。
それ以来、15名の博士論文を指導(その内留学生は11名)
43歳 ブロッコリー・カリフラワー(生理と栽培技術)を出版:誠文堂新光社の依頼で生理と栽培の基礎を執筆
46歳 タイ国でのODAの参画:チェンマイ大学におけるバイオテクノロジープロジェクトに参加し、7年間お世話を継続する
48歳 文部省の長期海外派遣:英国ロンドン大学ワイカレッジのシュワーベ教授の下で開花生理に関する研究に従事するとともに、欧米7カ国を廻る
54歳 京都府立大学に転任:先輩のお奨めがあり、博士課程の学位指導のきりをつけるため1年待ってもらい転任するも、残り2名の指導を継続する。ホームページも継続して開設する。
55歳 初孫誕生:次男に長女誕生し、現在の孫数は4人となる。子供には責任がかかるが、孫には責任が軽くなり可愛い。
56歳 京都にマンションを購入:高松に小宅を建てたばかりであったが、京都を終の棲家と定めて購入
60歳 「Q&A 絵で見る野菜の育ち」刊行:タキイの「園芸新知識」に13回連載した記事を編集。翌年に 「野菜の発育と栽培」を、翌々年に「ブロッコリーとカリフラワーの絵本」を食育の本として執筆
63歳 停年退職、京都府大名誉教授:大学教師としての39年の研究生活にピリオドを打つ
65歳 ブログを開始:プロフ・ユキというタイトルでホームページに代わるものとして写真を主体にして書き始める
65歳 「ブロッコリー・カリフラワーの作業便利帳」と「ブロッコリーの生理生態と生産事例」を刊行:前者は書き下ろしで、後者は22年前の本の改訂版
この間多くの人にお世話になりましたが、特に最近海外あるいは国内での先輩・友人の訃報に接し、深く謹んで哀悼の意を捧げます。
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