・ブロッコリー・カリフラワーの本が3冊揃いました
今年の9月に「ブロッコリーの生理生態と生産事例」が、11月に「ブロッコリー・カリフラワーの作業便利帳」が出版されました。また、以前出した「ブロッコリー・カリフラワーの絵本」の再版が先日決まりました。
ブロッコリー・カリフラワーの絵本(農文協、2007)
「ブロッコリー・カリフラワーの絵本」は農文協からの依頼で、育てて遊ぼうシリーズの75冊目の食育の本として、刊行されました。この本は若いお母さんが子供に読み聞かせる本として、専門家が易しく、野菜の特徴を説明しています。漢字にはルビをつけていますので、小学校低学年では一人でも読めると思います。
お弁当やサラダでおなじみの緑のブロッコリー。モコモコしていてカレー味がよくあう白いカリフラワー。だれがみても、形がそっくりなのに、味も香りも食感もちがう。このふたつの野菜、じつは、もともとはおなじ植物です。じゃあ、いったいなにがどうちがうんだろう?このふしぎな野菜を育てながら、おいしさの秘密にせまるように書いています。最近の本屋さんではスペースが狭く、大型書店でないとこの絵本も棚に並べられていないことが多いため、アマゾンなどで内容をのぞいてみてください。
ブロッコリーの生理生態と生産事例(誠文堂新光社、2010)
他の2冊はブロッコリー・カリフラワーを栽培する人のために書いています。「ブロッコリーの生理生態と生産事例」は22年前に書いた、「ブロッコリー・カリフラワー生理と栽培技術」を新しく書き直したものです。この22年の間にカリフラワーに続いてブロッコリーの消費が急速に伸びて生産が拡大してきました。
この間、野菜をつくる方々は、これまでの農協を主体とする産地だけでなく、農業法人、脱サラした新規就農者や個別農業者グループなど多岐に渡ってきています。また栽培技術の指導者も様変わりしてきています。そこでこれらの多様な栽培者に対応するためにも、新たな栽培の拡大のためにも、時代にあった栽培解説書が必要になってきたため書き直しました。そこでこの本では主に、ブロッコリーとカリフラワーの生理生態的特性を中心に解説しています。
「ブロッコリー・カリフラワーの作業便利帳」は、両野菜の特性を述べるとともに、
さらに実際栽培にも応用できるように留意して書いています。私は長らくブロッコリー、カリフラワーの研究と現場の指導に携わってきましたが、その経験を元に、この両野菜の作りこなし方はもちろん新しい種類の活用法や作りこなし方をまとめてみました。さらに、多様な販売形態に対応するために、これまで販売できなかった時期に収獲する方法や巨大花らいや2本仕立て、2本植えといった、全国の研究者や農家の方々によって開発された各種の省力栽培法も紹介しています。
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