・花の中に3つの花のあるブーゲンビレア
熱帯の花・ブーゲンビレアは、緑の葉の中に華やかに赤、ピンク、黄、白色などの花が咲く。20数年前に訪れたケニア、昨年訪れたアメリカ・カリフォルニア州の保養地モントレーにあるぺブルビーチ・ゴルフリンク(図1)にも、鮮やかに咲いていた。国内であれば沖縄(図2)であれば、露地でも十分育ち大きく開花する。
オシロイバナ科イカダカズラ属の低木(図3)で、茎はつる状によく伸びる。学名はBougainvillea spectabilis Willd.で 、英名はBrazil bougainvillea。葉は互生し、卵形または楕円形で全縁。枝にはしばしば刺がある。花房は3枚の苞からなり(図4)、苞ごとに一つの花があり、合計で3花になる(図5)。苞は大きくて、紫、赤、橙、白色などになり、花より大きい。筒状の花の大部分はガクで淡紅色あるいは黄色で、先端が5裂して白色になるものが多い(図6)。花弁(花冠)は、同じ仲間のオシロイバナと同様に発達していない。
熱帯植物の花の着き方は日長や温度の変化より、雨季・乾季があるため、水分の影響を強く受けるものが多い。ブーゲンビレアも、乾季になると花が多くなる性質があり、鉢植えなどでは枝や葉の生育が充実してくれば、潅水を控えた方が花着きは良くなる。
花が終われば、生育の旺盛な枝を伸ばすよう剪定する。鉢植えなどでは生育の良い枝を選び、誘引して形を整えてやる。低温になると葉は落ちるので、室内などに置くか保温してやる。繁殖は挿し木でできる。
図2 ブーゲンビレア(沖縄)
図3 開花はじめのブーゲンビレア
図4 花の中に花のあるブーゲンビレア
図5 3花が咲いてきたブーゲンビレア
図6 ブーゲンビレアの花の形態(園芸植物大事典4、1989)
図1 ブーゲンビレア(米国ぺブルビーチ・ゴルフリンクス)
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