« ・これから需要の伸びるフローレンス・フェンネルの栽培とその利用 | トップページ | ・京都の十三や、二十三やとは何か分かりますか? »

2010年10月17日 (日)

・需要の伸びるコリアンダ-の栽培と利用

コリアンダ-はセリ科に属する1年生植物で、コエンドロとも呼ばれます。地中海原産で、属名のコエンドロはカメムシを意味し、葉や種子に強い風味があるためそう呼ばれています。

ヨーロッパでは主に種子を古くから薬用食用として利用し、などの保存のためにも使われました。アジアにはシルクロードを通って伝えられ、タイマレーシアなど多くの東南アジア諸国では、なくてはならないスパイス用ハーブです。

        トッピングに使われたコリアンダー(タイ)

Ea

日本には平安時代に伝えられましたが、その独特の香りのためか普及しませんでした。しかし、近年のエスニック料理の普及により、その栽培が広がってきています。現在では料理、飲料、肉類などに、スパイス用ハーブとして用いられ、精油はまた化粧品などにも重要となっています。

高さ3050cmで、地上部全体に特有の香りがあり、根は地下部によく根系を広げます。根出葉は卵形で不規則な切れ込みがあって緑色か赤みがあり、またよく分枝します。は小さく、その後に直径35mmくらいの球形で黄色か黒褐色の種子をつけます。

E2a      コリアンダーの育苗(タイ)

生育には強い日照が必要で、生育期間を通して強い日照のあるところが栽培の適地となります。生育初期にはかなり低温にも耐えますが、茎葉の発達と開花結実時には1820の温度が継続する必要があります。

E3a

         コリアンダーの鉢植え栽培

播種時期は春と秋の2回で、普通45年連続して同じ圃場で栽培します。普通には春に直播きし、発芽から種子の収穫まで、約4か月かかります。葉を収穫目的とする場合にはできるだけ茎葉の生育が促進できるよう、温暖な気候で十分な日照があることが必要です。一方、種子が主な収穫目的となる場合には、茎葉が旺盛になることは必要ですが、同時に開花結実の促進されることも必要となります。

E4aa

         コリアンダーの栽培(タイ)

地上部全体精油を含んでおり、またカメムシのような異臭がします。この香りは温度の高いほど、きつくなるようです。成熟種子の精油含量は0.51.6%で、その主成分はα-リナロール、ゲラニオールなどです。また油脂系食品などに対する酸化防止効果のあることも知られています。

を収穫目的とする場合には、できるだけ茎葉の生育が促進できるよう、温暖な気候で十分な日照があることが必要となります。一方、種子が主な収穫目的となる場合には、茎葉が旺盛になることは必要ですが、同時に開花結実の促進されることも必要となります。

         コリアンダーの種子

関連記事が ハーブの紹介 にもありますので、ご覧下さい。

E5

|

« ・これから需要の伸びるフローレンス・フェンネルの栽培とその利用 | トップページ | ・京都の十三や、二十三やとは何か分かりますか? »

・園芸植物・園芸情報 Hort. Plants & Information 」カテゴリの記事

コメント

 す、すいません。コリアンダーだけは苦手ですw。

 10年ほど前にラオスに行った時も、かならず汁そば(汁ビーフン)にこれが載ってくるのです。
 もちろん、「のけて」もらうこともできるのですが、「ラオ語(タイ語と互換性があるみたいなのですけど)」が分からないので、苦労した覚えがあります。

 現地での栽培状況を見てると、かなりの多湿土壌でも旺盛に生育していました。

投稿: 垣渕 | 2010年11月20日 (土) 19時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/562363/49766466

この記事へのトラックバック一覧です: ・需要の伸びるコリアンダ-の栽培と利用:

« ・これから需要の伸びるフローレンス・フェンネルの栽培とその利用 | トップページ | ・京都の十三や、二十三やとは何か分かりますか? »