・竹内氏に習い、いつも見ている座右の地図と年表
今から30年前になるが、受験勉強時代よくお世話になった旺文社の「傾向と対策シリーズ」の著者竹内 均先生の著作、「私の知的鍛錬法」が出た。
なかなか分かりやすい書き方で、具体的に先生の知的生産の技術を解説している。最初出版社からの要請では、「サラリーマンの知的鍛錬法」という書名であったが、できあがってみるとむしろこれは「私の知的鍛錬法」に近く、この書名に変えられたという。
この本は1980年6月に発行され、私が買った同年11月には7刷とある。残念ながらこの本は絶版になっているが、アマゾンで購入可能である。
先生がこの本で強調しておられるのは継続の意思であり、これさえあればどんなことでも仕上げられるという。両親から与えられた丈夫な体と、継続の意思を持っていただけで、東京大学理学部にはいり、並み居る秀才たちに何とかついていけたのも継続の意思だけであると書いている。
偶然の運命に恵まれて東京大学の教授になり、初心を忘れることを恐れ、学問を始めた頃の勉強を、そのまま続けてきたと書かれているが、それがあってこそ先生のご活躍ができたのであろう。
先生は知的鍛錬は方法論の問題ではなく、意志の問題であると書かれ、私もそうであったが、なんらの才能あるいはアドバンテージを持たない多くの若者は、この言葉に継続の意思をかきたてられたことであろう。
先生の書かれた言葉の一つに、海外に行く際には地図と年表を持っていくのが良いというくだりがあった。普段でも私はこの考えを取り入れ、世界地図、日本地図、日本史年表と世界史年表を座右に置き、本を読むたび読んだ内容を確認している。確認することで、読んだ内容が更に広がり、確かなものになるからである。
地図として使っているものは帝国書院の「最新基本地図-世界・日本-八訂版」1984年発行である。この最新版は「最新基本地図〈2010〉世界・日本」で、34訂版とある。コンパクトで無駄が無く、世界中の地理を検索・参照できる。
最近では海外旅行に行くことも多いので、そのため帝国書院の「旅に出たくなる地図、世界編」六訂版1996年発行で、事前によく近隣の町の位置を調べている。この本も最新のものは、「旅に出たくなる地図 世界」として15版が出て、更に便利になっている。
日本史年表としては吉川弘文館の「日本史年表」を更新して使っており、現在のは1994年の第24版である。これも現在ではもっと内容が充実し、「日本史年表・地図」として1995年に改定され、その第16版が出ている。年表に出てくる地名の古代地図が出ており、はるかに便利になっている。
世界史年表としてもやはり吉川弘文館の「世界史年表」を更新して使っており、手元のは1985年版の第18次初版発行である。これも現在のものでは「日本史年表・地図」と同様、「世界史年表・地図」として1995年に改定されその第16版が出ている。これも古い時代別の領土が分かる地図がついており、最近の隣国との領土問題も容易に確認できる。
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